米国からアラビアンという種の馬がやってきた。
幕府馬預かり・関口房一郎はこれを気に入り、さっそく将軍御献上馬にすることにした。しかし南部藩の南部馬と献上馬をめぐって騒動に。そこで井伊大老はついに2頭のマッチレースを行ない、勝ったほうを献上馬にすると決めた。
その頃、桃太郎(内田利雄)はハルヒ(平野綾)たちを食事に案内する。そこに井伊大老の刺客が。竹串を持った男・楽市(望月斉)である。
「お前も仕事人か」
「・・・さぁな、俺は仕置屋でね」
そう言って楽市は去っていった。
「またおかしな事件でも起きそうじゃない」
翌日、小雪(茅原実里)とみくる(後藤邑子)は献上競べ馬の瓦版を作った。
「井伊様が南部の献上馬と米国からのアラビアンサラブレンドという馬の駆け競べを行いますよ」
その瓦版を読んだ笹路のケムマキ(小野坂昌也)は考えた。南部藩の乗り役を暗殺すればいい。
そこでその夜、南部藩の乗り役村上を襲撃する。しかしそこに桃太郎が現れたため、とどめを刺すことができなかった。
村上は南部藩の乗り役に桃太郎を指名する。桃太郎も元は馬預かりの配下の馬乗り、できないわけがない。
桃太郎は先日の一膳飯屋でほのか(鈴木麻里子)と会う。そして今度の競べ馬のことを話す。
ところがほのかは関口の配下に襲われてしまう。そこを桃太郎が止めに入った。
「関口の手のものか。剣ではなく鞭で勝負をつけると伝えておけ」
こうして桃太郎は関口たちお上に敵意を抱くようになった。
さらに南部藩馬方の高橋右近から南部馬でアラビアンに勝たなければ、南部藩馬方は食っていけないと言われる。
「どうしてこうも馬のことになると熱くなるのだ」
自問自答を繰り返す桃太郎。しかし引き受けた以上はやるしかない。
しかし、同時刻に楽市とケムマキが関口の屋敷に現れた。
「桃太郎は近頃お江戸を騒がすかげふみ人の一味です。井伊大老をスキあらば殺さんとしています」
「桃太郎か・・・水戸を出奔したあの馬乗りに間違いないな」
「はい」
楽市は仕置道具の竹串を胸ポケットにしのばせた。
ついに競べ馬の日。桃太郎の乗る南部馬「東豊」とアラビアンの「深鯰」の一騎打ちだ。
まずは桃太郎が先に出る。どんどん東豊は深鯰を引き離していく。しかしそこにケムマキの妨害が。馬のたてがみをばっさり切ったのだ。そして桃太郎がバランスを崩している間に深鯰が大外一気の捲りを決める。
結果は関口のアラビアンの勝利。しかしケムマキの妨害は桃太郎とほのか、ハルヒ、みくるが見てしまった。
みくるは小雪に「アラビアンサラブレンドの勝利は南部馬のたてがみを切らせたから」という瓦版をばら撒こうと言うが、小雪は聞く耳を持たない。
関口の屋敷では物産問屋の安房屋市兵衛がタイマイを積んでやってきた。
「井伊大老主催の競べ馬、あのサラブレンドというのはすごいですな」
「これを改良していけば、やがて速い軍馬を育てることができるだろう」
関口と安房屋はアラビアンをもっと持ち込むために画策していたのだ。
一方、楽市とケムマキは今度はほのかを襲撃する。もちろん不正疑惑の桃太郎とのたてがみ切りを見られたからには、生かしておくわけにはいかなかった。
しかしハルヒが楽市にケリを入れた。その強さに圧された楽市とケムマキはその場を立ち去る。
「覚えていろ、次は必ず仕置きする」
ほのかの話から関口と安房屋のたくらみを知ったハルヒ。そして関口の屋敷に乗り込んだ・・・
さて、楽市は「仕置屋」と名乗っていますがこれは「仕置屋稼業」の市松から来ているとお考えください。また、この先ハルヒたちとササメケ軍団の対決が見られます。
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斉藤 晃
フリオ・ニール
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