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札幌・円山生活日記

「北海道大学」散策(その2)&「清華亭」

1876(明治9)年に札幌農学校として開学した「北海道大学」。「モットーは「Boys, be ambitious!」。「大志と歴史と自然がつまったキャンパス」は観光客や散策する市民で人気です。

今日は「北海道大学」キャンパスの散策です。先般「センチュリーロイヤルホテル・スカイレストラン ロンド 」から大学キャンパスを眺めていると広大な敷地の中にまだ訪問していないところがいくつかあることを認識。連休の天気の良い本日に訪問することしました。併せて、これも未訪問の大学近くの「清華亭」も見てきました。いずれも大変立派なものと感心しました。

自宅より地下鉄東西線で「大通駅」で南北線に乗り換え「さっぽろ駅」で下車し徒歩10分弱で大学の「正門」に到着。自分の母校ではないのですが大学キャンパスは何となく懐かしい気分になります。

正門入ってすぐの「中央ローン」。川に氷はありませんが芝生部分にはまだ雪が残っていました。

名所の「クラーク博士像」です。今日も写真を撮る人がいました(自分もそうですが・・)。

「古河講堂」。1909年(明治42年)建築の登録有形文化財。入口前では袴姿の卒業生と思しき女性2組が写真を撮っていました。
こちらが未訪問の「農学部」。創設の看板学部とでも言うべきでしょうか。
本部棟右手にある「旧札幌農学校図書館読書室・書庫」。こちらも1902年(明治35年)建築の登録有形文化財。
時計台ともなる本部棟。堂々たる建物で立派です。

「中央道路」に戻り次なる未訪問施設である「平成ポプラ並木」を目指します。「総合博物館」、「工学部」を経て、「フロンティア応用科学研究棟」を過ぎたところを「恵迪寮」方向へ左折。
途中の惠迪寮歌の「都ぞ弥生歌碑」。
「寄宿舎跡の碑」。“明治九年札幌農学校開校ニ当リ北一条西二丁目ニ寄宿舎開設セラル 校舎ノ移転ニ伴ヒ寄宿舎モマタ明治三十八年春北十一条西七丁目ニ新築移転ス 明治四十年舎名ヲ惠迪寮ト定メ農学校ノ大学ヘノ改組ヲ迎フ 昭和六年末コノ地ニ再移転シ昭和五十八年新寮舎ノ開設ニヨリテ開寮解体セラル”との由。
第一農場越しに「平成ポプラ並木」が見えてきました。晴天で向かいの「三角山」ほかの山々が綺麗に見えます。
こちらが「平成ポプラ並木」。2001年(平成13年)に創立125周年記念事業の一つとして造られ、古いポプラ並木から採取された挿し穂から育てられたとか。正面が「三角山」です。成程と納得する景観です。本当は学生時代の寮生活者として「恵迪寮」も見たかったのですが次の未訪問場所もあり又学生の生活空間まで踏み入れるのも如何かと思い「中央道路」に戻ります。
そして国指定重要文化財「札幌農学校第2農場」。“1876年(明治9年)に開校した札幌農学校(現北海道大学)における近代的な大規模有畜農業普及の拠点として、一軒の畜産農家を模した実績・模範農場として発足し北海道畜産業発展に貢献してきた”とか。開拓使期建築の諸施設が残されています。
牝牛舎(右)及びサイロ(中後方)。

「恵迪の森」が原生林と書かれていたので居るかと思ったのですがやはり居ました。「エゾリス」が登場。
こちらは「穀物庫」(右)及び「収穫室」等。ちょっとした「開拓村」の趣です。コロナの影響で内部が鑑賞できないのが残念です。以上で「北海道大学」散策は終了で「正門」近くに戻ります。そこから少し南に歩いたところが・・。

「清華亭」です。“1880年(明治13年)の明治天皇の北海道行幸の際の休憩所として建築された、宿泊所として建築された中島公園にある豊平館などは移築されているのに対し「清華亭」は現在も建築時と同じ場所で姿をとどめている”とか。札幌市指定有形文化財。
入口の「五稜星」。“「五稜星」は開拓使の建物・旗などの装飾にデザインされたもので時計台や豊平館などに今も残っている”とか。
大きな張出し出窓が広がる洋室。
シックイによる洋室天井中心の飾り(メダリオン)と内部の[桔梗]の彫刻。 
次の間には縁側のある和室を並べた和洋折衷様式。床の間の前は明治天皇の座所とか。こちらも小さいながらも見どころある施設でした。

以上で「北海道大学」キャンパス散策と「清華亭」の訪問終了です。いずれも開拓期以来の長い歴史と人々の営みを感じさせる良い施設でした。このようにきれいに残されていることに大変関心し堪能しました。立派なものとして内外の訪問者に広く鑑賞してもらいたく、また次以降の世代に長く引き継いでいかれるものと期待しています。ありがとうございました。

