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札幌・円山生活日記

第23代札幌コンサートホール専属オルガニスト ヤニス・デュボワ デビューリサイタル~札幌コンサートホールKitara~

北海道初の音楽専用ホールとして1997年7月にオープンした「札幌コンサートホールKitara」。緑豊かな自然溢れる市民の憩いの場「中島公園」内にある総ガラス張りのスタイリッシュな建物です。大ホール正面には北海道の針葉樹をモチーフにデザインしたというパイプオルガンが設置され世界有数の音色を奏でます。

今日は「Kitara主催公演 第23代札幌コンサートホール専属オルガニスト ヤニス・デュボワ デビューリサイタル」観賞です。「札幌コンサートホールKitara」 では“大ホールのパイプオルガンの魅力を広く深く活用し、世界へ向けて発信する”ため専属オルガニストをヨーロッパから毎年招聘しており第23代としてヤニス・デュボワ(Yanis Dubois)氏が2022年9月に就任しました。その「デビューリサイタル」が10月8日(土)に開催されました。13時15分開場、14時開演の時刻に向けて自宅から地下鉄線を「大通」駅で南北線に乗り換え「中島公園駅」下車、「中島公園」及び周辺を散策の後に「札幌コンサートホールKitara」に到着です。

 
地下鉄南北線「中島公園駅」を出て公園に入ったところ。イチョウ並木の黄葉にはもう少しのようです。
 
「第23代札幌コンサートホール専属オルガニスト ヤニス・デュボワ デビューリサイタル」のポスター。駅構内や公園入口など多くのところに掲示されていました。

“ヤニス・デュボワ(Yanis Dubois)氏は1993年フランス生まれ。リジウー音楽院でアンヌ・デュモンテにオルガンを学びはじめ、2009年からカーン音楽院でエルワン・ル・プラドと青木 早希にオルガンを師事。作曲、即興、通奏低音などを学ぶ。18年6月、同音楽院でオルガン学士号、ソルボンヌ大学で音楽学学士号を取得、いずれも優秀な成績を収める。その後、リヨン国立高等音楽院でフランソワ・エスピナス、リズベズ・シュルンベルジェに師事し、20年に修士課程を修了。2017年9月からカヴァイエ=コル製のオルガンを有するリジウー大聖堂の正オルガニストを務める。2022年9月に第23代札幌コンサートホール専属オルガニストに就任、任期は2023年8月まで。”

「Kitara」のエントランスを入ったロビー。中央部には安田 侃氏・作「相響」が置かれています。当日券を求めて販売カウンター前(右)には行列も出来ていました。

ステージを客席がとり囲むスタイルのアリーナ型大ホール。内装には北海道産のマカバ材が多数使われ暖かな雰囲気と優れた音響効果を創り出しているとか。
ホール内装に調和したデザインのパイプオルガン(写真はネットより拝借)。フランス「アルフレッド・ケルン社」製のパイプオルガンには4,976本ものパイプが使われており舞台裏に林のように立っているそうです。

「ヤニス・デュボワ デビューリサイタル」の概要です。
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リサイタルは14時に開演し15分間の休憩をはさんでアンコールも含め15時30分ごろ終了。
全曲を通じて今回もパイプオルガンの奥深さと奏者の技に魅了されました。
特にヤニス・デュボワ氏がデビューリサイタルを意識したのか自身の持つ表現力を最大限に発揮させるような多彩で奥深い選曲・演奏でした。
印象的だった最後の『トウルヌミール:神秘のオルガン「聖霊降臨節」作品57第35曲聖母被昇天より第5楽章パラフレーズ・カリョン』は配布パンフレットで自身が解説していた通り“平易な賛美歌を時にはそれとは認識しがたいような複雑な音楽に変化させ、思いがけない音色の変化などのトウルスミールの才能だけではなく、オルガンの可能性までもが表現されます”を感じるもの。優しく時には激しい曲にのって幅広く複雑な音が同時にそして瞬時に変化して会場内に響き渡るのを聞き新任のヤニス・デュボワ氏の強い意欲も感じました。
良い時を過ごさせていただきました。

リサイタル終了後はヤニス・デュボワ氏のサイン会がロビーで開催されました。
お疲れのところ一人ひとりに丁寧に対応されるヤニス・デュボワ氏でした。

リサイタルの配布パンフレットに織り込まれていた各種イベント紹介の一つ。「クリスマスオルガンコンサート」です。オルガンはもちろんヤニス・デュボワ氏、合唱は私立札幌旭丘高校合唱部と札幌山の手高等学校合唱部の皆さんです。 
終演後、早速ロビー奥のチケットセンターで「クリスマスオルガンコンサート」チケットを購入しました。楽しみです。ありがとうございました。

「札幌コンサートホールKitara」
札幌市中央区中島公園1-15
営業時間:10時〜17時30分(公演のある日は終演時間による)
料金:イベントにより異なる
電話011-520-2000
http://www.kitara-sapporo.or.jp/
(2022.10.8訪問)

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