「豊平館は明治政府機関が建てた唯一のホテルで、明治天皇が札幌・北海道の視察に訪れた1881年に開館。日本の伝統的技術を駆使して建造された明治初期の代表的な木造洋風建築で、国指定重要文化財」札幌を代表する観光名所の一つであるとともに「札幌市民にも親しまれる歴史的交流施設」だそうです。
2020年8月1日~8月31日までの間、札幌市では観光需要及び施設への需要喚起を目的として、「さぁ!まわろうSAPPORO~見どころ施設無料化月間~」
を実施しています。「豊平館」も含め、時計台、テレビ塔、もいわ山ロープウェイなどの10施設が対象です。本日8月1日は初日でかつ土曜日でもあるので「密」を避けるため有名どころ(?)は避け、ちょっと渋めの「豊平館」を訪問しました。
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場所は地下鉄南北線「中島公園」駅下車すぐの「中島公園」内にあります。
「中島公園」自体が市民の憩いの場のようで、園内には散歩・ジョギングする人達、芝生でヨガをするグループ、小川の浅瀬で子供を遊ばせる親子連れなど多くの人が出ています。また園内の池にはマガモ等が生息するようで池の畔には親子カモがいました(下)。
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園内をぶらぶら5分ほど歩いたところに登場したのが「豊平館」です。大きいです。
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豊平館は明治政府機関が建てた唯一のホテルで、明治天皇が札幌・北海道の視察に訪れた1881年に開館。日本の伝統的技術を駆使して建造された明治初期の代表的な木造洋風建築で、国指定重要文化財。現在の大通公園1丁目付近に建てられ、1958年に中島公園内の現在地に移築された。結婚式場として札幌市民に親しまれた後、保存修理工事を終えて2016年6月に交流施設としてリニューアルオープン。豊平館の館内では、シャンデリアの吊元にある漆喰を用いた天井中心飾など建築物としての見どころのほか、明治天皇が宿泊した客室の再現展示や、豊平館の歴史にまつわる映像を楽しめる。
(札幌観光協会 のウェブサイトより:http://www.sapporo.travel/find/culture/hoheikan/ )
見学して最も関心したのは、140年以上も前に建てられた建物が保存修理工事を経ているとはいえ外観、内観、調度品等が綺麗に保存され、同時に極力アクセスが制限されずに身近に接することができることでした。行政や市民の熱意や愛着を感じさせてくれました。また中島公園も四季折々に楽しむことができるようで折あるごとに訪問したくなる場所でした。有意義な体験でした。
「さぁ!まわろうSAPPORO~見どころ施設無料化月間~」は良い企画ですね!!
なお某ガイドブックによれば園内に「北海道の形をした切り株」があるとかで探します。「豊平館」からコンサートホールの方へ少し歩き天文台の向かいあたりの道路脇にありました。「確かに北海道に見える!!」(下)。2015年春に発見された前年に伐採されたポプラの大木の切り株とか。5年が経過したとはいえ余り注目する人もなくそれとなく存在するなど北海道の大らかさを感じました。
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「豊平館」
住所;札幌市中央区中島公園1-20
営業時間;9時〜17時(入場は16時30分まで)
定休日;毎月第二火曜日(火曜日が祝休日の場合は直後の平日)
年末年始(12月29日~1月3日)
年末年始(12月29日~1月3日)
料金;個人300円 団体(20人以上)270円 中学生以下無料
電話;011-211-1951
アクセス:地下鉄南北線「中島公園」車、3番出口より徒歩5分/地下鉄南北線「幌平橋」下車、1番出口より徒歩10分
(2020.8.1訪問)