秋津蛉のモンスターリストⅡ

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古龍種の書 鋼龍 クシャルダオラ

2024-07-02 23:34:56 | 古龍種










「鋼龍(風翔龍)」

クシャルダオラ
Kushala Daora
古龍種
古龍目 鋼龍亜目 クシャナ科
全長約1817.47〜2391.41cm
全高約475〜700.28cm
脚の大きさ約103〜110cm
・狩猟地
現大陸…雪山、氷海、寒冷群島、密林、未知の樹海、城塞高地、砂原、旧砂漠、砂漠、塔、戦闘街など
新大陸…古代樹の森、龍結晶の地、導きの地









・概要、特徴
強靭な四肢と体の数倍はある巨大な翼、そして鋼の鱗を持つ古龍。
現大陸においてこれまで発見されている古龍種の中でも生息域は広く世界各地に飛来し、人里や街の襲撃例も少なくないため、古龍としては目撃・調査の例が多い存在。
雪の降る寒冷の地での目撃例が多く上がっているが、密林から砂原まで、火山地帯を除く多くの地域で出現記録がある。










鋼龍」の呼び名どおり、硬度、質感共に錬成された鋼以上の龍鱗に全身を覆われ、鈍色に輝く金属質の外殻は鋼鉄のごとき堅強さであり、絶対的な防御を誇る。特に風を纏い飛行するために最も重要な翼と背中付近の硬さは他の部位を遥かに上回り、その外殻を貫ける刃は存在しないとまで言われるほど。
その龍鱗と外殻が外骨格化することでその巨体を支えており、肉と骨の区別がなく外骨格化している。鋼の身体を持つことから総重量は見た目以上で、その重さ故に激しい土石流にも流されない。
ただし、金属質ゆえ高熱は苦手としており、龍結晶の地においても溶岩地帯に自ら足を踏み入れることはない。











翼や身体は金属の層が積み重なったような構造になっており、この構造が鋼のような硬い金属の外殻を自在に伸縮させ、羽ばたくことを可能にしている。
規格外の重さを持ちつつも空を飛び回ることが可能なのは、巨大かつ並外れた筋力を持つ翼に対して、自ら上昇風を生み出して揚力としている可能性もあり、事実、体の数倍はある翼膜を羽ばたかせるたび、周囲はまるで嵐のような激しい風が吹き荒れる。
また、長い尻尾は重心を調整し身体のバランスを保つ役割を持つ。








このように空中でも自由自在な動きを見せ、風や嵐を意のままに操り空を翔るように飛ぶことから、「風翔龍」とも呼ばれる(ただし近年では「通常の」クシャルダオラに対して風翔龍の別称を充てるケースは珍しい)。






地上での活動時に重たい体を支えるため、胴体の太さに比べて四肢が著しく発達しており、圧倒的な重量を誇りながら重みを微塵も感じさせない素早さで地上を駆ける。
しなやかかつ引き締まった筋力を持つ四肢のうち、とくに後脚が発達しており、 前脚よりも長く太い。
脚裏の面積が広く、爪も鋭い釣状になっていて、踏み込んだ際に地面を捉えるのに適した形状となっている。
この強靭な後脚で地面を蹴り出し、 前脚で体重を支えることで、驚くべき瞬発力を発揮する猛烈な突進を可能としている。










・能力
暴風雨とともに現れるという伝承に語られ、荒れ狂う風を身に纏い他を寄せ付けず、己の側に何者も近寄らせない力を持つ。
吹き荒れる嵐翔の鎧を纏うかのごとく何物をも寄せ付けぬ威風を備え、自身の周囲に起こす竜巻であらゆるものを吹き飛ばし、凄まじい風圧によって弾丸や弓矢を弾く。
仮にそれをくぐりぬけたとしても、その下にある鋼の鱗があらゆる攻撃も弾き返す。
圧倒的な力を持つが故に他の生物は歯牙にもかけないが、 クシャルダオラがその場に存在するだけで天候を激変させ、生態系すら変えてしまうほどの強い影響力を持つ。








