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東日本大震災の大津波で漂着した漁船・第18共徳丸の解体作業が始まりました

2013年09月11日 | 復旧・復興への取り組み

東日本大震災発生から今日で2年半が経過しました。

気仙沼市の鹿折(ししおり)地区には,津波で打ち上げられた漁船・第18共徳丸(きょうとくまる)が残されたままになっていましたが,9月9日から,解体作業が始まりました。

 

初日は防音壁が設置されていましたが,来週以降,船体の解体が本格的に行われるようです。

 

震災当日,気仙沼漁港に係留されていた第18共徳丸ですが,大津波により,当時係留されていた場所から約1kmの距離を漂流し,この場所にたどり着いたものです。

 

気仙沼市はこの漁船を震災遺構として保存し,震災メモリアル公園として整備することを検討していました。

しかし,撤去を望む住民の声を受けた船主が解体の方針を決めたこと,気仙沼市が実施したアンケートでもおよそ7割の回答者が保存の必要はないと回答したことから,解体に向けて動き出しました。

震災から2年半の間,地元住民はもちろんのこと,全国各地から多くの方が第18共徳丸を見るためにこの地を訪れましたが,実際に自分の目でご覧になり,東日本大震災,特に大津波の脅威を感じてお帰りになったことと思います。

 

解体が報道されたこともあり,私が取材した9月9日は平日にも関わらず,多くの方がこの場所を訪れていました。

 

この場所を通るたびに見てきましたが,改めて船体を見ると,2年半が経過し,船体がだいぶ傷んでいたことが分かりました。

 

 

解体を請け負ったNPO法人では多くの部品をリサイクルに回し,環境に優しい解体を行い,作業は10月中旬までに終了する予定とのことです。

(T.H) 


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