
このコミックブックを読んで思ったけどオリジナルメンバーでないにも関わらずAVENGERと言えばSteve RogersのCAPTAIN AMERICAだなと再確認してしまった。CAPの名をSam Wilsonが引き継いでも構わないが、AVENGERSを率いるのは生きる伝説のSteveが最上だと思う。2号の中盤でROGUEがこのチームの指揮を取ろうと提案するシーンがある。勿論これには合理的な理由があるわけだが、Steveのそれに対する反論がイカしていた。”I recall the same arguments when I deployed to Europe to fight the Nazis. What if CAPTAIN AMERICA should fall.”
ということで、
定期的に買うアメコミが極端に少なくなって、気分で買ってしまったUncanny AVENGERS 1号、2号を読み終えたのでレビュー。
添付画像は昨年亡くなったGeorge PerezによるVariant。CAPTAIN AMERICA (“CAP”)の図。流石Perezな表紙。
筋書をGerry Dugan の画をJavier Garronがそれぞれ担当。DuganはX-MENと掛け持ちなんだな。オマケの話はJonathan Hickmanが担当。こっちは興味ない。
2023年の新Uncanny AVENGERSはミュータントの国Krakoaの崩壊と共に始まった。Monet (Penanceと名乗っている)、PSYLOCKE、ROGUE、QUICK SILVERに加えミュータントでないDEADPOOLとCAPがAVENGERS Unity Teamのメンバー。Captain Krakoa率いる悪のミュータントが核弾頭を盗み出す。
今回も気に入ったシーン、台詞を紹介していく。Garronの画が良いな。PSYLOCKE のアクションの流れが物凄く綺麗だ。彼女の描き方も勿論素晴らしい。あとM.O.D.O.K.も凄くカッチョ良く描かれている。
QUICK SILVERのコスチュームが彼の初登場当時の緑に戻っている。
DEADPOOLがROGUEに無線で更新する際、彼女のコードネームをSugahと決めて呼び続け、ROGUEを苛立たせるシーンは楽しい。彼は”That’s my favorite Whitesnake song.”と言っている。ロックバンドWhitesnakeの全曲を知っているわけじゃないので、これは眉唾だなと思っが真相はわからない。
Captain Krakoaを名乗る今回の敵役。悪の秘密結社OrchisのメンバーDr. StasisとM.O.D.O.K.がこの悪役の誕生に一役買っている。一方この名前は元々CYCLOPSが一時使用していたコードネーム。彼がCYCLOPSと知っている新聞記者Ben Urichがこの物語のナレーションを行っているのも興味深い。勿論Benはこの悪のCaptain KrakoaがCYCLOPSだとは思っていない。
Benのナレーションの中でCaptain KrakoaをCYCLOPSと信じるBlobとそんなことに感心のないWildsideのことを”Captain Krakoa’s useful idiots” と称しているのは正にピッタリな表現。2号終了時点でもまだCaptain Krakoaの正体は明かされていない。誰だ?
敵の本拠地を聞こうと尋問した相手が青酸カリを飲んで死んだ後のBLACK WIDOWのPSYLOCKEに対する皮肉とそれに対するPSYLOCKEの返事。”I thought you were a telepath, Kwannon,” (テレパシーで探れなかったのかと暗に非難している。) “I thought you were a pilot, Natasha.” (背後で飛行機が墜落している画がある。飛行士のくせに下手だなと言っている。)