その存在は悪天に等しく、かつてクシャルダオラの眠りを妨げた寒村が数週間にわたり暴風に閉ざされたといわれる。
その性質から暴風雨や吹雪といった条件下での目撃情報が多く、 かつてはクシャルダオラが発する強烈な威圧感を風圧と錯覚したという見方もあった。
また、 龍結晶の地では瀕死に陥り寝床に戻った際、クシャルダオラの風を起こす能力が極限まで高まり、さらに龍結晶の地における巣の気象条件が合致することで地表から苛烈な勢いを持った竜巻が発生することが判明した。






まるでクシャルダオラを守るかのように複数の竜巻が荒れ狂う様子は、まさに天災級の大嵐の只中にいるようである。










クシャルダオラなど古龍の周囲に発生する風圧は興奮と共に勢いを増して黒い渦となり、この状態を龍風圧と称する。
飛来したクシャルダオラに対抗するため大量の弓矢やボウガンを揃えた防衛戦の記録では、黒い渦によりそのほとんどを撥ね返され、かえって損害を増したとある。
身に纏い、またブレスとして吐き出す風は体内の特殊な器官から発生させており、この「龍風圧」に為す術は唯一、毒を打ち込んで体内器官に直接ダメージを与える事で、その制御を失わせることである。



それが判明してからはクシャルダオラの目撃例に応じてギルドから猛毒の弾やナイフが提供されることになっている。
事実、クシャルダオラに接近する事ができた数少ない例の殆どは毒に侵されていた個体であるという。近年の目撃情報よれば、背に飛び掛かられた際にも風圧が弱まったという。



風を生み出す器官については今なお謎に包まれているが、風を制御しているのは頭上に生えた短い一対の角であることが分かっている。
外敵との交戦などで角を破壊されると風の勢いも弱くなったという証言から、角によって風圧やその威力、飛ばす方向などをコントロールしていることが証明されたのである。
角もまた金属質であり、特殊な電磁波を発生させることで、荒れ狂う暴風を自在に操っていると推察されている。
なお、かつては羽ばたくことによって生み出される風を何らかの方法で操作し、その役割を頭部の角が担っているという推論もあった。
風を操る能力を司る頭部および角は金属質の外殻の中では比較的柔らかく、極めて敏感かつ繊細な部位である。 強い衝撃が加えられるとたまらず怯み、操っていた竜巻も消滅してしまう。
接近できた数少ない事例の内には、角が折れた個体への遭遇も含まれる。







また、クシャルダオラが去ると悪天候と共に空を覆っていた暗雲も消え去り、この上ない快晴となる。
このような性質から、近年では「吹雪の召還者」とも「晴天を呼ぶ龍」とも呼ばれる場合があるが、この天候そのものを局所的に変化させる能力についての実態は全く不明である。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528519552891441152?s=19
また、一部の個体は長時間に渡って外敵と対峙し続けていると一時的に疲労したように動きが鈍り、風を纏う事もなくなる様子が見られたという事もある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1530471839851433984?s=19
・生態
平時は見晴らしの良い場所に佇み、休息をとる様子も見られる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528520534324961280?s=19
これまで、リオレウスやグラビモスなどの飛竜と同様に、 クシャルダオラにもいくつかの亜種が存在するとされてきた。
事実、 先人たちがまとめた資料にも、鉄色のもの以外に、 褐色や茶褐色のクシャルダオラがいると記されている。
しかし、それは大きな間違いであったことが、 古龍観測所の調べにより判明した。すなわち、 クシャルダオラは成長の過程で脱皮を繰り返し、脱皮直後、脱皮直前、過渡期といった具合に脱皮からの時間経過で体色が変化するのである。
またその外見から、クシャルダオラはおおよその年代を見分けることができ、外骨格化の進行を年輪にみたて、 幼年期、成年期、初老期に大きく分かれる。

脱皮直後のクシャルダオラは最も活発に活動するため、目撃情報も多い。

そして過渡期になると全身は黒ずみ、代謝が進むことで表皮が酸化し、錆び始める。この時期は最も凶暴となる時期で、普段とは異なり街や村などを襲うことも珍しくなく、調査員のキャンプを襲撃した例もあり、ギルドでは警戒を強めている。


