前日たらふく食べたのに、朝食をぺろりと平らげてしまうのはなぜなのか。
旅行のたびに不思議になる。
3日目はまず、玉造温泉に向かった。
目的は足湯とまち歩き。
温泉街の真ん中に川が流れていて、その川沿いにいくつか足湯がある。
入口の駐車場に車を止めて、奥に向かって歩いていく。
屋根付きの足湯を堪能したあと、今度は露天の足湯に。
幸いなことに天気が良く、風を感じながらくつろごうとわくわくしながら足を入れた。
あれ?熱い?
しかもものすごく熱い。
あくまで私の体感だけれど。
露天なのに全く冷めていない。
5分くらい入っていただけなのに、全身から汗が吹き出した。
空調の効いた室内に入ってからも汗は止まらず、温泉の効能を身をもって知ることになった。
玉造温泉ではもう一箇所、行きたい場所があった。
それは「玉造」の名前の元になった、勾玉を作っている工房。
店に併設されている工房で、職人が黙々と石を磨いている。
島根県のふるさと伝統工芸品に指定されている「出雲めのう細工」。
以前百貨店の催事で見かけて、ずっと気になっていた。
一人の職人が原石の切断から研磨・仕上げまでを手作業で行う。
玉造にある花仙山という場所は、めのうの一大産地で、良質な青めのうが多く産出されていた。
これを出雲石、とも言うそうだ。
青といっても実際は緑色。
古い言葉では、そもそも色を表す言葉が少なく、「緑」は「青」に含まれていたらしい。
せっかくなので、小さな出雲石を使ったペンダントをひとつ購入した。
社長さんが自ら磨いたという逸品で、あえて光沢が控えめなところが気に入った。
山陰旅行その5。に続く。
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