Driving through old towns

奈良から京都へ。古都から古都へ。
と言うのに違和感を感じるほど高速も発達し今やすっかり近くなった二つのエリアであるが、
これだけ長く関西に住んでいても京都に行くというのは小旅行的な趣がある。

裏道を抜けて行く途中、バスの後ろについた。
周りは畑ばっかりでのどかな、奈良と京都の境目のエリアだ。
バスの表示はもちろん「自由乗降」式だ。人が手をあげている絵が書いてあるヤツだ。

自分は実際に乗ったことがないので、「これって手挙げればどこでも乗ったり降りたりできるやつやんな」
というと、ヨウジ氏が「え？そうなん？」と言う。
聞けばヨウジ氏はその手を挙げている絵から、そのサインのついているバスはすべて「オールスタンディング」だと思っていたというのだ。座席はなく、全員何かに熱狂して手を挙げて騒いでいるバス。

楽しそうだ。

あと「ノンステップバス」も「ノンストップバス」だと思っている老人がどれだけいることか、とヒゲ氏。
ノンストップバス自体は楽しそうだが、ノンストップだと思って乗らないご老人がいたらそれは余りに気の毒だ。

さて京都。
リハも終了し　さて何を食べようかとウロウロするがいいところが見つからず。こういうとき、本当は色々あるはずで、しかも四人も大の大人がいるのに異常に限られた選択肢しか浮かばないのはなんでなんだろう。あれは唯一のアイデア「お好み焼き」の線をもとやんが「最近続いているから」という理由で却下したからに違いない。

結局王将に行く。

王将でわかったのはヒゲ氏がやたらと酢が好きということだ。
とくに私ひで氏が頼んだ皿うどんを、私が小皿にとったところで無言で酢を差し出してきたりするので試したところ、確かにイケた。ヒゲ氏曰く、「ちゃんとした皿うどんの店は全部酢置いてるで」とのことだが、ちゃんとした皿うどんの店って何？しかも全部って、あったとしても日本に数店舗しかなさそうな感じだ。

このところアコースティックセットが続いたため、この日はライブハウスで映える曲を皆が無意識に選んだような気がする。
いや、いつもながらこの雛壇ライブハウスは面白い光景である。お客さんに見て欲しい。
雨の中来てくれたお客さんに精一杯の恩返しをしました。

そういえばこの日、私ひで氏の個人的な話で以前にブログに書いたけれど、15年以上会わず、突然Facebookでつながった高校時代の友人が見に来てくれていた。しかも話をすることなくライブ後、「忙しそうやったから帰った。また行くわ」とメールが。なんとクールな演出。

そんな友人が、Facebookに立ち上げてくれたファンページに動画をアップしてくれた模様。
携帯で録った動画だそうだが、なんともファジーな雰囲気で逆にいい。

今回の旅路にもなんとなくリンクした。
この時ステージからうっすら見えた友人の顔は、全然変わっていなかった。


SETLIST
1 Out of Control
2 Crush
3 蛍
4 The Driving Waltz
5 Counting Black Sheep
6 青春マギー
7 Grayout
8 The Sound of Your Voice