「北海道大学」
札幌市北区北8条西5丁目 011-716-2111(代表) 

「札幌農学校第2農場」
屋外公開 8:30~17:00
休館日 毎月第4月曜日
入場料 無料

「清華亭」
札幌市北区北7条西7丁目  011-746-1088(警備員詰所)
営業時間9時〜17時  定休日年末年始 
料金 無料
(2021.3.20訪問)

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(その1)(2020.10.20訪問)

今日は「北海道大学」キャンパスの散策に参りました。前回、札幌転居後早々の夏に訪問して以来です。名物の一つ「イチョウ並木」の黄葉を鑑賞するのが主目的。併せて10月1日にオープンにしたという「カフェdeごはん」で食事でもと思って来ました。JR「札幌駅」北口から大学の正門まで徒歩約7分です。自然の中に立地した広大なキャンパスは見事です。
北海道大学ウェブサイト等より(https://www.hokudai.ac.jp/sub/inquiry/facility.html)

「正門」。学生に交じって多くの市民がキャンパスを散策しています。

正門入ってすぐの「中央ローン」。”約12,000㎡の緑地。北大のキャンパスを象徴するスポット。”
「クラーク像 」”ウィリアム・スミス・クラークは札幌農学校初代教頭。"lofty ambition(高邁なる大志)" "Be ambitious!(大志を抱け)"といった名言は北海道大学のモットー”。 
「古河講堂 」。”1909年、古河財閥の寄附により建設。当時は林学教室であったため、円形斕間に「林」の文字をデザインしている。戦後、教養部本館として使用。”

「総合博物館 」。”1999年4月、全学的な学術資料の集約とその情報を学内外に発信提供するために設置。多分野の学術標本の他、学部等での教育研究の成果を公開展示している。”
「ポプラ並木」。”1903年にポプラの小規模な植林が行われ、さらに、1912年に林学科学生の実習としてほぼ現在のような植苗が行われた。2004年9月の台風18号により、半数近くのポプラが倒壊したが、全国からの寄附金で、倒木の立て直し、若木の植樹が行われた。”

「新渡戸稲造博士顕彰碑」。”新渡戸稲造博士は札幌農学校の第二期卒業生。農学校教授。”総合博物館 」等を見ていると優秀で立派な方々が多かったのだと感服します。

「大野池 」。”大野和男工学部教授(当時)の立案により湿地帯を池に整備した。”
「イチョウ並木 」。”北13条通りとも呼ばれる長さ約380mの道路の両側に70本のイチョウが植えられている。イチョウが植樹されたのは1939年5月。”
もう少し季節が進んだ方が見ごろだったでしょうか。でも大変綺麗です。
「北13条門」よりも見た「イチョウ並木 」。

インフォメーションセンター「エルムの森」。
キャンパス散策の終了後、正門前に戻り昼食に「エルムの森」中にある「カフェ de ごはん」(https://cafedegohan.com/)でランチです。
「カフェ de ごはん」の「ランチメニュー」。本日のパスタは「カルボナーラ」、またメニューにない本日限定品として「ローストビーフ丼」(1,000円)がありました。
頼んだのは「特製ビーフシチューオムライス」サラダ・スープ付き(950円税込み)と「鶏だしそば・とりめし付き」(680円~、写真なし)。両方とも決して不味いわけではなくしっかりとした出来ですが「まあ普通の味かな・・」。

*東京の郊外で学生時代を過ごした筆者には学食といえば「カレー大盛り(170円)(うん十年前の価格)」で「カフェ de ごはん」の価格設定は異次元の世界。北大の学生は10%引きとはいえ私が学生なら決して利用しません(できません)。他の学食に行きます(カレーは260円でした)。でもこの価格には年々厳しくなる大学法人が広大なキャンパスを美しく維持するための費用が入っていると考えれば散策人の一人として気持ち負担するのも適当かとも思います。またわが母校も市民の憩いの場となっていましたが北大ほどではありませんでした。筆者自身はそうした方々を決して迷惑に思ったことはなく、むしろ誇らしくもありました。北大の学生さんもそうだと良いのですが・・。

「北海道大学」の広大で自然溢れるキャンパス。JR札幌駅近くという地の利も良く絶好の散策場所です。カフェdeごはん」も含め食事場所の選択肢も多様です。四季折々に合わせて楽しめる場所として是非訪れたいものです。

「北海道大学」
札幌市北区北8条西5丁目 011-716-2111(代表) 

「カフェdeごはん」
札幌市北区北8条西5丁目  011-717-2944
営業時間 
平日 モーニング 7:45〜11:00 ランチ 11:00〜14:00
アフタヌーン 14:00〜17:00 ディナー 17:00〜22:30(L.O.22:00)
土日祝 モーニング 8:30〜11:00 ランチ 11:00〜14:00
アフタヌーン 14:00〜17:00 ディナー 17:00〜20:30(L.O.20:00)
(2020.10.20訪問)

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