こうした個体は「錆びたクシャルダオラ」と呼ばれる。
最後に脱皮直前になると、 全身は錆で覆われ、その重量で動きが鈍くなり、 人里離れた場所に籠るという。


錆びた表皮の下に新しい皮が形成されると、酸化により錆びた表皮を新しい表皮が内側から一気に砕き脱皮、新たな個体となる。この工程を繰り返し成長していくのだという。
脱皮で新しくなった外殻は比較的柔らかいため、前述の過渡期からこの脱皮直後にかけても警戒心が強くなり、凶暴性が増す。
なお、表皮の再生は永遠ではなく、組織の薄い末端部から白骨化が進み、全ての組織が白骨化すると寿命を終えるという。



金属質の外殻は外層から剥がれ落ちていく性質から、調査隊によれば痕跡を追う残留物として確度が高いという。
現大陸ではフラヒヤ山脈の山頂や、氷海にてその脱皮殻が確認されている。
新大陸ではその抜け殻が発見されていないこともあり、 新大陸にいる個体はより風を操る能力に長けた経験豊富な個体群であると推測できる。
それを裏付けるように、新大陸にて発見されたクシャルダオラは、 現大陸における記録よりも飛び立つ頻度が少なく、地上での行動が多く見られ、風を操る行動のパターンや頻度が高い。
クシャルダオラが古龍渡りで観測されたのは、もっとも新しい記録でも約20年前であり、今回の調査で古龍渡りは“寿命が迫った古龍が死に場所へ向かう現象”であることが分かったため、 これらの個体すべてが渡りをしたと考えるには少し無理が生じてしまう。
加えて寿命を前にして渡りを行った個体と、 繁殖や生息域として新大陸を目指した個体群は異なる可能性を考慮するならば、 クシャルダオラは後者である可能性が高い。
ただ、 龍結晶の豊富なエネルギーの影響で、渡りを行い老齢であっても寿命を越えて生きながらえた個体がいるとの仮説もある。
あらゆる面で他の生物と一線を画すため、対抗できるのは同様の危険度が指定されている古龍くらいのもの。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1800161627725324470?t=0T_b1s31tLItdj7tQcSYyg&s=19
新大陸では渡りに際して溟龍ネロミェールと思しいモンスターと交戦した事例が報告されたほか、縄張りに飛来した滅尽龍ネルギガンテと争った、或いは襲撃を受けたと見られる痕跡が確認されている。
絶対数が限られるため縄張り争いの類はほぼ起き得ないと考えられるが、数少ない競り合いの跡として炎王龍に焼かれた外皮の発見例がある。
脱皮の時期を迎え攻撃的になっているときに偶々遭遇してしまったのか、遭遇し出会い頭に爪を向け合ったようだ。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528522960243261445?s=19
他に現大陸における数少ない競り合いとしては、怨虎竜に襲撃されるもそれを退けたとの報告もある他、
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528521719551406080?s=19
金獅子や棘竜との組み合い、塔における金火竜との交戦も記録されており、こうした古龍種以外との争いも稀に確認されている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1800108007025701126?s=19
・食性
鉱物食。
https://youtu.be/mCo_tJfrzL8?si=nzEPcT8xOhh6cO6x
・危険度、戦闘能力
他の古龍種と同様、生物としての圧倒的な強大さから自然界に天敵は殆ど存在しない。
故に、新大陸においては縄張りに踏み込む者に対しても気に止めない様子も見られた。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528519809498873858?s=19
だが自身に危害を加える存在であれば翼を広げながら後ろ足で立ち上がり、天に向かって鋭い咆哮を放って臨戦態勢に入る。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1528520874633986050?s=19




鋼鉄の外殻に覆われた身体を振るっての攻撃は凄まじい威力を誇り、屈強に発達した四肢を駆使した猛速の突進で外敵を軽々と蹴散らす。
鋭く巨大な鉤爪は触れるだけで鉄を切り裂き、巨大な矢尻のような尾を一振りすれば大木すら薙ぎ倒し、飛竜さえも簡単に絶命させてしまうほど強力。


また、近年では爪に龍属性を帯びて空中から叩きつけてきたという報告もある。





しかしながら、鋼龍の最大の武器は体内器官から生み出す風を口内で圧縮し、標的に向けて放つ風ブレスである。
これは対象を空中に放り上げ、 接触時と落下の衝撃で絶命させてしまう事もあり、実際に遭遇したハンターから 「巨大な大砲で撃たれたかのようだった」という証言がもたらされるほど凄まじい風圧を伴う、極めて強力な攻撃である。







