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札幌・円山生活日記

「本郷新記念札幌彫刻美術館」

”本郷新(1905-1980)は日本を代表する札幌出身の彫刻家。全国各地に置かれている野外彫刻は約100点にも及ぶ。「本郷新記念札幌彫刻美術館」には彫刻作品をはじめとして、野外彫刻の石膏原型や本郷が残した膨大なデッサン等の資料を含む1800点あまりの収蔵品がある”。その作品の迫力に圧倒されます。周囲の邸宅鑑賞付きです。

札幌のタウン誌を見ていると「本郷新記念札幌彫刻美術館」で没後40周年「本郷新・全部展」(2020年10月3日(土)~2021年4月22日(木))が開催されるとともに”北海道美術の「今」を展示・販売する”「札幌ミュージアム・アート・フェア」(2020年12月19日(土)~2021年2月14日(日))が開催中です。円山公園周囲の散策の際に美術館の近くまでは来たことはあったのですがあまり意識することなく過ごしてきました。この機会に初めて訪問することとしました。場所は我が家からは北海道神宮参拝に少し足を延ばす位置関係ですが、公共交通機関利用では地下鉄東西線「西28丁目駅」からJR北海道バス山の手線で「彫刻美術館入口」を下車し少し傾斜のある道をのぼり徒歩10分程です。周囲にはそれぞれ凝った外観の邸宅が並んでいます。

「本郷新記念札幌彫刻美術館」本館。雪で覆われた庭には本郷新氏の作品が設置されています。
「札幌ミュージアム・アート・フェア」のポスター。本館で実施され3つのギャラリーが参加しています。「本郷新・全部展」は隣の記念館で開催されており本館でチケットを購入しまず本館の観覧です。
”今なお新型コロナウイルスが猛威をふるい、美術業界においても多くの展覧会やアートフェアなどの祭典が延期、中止、内容の変更といった影響を受けています。(中略)本企画はそうした地域の美術家に対するコロナ禍での支援、ならびに地域のアートマーケットの活性化を目的とし、札幌を中心としたギャラリーが取り扱う北海道の美術家の作品を展示販売するものです”(「札幌ミュージアム・アート・フェア」趣旨概要)。
布澤幸氏作「木彫りの熊」。昔は北海道土産と言えば「木彫り熊」で多くの家庭にありましたが、これだけの「木彫り作家」の作品を見るのは初めてです。
第2回「本郷新記念札幌彫刻賞」を受賞された加藤宏子氏の作品の数々。 
大通交流拠点地下広場に設置されている受賞作品《improvisation~うけとめるかたち》の10分の1模型。購入したくなりました。

その後、他のギャラリー作品も見た後記念館に移動。
「本郷新・全部展」のポスター。①はすでに終了し現在記念館で②が開催中。
氏の著名な作品の石膏原型等が多数設置。幅広い活躍に関心します。
素材の異なる「哭」3体。何故3体なのかの解説がありました。成程。
記念館2階窓から円山方面を望んだところ。周囲には多数の豪邸。足元が良ければ坂道の豪邸街散策も良いかと。
帰りはバス停方向まで「宮の森緑地」を通って帰ります。南側入口の「宮の森緑地」の標石と本郷新氏の「鳥を抱く女」の彫刻(右奥)。
「緑地」は小高い丘をのぼります。かって「なまこ山」と呼ばれたとか。落葉のおかげで頂上付近からは周囲が眺望できます。
北側入口付近の氏の「太陽の母子」の彫刻。誰か子供が雪だるまを置いていました。何やら妙にマッチして微笑ましい気分になります。
「緑地」北側入口付近の標石(右)。奥が小高い丘になっているのが判ります。ちょっとした散歩に良いかも。


結局バスの時間が合わず徒歩で「北1条宮の沢通り」から「北海道神宮」を経由して帰ってきました。途中境内にあった雪だるま。

宮の森の街に溶けこむ「彫刻美術館」。
東西線「円山公園駅」から十分徒歩でも行けます。
今後の企画に注視し散策も兼ね訪問したいと思います。
ありがとうございました。

「本郷新記念札幌彫刻美術館」
札幌市中央区宮の森4条12丁目 011-642-5709 
営業時間10時~17時 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日 月曜(祝日の場合は翌火曜)、年末年始 ※その他臨時休館日あり 
料金観覧料は展覧会により異なるため、公式HPの展覧会情報を要確認。
※本館休館の場合、記念館のみ一般200円、65歳以上150円、高大生100円、中学生以下無料で観覧可。
http://www.hongoshin-smos.jp/
(2020.12.23訪問)

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