The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

ナナの微笑み

2017年11月18日 | ASB活動日誌
ひで氏です。

寒い寒い季節がやってきた。冬の足音というヤツだ。

極度の寒がりである私ひで氏にとっては辛い季節の始まりとなる。

そんな冬の匂いがする先の終末に、所用があり名古屋へ行ってきた。

名古屋というのは食文化のトレンド発信地というイメージが強い。私ひで氏は名古屋にあまりゆかりがないので、そのぐらいのイメージしか持っていないのだが、そういえば以前は海外ミッションの際、どんどん便がなくなっていく関西空港を差し置いてどんどん使いやすくなる中部国際空港、という感じで最後の方はよく利用したものだ。

ただしその時も何か不思議なイメージがついて回った名古屋。こんなブログもある。
Nagoya - Alias City

正直、飛行機の発着としては使ったことがあるのだが実は滞在した事はないのではないか。

そんな想いを秘めながら、新幹線で名古屋駅に降り立った。それにしても新大阪から名古屋は本当にあっという間だった。

とにかく人が多い。到着は21時ごろだったが、週末という事もありかなりのにぎわい。
まだまだ夜はこれから、ということか…そんな感じだった。

駅前のホテルに無事チェックインした私ひで氏はとりあえず外に出てみた。22時ごろだ。
どこであろうが、とにかく知らない土地に来たときは外を散歩してみるのが私の中の常識だ。

私が名古屋駅サイドには百貨店やホテルが立ち並ぶ。前には大きな幹線道路が走っており、ちょっとお酒でも飲もうかと思った私は通りの向こうに目をむけてみる。


アメリカではよく行ったが、日本ではたぶんまだそんなに馴染みのないレストランも見えたので、お、いいなぁと思って通りの向こうに行こうと思う。

そこでいざ大通りを渡ろうと見渡すが信号がない。
あっても遥か遠くだ。更に周りを観察すると地下への入り口が随所にある。

そうかなるほど、地下街が広がっていて名古屋は梅田のように地下街が発達した街なのだな…そう思って行こうとすると、



閉まっている。

あるある、出口によって閉まる。本町とかそう。

そう思いながら他の階段をチェックするも、ことごとく閉鎖されている。
22時に閉鎖か…はやいな。こんなんで誰も文句は言わないのだろうか…

そう思うとおそらくその前の通りも、太くデカいのだが交通量は夜遅くなってきているからかそこまで多くない。
信号のところまで歩いてもいいがちょっとあまりに遠いな…そう思った私はダメだとはわかりながらとりあえずダッシュで渡ってみた。

一旦中央分離帯のところで止まっていると通り過ぎるタクシーの運転手がことごとく奇異な目で私を見てくる。
なぜそんな危険なことをするのだ、信号を渡れ!と言わんばかりの非難めいた目だ。

その時に気付いた。

ある意味保安上健全な、22時に閉まる地下街への扉に文句を言う人間も

片側四車線の道路を身一つでダッシュで渡る人間も

ここにはいないのだ。

知らぬ間に沁みついた自分の中に潜む関西人の辛抱の無さに急激に嫌気がさした私は、道路を渡り切った後で、何かここで酒を体内に入れる気が失せた。

少しぶらぶらした後、遥か遠くの信号まで歩き、今度は正攻法で道路を渡り、ホテル付近まで戻ってきて、コーヒーショップでコーヒーを飲んでホテルに戻った。

ホテルのすぐ近くにあの有名な「ナナ」という女の人形がそびえ立っていた。


すっかり人もまばらになったこの場所で、異様な威厳を漂わせるナナ。

表情がないはずの彼女に、冷笑されているような気がした。



こうして何か人として大事なことに気付かせてくれた名古屋の夜を過ごした私ひで氏、翌朝に驚く人物に出会う。


つづく。




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2 コメント

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Unknown (なおと)
2017-11-21 19:39:22
大阪は車道を小走りで横断なんていつの間にか日常的な光景になってしまいましたね(笑)
翌日何が起こったのか続きが楽しみです!
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Unknown (ひで)
2017-11-23 17:20:08
なおとさん、
植え込みとかがあっても結構通れる隙間が定期的にあったりしますよね笑 
みんな渡っている証拠笑
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