通勤ラッシュ。ここは日本、仕方ないといえば仕方ないのだが、
ただでさえあわただしいこの朝の時間帯、混雑がイライラを助長して
電車内でのトラブルが起こるのを見かけることも少なくはありません。
当時、僕は奈良から大阪の高校に電車で通っていました。
一駅隣りは大阪府、というこの駅、「大阪に通いやすい郊外」として栄えたため
この奈良と大阪を結ぶ路線というのがこれまた毎朝ものすごい混雑でした。
僕の乗る駅ではまさに「カバンが宙に浮く」状態だったのですが、
まあ15分も乗っていればある駅で人がガサッと降りるメジャーな駅「T」に停車する具合になっていました。
そのため一瞬席がいくつか空いたりするのですが、もう1分先の次の駅で降りる僕にとっては
その段階で座る必要など全くありませんでした。しかし終点まで行くような人にとっては
(といってもプラス10分ぐらいですが)
ここで座れるかどうで若干変わってくるため、すさまじい争奪戦が始まります。
時は真夏。まだ電車は扇風機搭載型が主流のときでした。
いつものように乗ってから約15分、T駅でどっと人が降りたとき、
空席ができました。たった一つです。しかも特等席、「端っこ」です。
二人の中年女性が左右からいっせいに駆け寄りました。
僕らのような無関心派を弾き飛ばし、
われ先にと邁進する姿は周りを圧倒するほどのものがありました。
この時点では二人は完全に互角です。
しかし、片方の中年女性Aが一枚上手でした。スピードは同じでしたが、
中年女性Bがストレートに正面を向いたまま席にアプローチしてきたのに対し、
中年女性Aは途中、体をくるりと反転させお尻を突き出し、
そのまま慣性を利用して体を預けてきたのです。
空席の隣りに座っていた男性が浮き上がるほどの衝撃を残して、
中年女性Aは見事席を勝ち取りました。そして勝ち誇った顔でBを見ます。
BはAを睨み付けながら、あきらめてもう一つの特等席
「ドア際の立ち位置」が空いているのを確認しそこに行きました。
普通はそこで終わりです。しかしこの負けた中年女性B、電車が動き出してから
中年女性Aのほうを横目で見てこともあろうか大声でこういい始めたのです。
「あ~、こっちのほうが涼しいわ」
「あ~すずし。立ってるほうが扇風機近いわ」
そして言われたAのほうも
「あー足がラク。すごい気持ちいい」
「風とかも意外にすごい当たるわ」
二人の会話はまだまだ続きそうでしたが、残念なことにすぐに自分が降りる駅についてしまい
僕はその顛末を見ることなく下車しました。
ひとつの座席をめぐって繰り広げられる通勤ラッシュ時の愛憎劇。
これだけで一曲。。。。
書けるかッ!
ただでさえあわただしいこの朝の時間帯、混雑がイライラを助長して
電車内でのトラブルが起こるのを見かけることも少なくはありません。
当時、僕は奈良から大阪の高校に電車で通っていました。
一駅隣りは大阪府、というこの駅、「大阪に通いやすい郊外」として栄えたため
この奈良と大阪を結ぶ路線というのがこれまた毎朝ものすごい混雑でした。
僕の乗る駅ではまさに「カバンが宙に浮く」状態だったのですが、
まあ15分も乗っていればある駅で人がガサッと降りるメジャーな駅「T」に停車する具合になっていました。
そのため一瞬席がいくつか空いたりするのですが、もう1分先の次の駅で降りる僕にとっては
その段階で座る必要など全くありませんでした。しかし終点まで行くような人にとっては
(といってもプラス10分ぐらいですが)
ここで座れるかどうで若干変わってくるため、すさまじい争奪戦が始まります。
時は真夏。まだ電車は扇風機搭載型が主流のときでした。
いつものように乗ってから約15分、T駅でどっと人が降りたとき、
空席ができました。たった一つです。しかも特等席、「端っこ」です。
二人の中年女性が左右からいっせいに駆け寄りました。
僕らのような無関心派を弾き飛ばし、
われ先にと邁進する姿は周りを圧倒するほどのものがありました。
この時点では二人は完全に互角です。
しかし、片方の中年女性Aが一枚上手でした。スピードは同じでしたが、
中年女性Bがストレートに正面を向いたまま席にアプローチしてきたのに対し、
中年女性Aは途中、体をくるりと反転させお尻を突き出し、
そのまま慣性を利用して体を預けてきたのです。
空席の隣りに座っていた男性が浮き上がるほどの衝撃を残して、
中年女性Aは見事席を勝ち取りました。そして勝ち誇った顔でBを見ます。
BはAを睨み付けながら、あきらめてもう一つの特等席
「ドア際の立ち位置」が空いているのを確認しそこに行きました。
普通はそこで終わりです。しかしこの負けた中年女性B、電車が動き出してから
中年女性Aのほうを横目で見てこともあろうか大声でこういい始めたのです。
「あ~、こっちのほうが涼しいわ」
「あ~すずし。立ってるほうが扇風機近いわ」
そして言われたAのほうも
「あー足がラク。すごい気持ちいい」
「風とかも意外にすごい当たるわ」
二人の会話はまだまだ続きそうでしたが、残念なことにすぐに自分が降りる駅についてしまい
僕はその顛末を見ることなく下車しました。
ひとつの座席をめぐって繰り広げられる通勤ラッシュ時の愛憎劇。
これだけで一曲。。。。
書けるかッ!
絶対言う!!自分に非常に正直に生きていますね。
ある意味、とても正義感を持って、まったく関係ないことに突っ込んでくる人もいます。
私もこうならないように気をつけたいものです。
kazと言います。
初書き込みさせていただきます。
大阪のおばちゃんは性を超越し、おっさん化しているように思います。
新曲「大阪の女」を期待しています(笑)
ラッシュは比ではないです。
若かったからか機敏な動きのオネエサンの勝利で、おばちゃんが「アンタの親の顔見てみたいわっ!」って捨てゼリフはいてました…。
なにもそこまで。。。 おばちゃん凄まじい。
おもろかったので、僕もよく似たネタを日記に使わせてもらいました~。
いる?こんな人々??(笑)
読んでてめちゃめちゃ恥ずかしいんやけど!!!
>マヤンさん
目の前に起こったことをいちいち言語化するとおばはん化の始まりだとか。(周りに誰もいないのに蚊を見て「あ、蚊や」と言うとか)気をつけましょう。
>kazさん
そうですね。完全に男性化してしまう人も多数いるようです。最後は人類全員おっさん?
>hammerさん
こないだ東京で朝のラッシュにあたりました。ギター持ってるだけで悪人のように見られ大変肩身の狭い思いを。
>アッキーさん
おばちゃんと競り合ってまで座ろうとする若い女性というのはちょっと引くものがありますね~。そのおばちゃんの捨て台詞もすごい。
>ノブさん
本当に、公の場であそこまで感情むき出しになれるのはある意味うらやましいです。しかし電車の中は事件の宝庫ですな。
>恵子さん
席をとられた腹いせにはっきりとイヤミを言う、というのは結構関西では日常普通に行われてるような気がします。気付いたら自分もやってたりして。。