gooブログ、リニューアル!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「ヒトはなぜ歌うのか?」

2024-05-08 06:43:02 | ニュース
NHKWEB
「ヒトはなぜ歌うのか?」

当たり前すぎて、考えたこともないという方も多いかもしれませんが、実はこれ、研究者の間で熱い議論が交わされ続けている“難問”です。

今回、各国の研究者とともにこの問いに挑んだ取材班。「音楽の起源」の答えを求めて訪れたのは、アフリカの熱帯雨林に住む「音楽の民」バカ族でした。

(BS「フロンティア」取材班 小泉世里子)
「バカ族」ってどんな人たち?
「バカ族」は、アフリカ中部の カメルーンのほか、コンゴ共和国や 中央アフリカ共和国などの熱帯雨林に暮らす狩猟採集民です。一説によると「バ=人」「カ=葉っぱ」で、森の民という意味だとか。

国によって呼び方が異なり、以前は「ピグミー」といわれていましたが、蔑称にあたるということで、現在は「バカ族」などと呼ばれています。

バカ族は美しい音楽を生み出す「音楽の民」として知られています。

彼らが「音楽の起源」の謎のカギを握っているのではないか。研究者たちがそう考えるのには、大きく2つの理由があります。(1)バカ族の暮らしでは「音楽が言語よりも大事」な意味を持つ
(2)バカ族は「10~20万年前のDNA(もしくは遺伝的特徴)」を色濃く残している最新のゲノム解析などによって、バカ族は10~20万年前の人類から枝分かれし、長らく孤立した森の環境で暮らしてきたことがわかってきました。

私たちの遠い祖先がアフリカの熱帯雨林で狩りをして暮らしていた頃の音楽の姿が、そこにあるのかもしれません。
「バカ族」の森を目指して
カメルーンへは日本からヨーロッパを経由しておよそ30時間 。さらに首都ヤウンデから車で4日かけて、バカ族が住む熱帯雨林を目指します。幹線道路とはいえ、赤土の未舗装道路。雨季には道がドロドロになってたどり着くことすらできないため、冬の乾季に訪れました。

途中パンクを繰り返しながら、ひた走ります。

さらに車を降りて森の中を歩いて1時間。ようやく目指すバカ族の集落に到着しました。バカ族の集落バカ族の伝統的な住まい「モングル」は、葉っぱと木の枝で作った、ドームのような家です。

彼らは食べ物を求めて森を少しずつ移動して暮らすため、こうした簡単に移動できる住居に住んでいます。複数のモングルが円のようになって1つの集落を形成しています。

今回、訪れたのは50人ほどが暮らす集落。

同行していただいた京都大学アフリカ地域研究資料センターの 特任研究員、矢野原佑史さんが2005年から通っているバカ族の家族の集落です。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員 矢野原佑史さんブッペンジャーさん、オディールさんという夫妻を中心に、その子どもや孫、親戚などが集まって暮らしています。

カメルーン政府はバカ族の定住化を推進しているため、彼らのような伝統的な森の暮らしをしているバカ族は急激に減ってきているそうです。

撮影拠点として集落の隣にテントを張り、8泊9日、一緒に暮らしながら撮影させていただきました。

電気・水道・ガスなし、Wi-Fiはおろか、電話も通じない。夜になると、満天の星空。おびただしい数の昆虫や鳥、動物の鳴き声に満たされる森の中で眠りにつきました。
「音楽が言語よりも大事」
翌朝。オディールさんの娘婿が、シカの皮を張ったシンプルな太鼓の手入れをしていました。

好奇心で「ちょっと叩いてみて」とお願いしたら、バカ族の人たちの歌い心にスイッチが入ったのか、わらわらと人が集まって来て、いきなり大合唱が始まりました。朝食の準備もほったらかしで歌いだす女性たち。バカ族では女性が歌い、男性は太鼓や木を叩いたりするのが基本だそう。

複雑なメロディーとリズム、短いフレーズが繰り返されて、どんどん場の空気が温まってきます。「踊りだしたくなるようなグルーブ感!」と思っていたら、唐突に歌が終わり、みんな何事もなかったかのように日常に戻っていきます。

なんだか放り出されてしまったようで、あっけにとられていると、矢野原さんが説明してくれました。

以下略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最新の画像もっと見る

コメントを投稿