厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影© 毎日新聞 提供
千葉労働局は19日までに、東京ディズニーリゾート(TDR)と提携しているホテルを運営する「ファーストリゾート」(東京都渋谷区)が、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を不正受給していたとして、同社に2020年7月~22年8月に支払われた約7億3798万円の返還を命じたと発表した。
15日付。
労働局によると、同社は十分な勤務管理をしていなかったにもかかわらず、休業したとの虚偽の申請書類を作成し、助成金を不正に受給したとしている。
一方、同社は社内調査の結果、休業とされていた期間に社員の一部が出社していたと説明。しかし、「上長が出勤の指示をした事実は一切なく、社員の個人的理由や判断に基づく出社。意図的、組織的に虚偽の助成金申請をしていたものではない」と主張。「労働局との見解の相違が著しいため、法的手続きを取ることを検討している」とコメントした。
雇用調整助成金は企業が従業員に支払う休業手当を国が企業に助成する。一部で不正受給があると、その期間に正当に受け取った分も含め、全額返還を求められる。
同社は「東京ベイ舞浜ホテル ファーストリゾート」(千葉県浦安市)を運営している。TDRのホームページによると、同ホテルを提携の「オフィシャルホテル」としている。【山本佳孝】
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