The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

ロングエスカレーター

2008年07月18日 | ヒデ氏イラストブログ
朝の電車というのは不思議な倦怠感を持っていて、
皆じっと黙ったまま新聞を読んだり音楽を聞いたり
一応能動的に活動しているように見えてどこかぼけーとしている。

自分もそんな状態だった。
特に乗り換えのときなど、乗り換え過程が後から全く思い出せない、
なんてこともままある。それほど放心しているのだ。

しかし、今日の乗り継ぎでの出来事は忘れられない。

電車から降り、次のホームへ向かう途中、
結構長いエスカレーターに乗る。いつもは割と左側(関東における右側)をすたすたと上っていくのだが、今日はなんとなく右側に留まり止まっていた。

そのとき、腰の辺りに違和感が。

完全にわさわさと人間の手が僕の腰の辺りを動いている。
故意に触っているとしか思えない手つき。
不思議なもので、最初の数秒間は自分の身に起こっていることとは思えず、
触られているのを分かっていながら何の反応もできなかった。

「な、なんと痴漢か。。。?しかもゲイの痴漢?」

しかも分かりやすい尻とかではなく、
いわゆる腰より少し上の、つまり肉が付いている場合浮き輪と呼ばれるような部分だ。

(な、なんちゅう趣味や。。。)

僕は戸惑った。エスカレーターというオープンな場所で仕掛けてくるこの大胆さ、そして長いとはいえ何分も乗っているわけではないそのわずかの間に浮き輪付近をまさぐってくる変態。。。

しかしこれはきっとエスカレーターから降りた瞬間何事もなかったかのようにスッと離れるという作戦なのだろう。片をつけるならエスカレータが終わる前に決断しなければならない。。。!僕は自分の目を普段の2倍に見開いて(つまり常人の5倍程度)振り返った。。。!





はまちゃんでした。


※はまちゃん:ヒデ氏の高校時代の親友。朝の地下鉄御堂筋線本町駅の利用者数、また彼の勤務先などを考えてもこの時間にこの場所で会うことはまずありえないはずだが、この日はたまたま彼が勤め先を休んでいつもと違う路線に乗ったのであった。はまちゃん曰く、「エスカレータ乗ってふっと前みたらお前やったから。。。」


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