地下鉄東西線「西28丁目」出口すぐそばにある「中華はうす みきや 円山本店」。昭和の時代から続く円山の大衆中華の店 “町中華”です。ボリュームある庶民派中華めしが人気で長く愛されています。
本日は「中華はうす みきや 円山本店」でランチです。地下鉄東西線「西28丁目駅」近くで「環状通」に面しているロケーションの良さですので店の前は数えきれないほど通過しています。今回の訪問の契機は妻が美容院で“昔からある中華食堂で財布に優しい値段で満腹飯が食べられる!”と聞き込んできたからです。それでは一度試してみるか!と出かけてきました。店の場所は前述の通り地下鉄東西線「西28丁目駅」近くで3番出口を「環状通」に出て通り沿いに10歩ほど南に歩いたところです。便利な場所です(地図)。
「中華はうす みきや 円山本店」の店頭。「環状通」に東向きに面しています。
店頭に出されているお勧めメニュー。大衆中華の店 “町中華”の定番・ラーメンセットに加え「あんかけ・中華丼のハーフ」が気になります。
店内に入ったところ。赤い丸テーブルが2卓にカウンター3席。
更に奥には小上がり席があり畳の上に4人掛け×3卓。昭和から続く“町中華”と聞いていたので油で壁などが茶色くなった年季の入った店内を想像したのですが綺麗に掃除されています。すっきりとした印象です。良い意味で予想を裏切られました。
ただ漫画類が充実しているのは “町中華”の良いところです。
営業時間は開店が10時30分と早い分だけ閉店は18時(ラストオーダー17時45分)と早じまいです。夕食を食べる人はベルサッサで来ないと間に合わないかも。
「中華はうす みきや」のマスコットイラスト。カウンター内で中華鍋を振る年季の入ったオジサンも昔はこんな感じだったのでしょうか・・?。
さてメニューを拝見。「おすすめセット」はAセット(税込み1,100円)とBセット(同1,200円)の2種類。
そしてグランドメニュー。店頭に出されていた「あんかけ・中華丼のハーフ」が見つからないので店のフロア担当のオジサンに聞くと・・。
ここだよ!とカウンター上を示してくれました。「あんかけハーフ」(同980円)でハーフの中華丼がついてくるのではなく中華あんの下に麺とご飯が入っているそうです。注文すると厨房からカツカツとリズミカルかつ手際よく中華鍋を振る音が聞こえてきます。正しい大衆中華の店 “町中華”の風情です。
妻注文のAセットの「ミニチャーハン」と「醤油ラーメン」のセット。
「醤油ラーメン」は良い意味で何の変哲もない見た目です。ここも正しい“町中華”の様相です。
麺は「西山製麺」の中太縮れ麺。札幌ラーメンを語るには欠かすことの出来ないという昔からの麺で札幌市の30%以上のラーメン店で採用されているとか。スープの塩加減も強くなくスルスルといただけます。
「ミニチャーハン」は決して「ミニ」ではなく1人前(小)ぐらいはあります。具材はサイコロ状のハムとチャーシュー、長ネギに玉子など。千切りの紅しょうがが添えられます。油も濃くなくパラパラでしっとりのバランスが良い炒飯です。
セットはかなりのボリュームなので残りをテイクアウト可能かと聞くと快くOKです。ご飯茶碗1杯以上分を包んでもらいました。紅しょうがをアルミで別に包んでくれるのは有難い心遣いです。この辺りが昭和の時代から長く愛される所以でしょう。
こちらが「あんかけハーフ」。わかめスープとセットです。
盛り盛りと大量にかけられた中華あんの下に麺とご飯が入っています。半分ずつではなく麺が2/3、ご飯が1/3ぐらいです。こちらもかなりのボリュームです。あんかけ焼きそばと中華丼が同時に楽しめる餡かけファン向けの美味しいワンプレートでした。
ここまでは塩加減を相手を見て調整してくれているのかと思っていたのですが残念だったのはスープ。かなり塩が強く遠慮しました。何かの手違いだと思うことにします。ただ全体的には大変結構な大衆中華の店 “町中華”だと思いました。「中華飯店 円山 秀円」でも感じたのですが“円山は町中華もうまい!”です。ご馳走様でした。
「中華はうす みきや 円山本店」は一軒家です。厨房やフロア担当の年季の入ったオジサンたちは2階にお住まいなのでしょうか。これからも“町中華”ファンのために頑張ってください。
「中華はうす みきや 円山本店」の前は「環状通」です。奥が「円山」。
「中華はうす みきや 円山本店」
札幌市中央区北3条西28丁01120
電話:011011-613-4778
営業時間:10:30~18:00(L.O.17:45)*日曜営業
定休日:水曜日、第3火曜日
(2023.9.30)