SPIDER-MANの次は、まずまずの内容のX -MEN Gold (“XG”) の3号、4号を読んだのでレビュー。読んだ順番とアップする順番が変っちゃったかもしれない。
筋書をMarc Guggenheim 、3号の画をArdian Syaf、4号の画をR N Silva、インクをJay Leistenが担当。添付画像は、4号の表紙。デザインが断然3号に比べて良い。SyafとLeistenによるもの。
まず、粗筋から。Brotherhood of Evil Mutants (“BoEM”)のテロ行為を防ぐべく、Kitty Prydeが率いるX-MENは出動。拉致されたWOLVERINEを救うべくニューヨーク州ロングアイランドの廃工場へと向かった。XG 4号では、GAMBITが盗み出したものが、ナノサイズのロボットだった。Sentinelの生みの親Boliver Traskの孫娘が依頼主であったが、彼女の施設の人工知能と結びついた小さなロボットは、人間サイズのロボットへと変化した。
いつものように、気に入ったシーンや、台詞を紹介していく。まずは、新リーダーのKittyとROCKSLIDE (正確にはARMORにもKittyは問いかけているのだが、彼女は発言せず)の会話。何でこの二人を今回の作戦に参加させたのかを聞いたKittyに対する返事。”Aesthetic beauty and sheer awesomeness?” ROCKSLIDEは前者をARMORに後者を自分に重ね合わせて言ったのか。そもそもこれらの二つの形容詞はいささかくどいな。(意図的にね。)ちゃんとした理由を聞かされた後も、ROCKSLIDEは自分の考えた理由に拘っていたのも可愛い。
XG 1号でニューヨーク市から請求された固定資産税等に関する伏線は3号で市長を救ったことを材料に、Kittyが交渉するという件は好きだな。彼女はなかなか政治家でもある。リーダーとして相応しいことを証明してるようだ。
三話でArc(一つの物語)を終了させたのは買い。この程度の話だったらその程度で十分。単行本にするために、ダラダラと話を続けるのは嫌い。
二点残念なのは、MAGMAがBoEMに入ったのが、Mesmeroの催眠によるものだったというところ。それから、ミュータント嫌いで反ミュータントキャンペーンを行っているNanceが今回の事件の黒幕だったこと。単純すぎる。
XG 4号では、蛇繋がり悪人集団Serpent Societyを表して、KittyがD-listers (B級を通り越しD級の悪人)と言い切ったのが良い。それを否定したCobra(だったかな)に言ったKittyの台詞、”I know. I was being generous.”もさらに、彼らを落として良い台詞。Guggenheimはその昔SPIDER-MANを担当していたことがあるが、こういうユーモラスな会話が得意だね。
Traskの孫娘は、台詞からミュータントは嫌いなものの、それより、お金に興味があるのが今風な設定で良し。
また、知らなかったとは言うものの、そんな彼女の依頼でミュータントへの脅威となるようなものを盗んだGAMBITが皮肉で良い。
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