ヒッチンズ氏らは同ドキュメンタリー内で、マザー・テレサを“体制の協力者”とも批判。特に、悪名高き独裁者、ハイチのジャン・クロード・デュヴァリエとの親交を暴露。ヒッチンズ氏はその後、自身の著書などでもテレサの批判を続けた。
2013年にカナダの宗教学専門誌「Religieuses」でモントリオール大学とオタワ大学の研究者が発表した論文は、マザー・テレサの美談や名声は、カトリック教会の宣伝キャンペーンのためにでっちあげられたものであり、聖人には程遠い人物だったと結論づけている。
テレサの名を世界に広めたのは1969年製作の英BBCドキュメンタリー
論文はテレサの名が一気に世界に広めたのは、英BBCのマルコム・マガリッジ氏の力がもっとも大きいと指摘。中絶反対派でカトリック右派の彼女に共鳴した同氏は1968年にロンドンで彼女と面会し、69年にドキュメンタリー映画を製作。コダック社も彼女を宣伝に使い、その顔は世界中に知れ渡った。
聖女ではなかったマザー・テレサ 「洗脳看護」「カルト施設」、その実態とは!?〔2013年3月13日 ハピズム〕
世界100カ国にあるテレサのホスピスは衛生状態が悪く満足な治療が施せなかった
カナダの2大学の研究者らによると、マザー・テレサが100カ国で計517箇所に開設したホスピス『死を待つ人々の家』は、衛生状態が悪く、医薬品も慢性的に足りず、満足な治療が施せなかったと報告している。
マザー・テレサは聖人ではなかった〔2016年4月12日 Huffington Post〕
一方で多額の寄付はあり、金銭的には困窮していなかった
2大学は「『神の愛の宣教者会』は何百万ドルもの多額の寄付金を受けており、金銭的に困っているわけではなかった」という事実を突き止めたとも述べている。
聖女ではなかったマザー・テレサ 「洗脳看護」「カルト施設」、その実態とは!?〔2013年3月13日 ハピズム〕
患者には痛みに耐えることを賛美して癒やすという「怪しげ」な療法
論文は、マザー・テレサは、患者の痛みを和らげることはせず、痛みに耐えることを賛美して癒やすという、怪しげなことをしていたと報告。一方で、彼女自身は、衛生的で設備が整った近代的な米国の病院でペースメーカー手術を受け、痛みを和らげる麻酔薬を投与されながらの治療だったと指摘する。
聖女ではなかったマザー・テレサ 「洗脳看護」「カルト施設」、その実態とは!?〔2013年3月13日 ハピズム〕
テレサが起こした「奇跡」とされる病気の治癒は「薬によるもの」と医師が証言
バチカンは「マザー・テレサは、ひどい腹痛に苦しむ…若いインド人女性の腹部に、宗教的なメダルを置き、祈ったことで治癒」し、「奇跡」と伝えているが、医師は、「女性が患っていた卵巣嚢腫と結核は、投与された薬により治癒したのだ」と証言している。
聖女ではなかったマザー・テレサ 「洗脳看護」「カルト施設」、その実態とは!?〔2013年3月13日 ハピズム〕
「列聖」決まり、またも批判噴出
「マザー・テレサの奉仕活動はキリスト教への改宗を目的としたもの」(インド右翼団体指導者)
インド与党の支持母体であるヒンズー教至上主義団体「民族義勇団」(RSS)の指導者は2月23日、マザー・テレサの奉仕活動はキリスト教への改宗を目的としたものであると発言。同国内では抗議の声が上がった。
インド右翼団体指導者の「マザー・テレサの奉仕は改宗目的」発言で抗議相次ぐ〔2015年3月4日 クリスチャントゥデイ〕
「列聖は、テレサの慈善事業の価値についての論争を激化させる」(ワシントン・ポスト)
米ワシントン・ポスト紙(電子版)は3月15日、マザー・テレサの列聖について、「多くのファンはローマ法王庁の発表を祝福をもって受け入れるだろうが、彼女の慈善事業や伝説が残した価値については、おそらく、論争を激化させるだろう」と指摘。
Why Mother Teresa is still no saint to many of her critics〔2016年3月15日 The Washington Post(英語)〕
「列聖はマザー・テレサの問題だらけの伝説に蓋をすること」(ハフィントンポストUS版)
Huffington Post US版では、インド出身の編集者クリティカ・ヴァラグール氏が、「マザー・テレサの列聖は、彼女の問題だらけの伝説に蓋をすることになる」と主張、「彼女は聖人ではない」とまで言い切っている。
マザー・テレサは聖人ではなかった〔2016年4月12日 Huffington Post〕
聖女の“裏の顔”が取り沙汰される背景とは?
支持回復のためにテレサを「メディア・キャンペーン」に利用するカトリック教会への反発
カナダの2大学による論文は、マザー・テレサの美談や崇高なイメージが「弱体化したカトリック教会」に対する支持を回復させたい教会側の「メディア・キャンペーン」だったと結論づけている。列聖を前に改めてテレサの悪評が表面化する理由は、こうした教会側への反発との見方もある。
マザー・テレサは聖人ではなかった〔2016年4月12日 Huffington Post〕
1990年代から聖職者らによる児童への性的虐待が明るみに。国連も「教会が隠蔽」と報告
1990年代ごろから米メディアは、カトリック教会の関係者らによる児童への性的虐待を指摘し始め、2002年にはボストンの地元新聞が、地元の教区で起きた神父による虐待を報じ、世界的な注目を集めた。国連(UN)も2014年、カトリック教会が数万人の聖職者による児童虐待を隠蔽してきたとする報告書を発表している。
破産申請続く米カトリック教会、性的虐待の和解は進められるか?〔2014年2月26日 THE PAGE〕
不透明な支出や業者との裏取引など、バチカンの放漫財政も問題化
伊の暴露本によると、ローマ法王フランシスコはいま、膨れ上がる人件費、チェックなしの支出、不当な代金を請求する業者との裏取引など、バチカンの放漫財政に悩まされている。全世界の信者からバチカンに寄せられた献金のうちの6割がローマ法王庁の赤字の補填に使われていた疑惑も浮上している。
就任直後の法王、バチカン放漫財政に激怒… 暴露本で判明〔2015年11月5日 AFP〕
教会はかつて、人道上大きな役割を果たしてきたが、現代では「犯罪や腐敗の温床」に
カトリック教会はかつて、特権的立場を活用し、人権弾圧が横行する国などでは、人道上の「駆け込み寺的な存在」として大きな役割を果たしてきたが、一方で、「犯罪や腐敗の温床」にもなり、「透明性が要求されるような現代では、その負の側面が目立つようになってきた」。
国連がカトリック教会に対して、子供の性的虐待問題を指摘。その背景にあるもの〔2014年2月10日 ニュースの教科書〕
http://www.iza.ne.jp/topics/world/world-9431-m.htmlより
・・・・・・・・・・ここまで・・・・・・・・・・・・
マザー・テレサって、そういう人だったんですね。
わからないものですね。
カトリックも、やっぱりなあ・・・・・・いいかげんにせいよ。
奇しくも、悠仁様のお誕生日と同じ日に出た記事です。