今月到着したAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)は欲張らず通常版の表紙。ASM 941(47)号、942(48)の両方の表紙をJohn Romita Jr.が描いている。SPIDER-MAN とChasmとの戦闘を描いた942号の表紙を添付画像に使った。よくある表現だが、ビルの窓に二人の姿が映っているのが良い。
ASM 941(47)号、942(48)とも、筋書をZeb Wells 、画をゲストのTodd Nauckが担当。実はNauckの画は好きじゃなかったのだが、今回のASMの画は結構良いな。自分でインクまで入れているからなのか、彩色担当のSonia Obackのおどろおどろしい色が雰囲気を盛り立てているからなのか。
サクッと粗筋を紹介。この世に戻ってきたPeterのクローンChasm。失われた記憶を戻すため、かつてHobgoblinが洗脳のために使っていた機械を探していた。そして、それを探すもう一人がDaily Bugle新聞社のBetty Brunt。Hobgoblinの部下に追われていた彼女はSPIDER-MAN に助けを求めた。
いつものように気に入ったシーンや台詞を紹介。かつての妻Mary Jane (“MJ”)の伯母さんを通じてPeterは、看護師Shayとデートをすることに。伯母さんの真意を掴みかねPeterはMJに電話。電話越しのMJの質問が面白い。”What’s she wearing?” オシャレしていたらデートということだね。
デート代はShayが支払っていて、再デートをするかどうかは何とも言えないな。
もう一つPeterはOscorp社のポロシャツを着ている。デートだと聞かされていないからだな。Oscorp社からそこそこの収入を得ているはずなんだからもう少し良いものを着ても良いんではないか。
Bettyが窓から逃げたんじゃないかと一度は結論付けたが、固くて開かない窓を確認して逃げていないと判断するシーンは良いな。リアリティがあって。
ギャングを拘束したのも束の間、Chasm、Hallow’s Eve、そして今回の隠し玉Queen Goblinの登場はASM 941号のまずまずのCliff Hunger。
続いてASM 942号。SPIDER-MANのQueen Goblinに対する台詞。”Lucky for you, I don’t believe in revenge. So no matter what this looks like, it’s strictly professional.” 彼女をボコボコにしようと復讐のためじゃないってこと。ものは言いよう。
ASM 942号の目玉は、Queen GoblinがBenに対して、SPIDER-MANがこの洗脳機械Winkler Deviceを使用したことがあるとChasm等に説明したが、SPIDER-MANに記憶がない点。Queen Goblinの台詞。”Ha. I lied about many things. But not…”と何のことを指しているか有耶無耶にしている。
考えられる場面としては、Norman Osbornの悪の心を埋め込まれたSPIDER-MANを開放する時に使われたかなと思いASM 929(35)号を読み返してみたが、件の機械は使われていない。Marvelお得意のRet-Con（過去の設定を改変） か。
また、これは、将来の展開への布石であることは間違いない。（残念ながら、ネタバレを踏んじゃったので、確信レベル。）
