今月来たAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)は話のスピードがゆっくりなので、2冊まとめてレビュー。ASM 951(57)号、952(58)号。
添付画像は、Marvel Studiosで映画のコンセプトデザインを担当しているRyan Meinerdingによるvariant。誰だかもわからず注文したのだが、こういう感じのは初めてなのでまぁ正解か。本編を描いているJohn Romita Jr. (JRJR)の通常版でも良かったけどね。
筋書をZeb Wells画をJRJR.インクをScott Hannaが担当。
粗筋から。ニューヨークの街を牛耳るTombstoneを法の力で倒そうと目論むSPIDER-MAN。しかし、Tombstoneも一筋縄ではいかない。保釈手続で見事切り抜け娑婆に戻る。法廷で証言する予定の実の娘Janiceとその恋人Randyの命が危ない。
Janiceの命を狙うようTombstoneに命じられた部下のWhite Rabbit。彼女はJaniceの友達でもある。親分子分の会話。”Janice…She is my friend.” “And I’m your boss. And this is a job.” White Rabbitはこの時点で不承不承親分の命令を聞くと思ったオイラだった。
証人が一時避難する家へJaniceを護送にする車を襲ったWhite Rabbitの台詞。”Oh God. He knew I couldn’t do it. She is not safe.” 護送車にはSHE-HULKが乗っていたのを見た後の台詞。この場面で2つのことがわかる。一つは親分をWhite Rabbitは初めから裏切ろうと計画していたこと。そしてTombstoneはSPIDER-MANとその仲間、部下より一枚上手で直接Janiceの元へ向かったこと。ASM 951(57)号でSPIDER-MANは二連敗。
ASM 952(58)号。この号はアクション回。執拗にJaniceを殺そうとするTombstoneは凄いが、間一髪で彼の後頭部を蹴りJaniceを救うシーンはこの号のハイライトかな。もう一つ好きなコマは、SPIDER-MANもろとも自分自身も窓を割って高層ビルから墜落しようとするTombstoneの図。”Let’s get crazy.”って叫びながらね。
その前のシーン。再度Janiceを殺そうと部屋に飛び込んだSPIDER-MAN。結果Janiceは彼の下敷きになった。その時のJaniceの台詞とSPIDER-MANの返答。”Get off me.” “Sure. You’re welcome by the way.” お礼を言ってもおかしくない場面で言わない時の常套句だが、つまらない冗談の多いSPIDER-MANにしては的を射ていて、彼らしい利他主義が感じられて好き。
今月はもうASMはお仕舞。次の号が気になる。来月が待ちきれない。