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実は人気は最近から、目黒川の花見4年ぶり「解禁」…見物客の迷惑行為は減らせるか

2023-03-18 18:22:36 | ニュース
実は人気は最近から、目黒川の花見4年ぶり「解禁」…見物客の迷惑行為は減らせるか
2023/03/18 14:00
コロナ禍の前に夜桜を楽しむ人たち(2017年) 【読売新聞社】
(読売新聞)
 上野公園(東京都台東区)や千鳥ヶ淵(千代田区)と並び、都内有数の桜の名所として知られる目黒川の花見が4年ぶりに「解禁」される。にぎわいを街にもたらす花見だが、課題となっているのが見物客の迷惑行為だ。地域ぐるみで地元を象徴する行事を育ててきた住民らは、警察や区などと手を携えながら、自慢の花見文化を守るための準備を進めている。(大前勇)

見物300万人

 目黒川の花見が人気を集めるようになったのは、実は最近の話だ。地元の中目黒駅前商店街振興組合が街の活性化につなげようと花見の誘客に力を入れたのが始まりで、東京メトロの各駅に花見の広告を出すなど地道な努力を重ねたところ、10年ほど前から雑誌やテレビで取り上げられるようになった。コロナ禍前の花見シーズンには300万人が訪れるまでになっていた。

 目黒区内の川沿いには、ソメイヨシノやシダレザクラなど約800本の桜並木が4キロにわたって続く。昭和初期に地元住民たちが自ら植えたもので、川の改修工事で多くが伐採されたこともあったが、再び植え直して今の姿を取り戻した。幅10メートルほどの川を両岸から包み込むように咲き誇る桜並木は、夜間にはライトアップもされ、近年は「インスタ映え」する人気スポットにもなっている。誘客に取り組んできた同組合の本橋健明理事長(80)は「桜が川を抱きかかえるように見えるのは、この場所ならでは」と胸を張る。
ゴミや大声

 ただ、花見客の急増に伴って深刻化しているのが、マナーの問題だ。区によると、コロナ禍前の2019年にポイ捨てされたペットボトルや食べ残しなどのゴミは計7トンあまり。コロナ禍で自粛が呼びかけられていた昨年は約2トンに減ったが、今年は6トンほどまで増えると予測している。

 川沿いは普段は閑静な住宅街で、幅2メートルほどの道路を挟んで住宅や商店が並ぶところもある。花見の期間、自宅の敷地にビールの空き缶が捨てられたり、深夜に大騒ぎする花見客に悩まされたりする住民も多い。近くに住む男子大学生(20)は、「花見客が増えるのは仕方がないが、マナーは守ってほしい」とこぼす。
容器再利用

 花見客と住民の双方が快適に過ごせるようにするため、地域の住民は13年から区や警視庁などと連携して周辺の環境整備や、街を守る活動に取り組んでいる。

 今年は最盛期の週末に町内会や区職員などによる合同パトロールを再開する。混雑を避けるため、立ち止まらずに歩くことや路上での飲酒を控えるよう呼びかけ、ゴミも回収する。区が委託した警備会社が巡回も行うという。

 住民たちでつくる一般社団法人「ナカメエリアマネジメント」などは、ゴミのポイ捨てを減らすため、再利用可能な「リユースカップ」の提供を新たに始める。500円で購入して協力店舗で飲み物を注いでもらい、返却時にカップ代金が戻ってくる仕組みだ。同法人理事の山口久幸さん(74)は「環境面を意識した試みや行政との連携に地元が一丸となって取り組むことで、にぎわいを取り戻していきたい」と話している。



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