この風ブレスは、 クシャルダオラが身に纏っている風の鎧の影響を受け、その脅威を一気に増大させる。
纏う風が少なければ届く距離も短く、ふわりと広がるように消失するが、纏う風の風圧が強くなると渦を巻きながらより速く遠くへ飛び、 標的を切り裂くように拡散する。
最大級の風を纏った状態ともなれば、たとえ風圧に対して万全を期していたとしても、圧倒され吹き飛ばされてしまうほど驚異的な威力を誇る。




大砲のように風ブレスをスムーズに吐き出せるよう、口に大きな牙などはなく、 小さな歯が二重に並んだ構造になっている。
他にも雪原ではブレスで大量の雪を巻き上げ、巻き込まれた者を雪まみれにして動きを封じる、空高く吹き飛ばして機動力を奪った上で更なる追撃のブレスを放ち確実にとどめを刺すなど、クシャルダオラが秘める知能の高さと、外敵と看做した者に対する容赦の無さを示すような報告もある。











身体を捻りながら上空へと羽ばたく勢いを利用して巨大な竜巻を作り出す事もあり、あまりの風圧に竜巻はしばらくその場に留まり続け、標的から視界を奪う。
この竜巻は吐き出すブレスに付与することも可能で、連続ブレスで小型の竜巻を複数発生させて外敵を一網打尽にしたり、着弾地点に強烈な風圧を伴う巨大竜巻を立ち上らせる大技も確認されている。
巨大竜巻は周囲諸共攻撃対象を巻き込み吹き飛ばす破滅的な破壊力は勿論のこと、発生から十数秒の間はその脅威が健在であり続けるという恐るべき性質を持ち、たとえ直撃を免れようとも全力でその場を離れなければ立ちどころに巻き込まれてしまう。



これらの巨大竜巻は吹雪を伴っていた、漆黒の大竜巻だったなど複数の観測報告が寄せられていることから、クシャルダオラ自身もこの竜巻の性質を自在に変化させることが可能である様子。
また、自身の周囲に風を引き寄せ、周囲の者全てを巻き込み動きを封じたところを巨大竜巻で吹き飛ばすという技も持つ。

普段は人を襲うことなどはないが、その危険度は同じ大型古龍である炎王龍や霞龍に並ぶ。





・利用
クシャルダオラから得られる甲殻は丈夫で用途が広いが、翼膜や爪と共に良質なものほど加工難度が高い希少な素材。鋼と見紛うその材質は、武具の性能を引き上げる逸品である。
また、鋼龍の鱗は非常に質の高い研磨剤として重宝されており、朽ち果てた状態でも価値ある素材として取引される事もある。
ただし、市場に流出したとされる龍鱗はほとんどが騙りの品であるため注意すること。 本物かどうか試したいならば銛なりを突き立てるとよい。本物ならば鈴のような高音を奏でるはずだ。




クシャルダオラの素材を用いた防具はその凄まじい重量故に使い手を選ぶが、優れた使い手が纏えば素材が生み出す風が使用者の身のこなしを軽くし、重量を苦でなくさせるという。
強靭な鋼龍の素材がもたらす恩恵は、脅威的な硬度だけではない。 手にした武器に鋭い凍気を纏わせ、その身には暴風に抗う力を与える。
鋼の彫刻を思わせる風貌の荘厳さは、 古代の神像が動き出したかのような印象を与える。 胸部の細工に用いた宝玉の効果か、 武器の斬れ味に鋼龍の魂が宿る。









鋼龍の厚鱗はひんやりとした冷気を放ち、これを加工して生み出された武器の刃を突き立てられれば、広大な大地をも凍り付かせてしまうという。
鋼龍素材を用いた武器は北方の国で好んで使用されていたらしく、古文書にその製造法が多く記載されていたため、新旧の技術が融合した武器となっている。
素材が持つ鋼の性質は硬度も十分ありながらも加工がしやすく、 工房職人にとっても己の腕が試せる素材として人気が高い。その結果、 芸術性の高い意匠が数多く生まれている。
・ソース
MH4G
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全 pg 109.116.187
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg.348〜353.460
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg.194.195
モンスターハンター発想の法則 メインモンスター誕生秘話 pg.20〜27




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