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札幌・円山生活日記

円山にある予約制6席のみの本格広東料理店~SAIKONTAN~

本日は円山のデザイナーズビル2階にある完全予約制の本格広東料理店「SAIKONTAN」でランチです。東区・元町で【食べログ中国料理百名店2023】にも選ばれた人気店「菜根譚」から店名を英字表記に変えて本年1月の移転オープンです。
店の場所は地下鉄東西線「円山公園駅」5番口を「大通」に出て東(左手)に向かい最初の交差点(西25丁目通)を超えて左折し少し歩いた角の「円山 炭馳走 鉄八 」から中通りに入ったところ。向かいにはパフェで人気の「Sagesse et histoire(サジェス・エ・イストワール)」 があります。徒歩数分の近さです(地図)。

ビル入口の通り沿いに店名の入った小さな行燈が出ています。
こちらの階段を2階へ。なんか秘密のビルのような雰囲気です。デザイナーを入れたビルオーナーの拘りで1階店舗の天井が高いので3階相当部分まで上がります。

ガラス扉を開けて廊下進むと店内です。隠れ家感も満載の良い雰囲気です。
店内はオープンキッチン部分を囲うように2辺カウンター席で3席×3席。壁際に2席の小さなテーブル席がありますが普段は使用しないそうなので実質6席。さながらプライベートキッチンのような空間です。
周囲の土壁の仕上りも見事です。デザイナーさんは2階に中華料理店が入ると聞いて『筍』をイメージして内装したそうです。窓からは仲通りに面した「Sagesse et histoire(サジェス・エ・イストワール)」 が見えます。
「SAIKONTAN」ご主人のポリシーで現在は昼夜とも前日までの完全予約制。本日は我が家のみの貸し切り状態です。

さて「お昼の本日のコース」(税込み1名2,200円)のメニューです。メインは「本日の蒸し魚」、「エビチリ」、「黒酢酢豚」から選択。ご飯または蒸しパン、食中または食後の中国茶も選べます。
中国茶は中国緑茶の中で最も有名な銘柄という「西湖龍井茶」、世界三大紅茶の一つ「祁門工夫」、台湾茶で青茶(烏龍茶)の一種「東方美人(表示なし)」、そして「プーアル茶」です。温かいor冷たいも選べます。

まずは「本日の蒸しスープ」。下ごしらえした知床鶏、蓮根、大根、椎茸、ネギ、ひよこ豆等を鶏出汁で器ごと蒸しあげたスープ。本格広東です。薬膳素材も入っていて仏陀スープも思わせ身体に染み渡ります。これは美味い!
「前菜盛り合わせ」。小さな器にはいった「ネギ生姜オイル和えクラゲ」から反時計周りに「黒烏龍茶燻しスモークサーモンとチーズ」、「山椒味の菊芋チップ」、「ヤーコンと黄人参のきんぴら」、そして「カリフラワーピクルス」です。1品1品とても手が込んでいます。
さてメイン料理です。折角ですので3品ともお願いしました(+税込み660円)。まずは「黒酢酢豚」。ふわカリっと揚がった「留寿都産もち豚」に黒酢ソースが軽やかです。「インカのめざめ」もモッチりです。
ご飯とふんわり蒸しパン。ともにソースを食べ尽くすのに必須でした。
「本日の蒸し魚」は広東料理店で修業したというご主人のスペシャリテで「ホッケと青ソイの清蒸鮮魚」。奥の厨房で蒸した皿に葱と生姜を盛り付け目の前で自家製ねぎ油と醤油ダレで味付け完成です。ジュワーと音をたてて一気に良い香りが立ちます。
素材の魚(手前は「ホッケ」)はご主人の出身地である北海道知床・羅臼から直送されたものとか。鮮度のよい身はふっくらで熱い油で生姜とねぎの風味も引き出されています。
こちら「青ソイ」。皮側の脂でコク味があります。夜コースでは「キンキ」を使用するそうですが流石に「清蒸鮮魚」は美味しい!
定番料理の「エビチリ」もトマトの酸味で爽やかです。味変用に用意された奥の「大葉とチーズのジェノベーゼ風ソース」にもご主人の工夫が感じられます。メイン3品とも美味しくいだだきました。

デザートと食後の中国茶(「祁門工夫」と「プーアル茶」のHOTを選択)。ポットで提供されます。
淡雪のような粉をまとった暖かい「ココナナッツ饅頭」はサービス品。
饅頭の中身はインゲンの白餡とカシスのジュレ。酸味爽やかです。
「お昼の本日のコース」デザートの「杏仁豆腐」。上にアルコール分を飛ばした杏露酒ゼリー寄せ、ピスタチオのクランブル、フリーズドライの苺とフランボワーズがのっており華やかな見た目と食感の変化に美味しさが一体化。大変洗練された『本格広東料理』を最後まで美味しくいただきました。

なおご主人(ご了解の上撮影させていただきました)は東区・元町では難しかった1人でも充分に対応できるようなお店を探していたとか。今後も昼夜とも1回転のみで来店客には会話も楽しみつつゆっくりと寛いで欲しいとか。また1階の鮨店オーナーとは専門学校の同級生のよしみで相互の料理を調理品エレベーターで提供し合っているとか。近く情報誌『poroco(ポロコ)』にも新店紹介されるとのことですが『円山の隠れ家のようなオシャレ空間で食べる道産素材のオリジナリティ溢れる本格広東料理』に流行らない理由が無いような気がします。お身体を大事に頑張って下さい。ご馳走さまでした。

「SAIKONTAN」
札幌市中央区大通西24丁目2−6 3concept odoli Bld 2F
営業時間:12:00 - 15:00(L.O. 14:00)、18:00 - 22:00(L.O. 21:00)
(火・水・木・金・土・日・祝日・祝前日・祝後日)
 *ランチ、ディナー共に前日までの予約制です。
定休日:月曜日
(2025.2.26)

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