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札幌・円山生活日記

ライラックとエゾリスと。~北海道大学植物園~

札幌都心部にある「北海道大学植物園」。札幌農学校(北海道大学の前身)の教頭だったクラーク博士の進言に始まり、宮部金吾博士の計画・設計により1886年(明治19年)に開園した日本で2番目に古い植物園です。広さ13.3haの園内には約4,000種類の植物が見られるほか歴史ある建築物も当時の趣を残し保存されており都心の「緑のオアシス」として多くの市民に親しまれています。

今日は「北海道大学植物園」に《ラッキーライラック》探しに出かけてきました。ところが植物園内の⦅ライラック》の開花状況が今一つで期待したほどの数を見付けることができませんでした。替わって口に赤ちゃんリスをくわえて引っ越しをするエゾリスを見かけました。写真は十分に撮ることができませんでしたが実際に初めて見ました。併せて園内の見頃の植物を楽しせていただきました。そんな「北海道大学植物園」の散策模様です。


「北海道大学植物園」の正門入口。場所は「JR札幌駅」、地下鉄南北線・東豊線「さっぽろ駅」、南北線・東西線・東豊線「大通駅」、東西線「西11丁目駅」のいずれからも徒歩圏で都心の便利な場所にあります。  


正門から「宮部金吾記念館」へ向かう芝生広場の巨木。
「宮部金吾記念館」。正面左にはスミス女学校(現北星学園)の創始者サラ・C・スミス女史がアメリカから持参したとされる札幌最古の《ライラック》があります。
札幌で最古の《ライラック》だそうです。

木が古いので花の勢いがないのか品種の問題なのか花が咲いているのは木の上の方だけです。

ラッキーライラックが無いか目を凝らして探しますが見つけることができません。

そんな時です。口に赤ちゃんリスをくわえて足元で走っていくエゾリスを見かけました。

(ご参考です)口に赤ちゃんリスをくわえて巣から巣へ引っ越しをするエゾリスの映像(NHKクリエイティブ・ライブラリーよりお借りしました)。エゾリスは森の中にいくつかの巣を作り子どもに寄生虫がついたり外敵に狙われるのを防ぐために、子どもが巣立つまでの間に数回の引越しをするそうです。NHKの番組で見て以来実際に見たいと思っていたのですが予想もしなかった場所で初めて見ました。
残念なのは写真が撮れなかったこと。頭上ではカラスが飛び交っていますのでエゾリスも必死でそれも仕方のない面もあります。追いついて撮れたのは証拠写真にもならない一枚。

ただ拡大して見ると親リスの首にヒシっ!と巻き付いた赤ちゃんリスのカワイイ手が確認できました。
残った赤ちゃんリスたちがいないかと親リスが出てきた周辺を見て周ります。
そこにいた《エゾリス》。大きさからして子リスではありません。妻が言うのには子育てに役立たない父親リスではないかと・・。
そのリスはのんびりと毛づくろをしたり・・。
後ろ足で脇の下をカイカイしていました。

当初の目的に戻り「ライッラック並木」へ。
こちらも《ライラック》の開花状況が思わしくありません。
漸く気つけたラッキーライラック。
そしてもう一つ。残念ながら以上です。ラッキーライラック探しは「川下公園(ライラックまつり会場)」に期待します。

「ハルニレの林」のある「北ローン」の緑の芝生を通って散策を続けます。

「めがね橋」近くに咲く《オドリコソウ》。
《オドリコソウ》です。
《マイヅルソウ》。
《ユキザサ》。
名前の通り雪の結晶のようです。

バラ園で咲き残っていた《ミツガシワ》。

続いて「重要文化財群」へ。博物館建築としては国内最古である博物館本館。

「バチェラー記念館」や「博物館旧事務所」のエリア。前回来た際はこちらで《エゾリス》に出会ったのですが今回はいません。
その前の「南ローン」の⦅ハンカチノキ》です。
今が見頃の《ハンカチノキ》です。

「高山植物園」なども周って温室へ。
温室前には《レブンアツモリソウ》などの鉢物が置かれています。    
開花した《レブンアツモリソウ》。
隣の《アツモリソウ》。
《アツモリソウ》。平敦盛の背負った母衣(ほろ=平家の赤)に見立ててつけらた和名だそうで、平敦盛を討った熊谷直実の名からとった《クマガイソウ》と対をなしているとか。

《チョウセンキバナアツモリソウ》。
その《クマガイソウ》も近くで多く咲いていました。

《クマガイソウ》。

「温室」前から「正門」へ向け歩いていると藤棚近くでリスがいました。

冬毛から換毛の進んだ《エゾリス》です。
地中から木の実を掘り出して一心に食べていました。

「北海道大学植物園」にもたくさんリスが生息していのですね。
フジ棚は見頃までもう少しです。
最後に入口すぐの「植物園門衛所」。園内に6棟ある重要文化財の一つです。
以上で本日の散策は終了です。当初目的のラッキーライラック探しは少し残念でしたが今日も見どころ満載で充実の散策となりました。《エゾリス》の引っ越しがもっと見れたら尚良かったのですが・・まあ良しとします。ありがとうございました。次回は《オオウバユリ》開花時期に訪問したく思います。

「北海道大学植物園」
札幌市中央区北3条西8丁目 011-221-0066
開園時間:夏季4月29日~9月30日/9時~16時30分、10月1日~11月3日/9時~16時、冬季11月4日~4月28日/平日10時~15時30分、土曜日10時~12時30分
※各最終入園30分前、冬季は温室のみ開園
休園日:夏季/月曜日(祝日の場合は翌日)、季/日曜・祝日、年末年始(12月28日~1月4日)
入園料:夏季/高校生以上420円、小・中学生300円、冬季/小学生以上120円
(2023.5.25訪問)

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