
昔の号数に戻ったSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)の297号、298号についてレビュー。
筋書きをChip Zdarsky、画をAdam KubertとJuan Frigeri(インクだけ?)。添付画像はSpec 298号の表紙。Kubertの描くゲストBLACK PANTHER (BP)がすげーカッチョ良い。首の回りのコスチュームデザインがアクセントになっていて特に好き。今年はBPでMarvel映画は幕を開けるが露出多くなるだろうな。Specに出る必然性は全然ないけど。
まずは粗筋。Peterの妹Theresa を追うSHIELDの一部門The Gray Blade (“GB”)。彼らはニューヨーク市警と共にPeter Parkerを拘束しようとする。May伯母さんを助けるためPeterは自首するがHUMAN TORCHとTheresaに助けられる。しかし、悪人達は彼らを放ってはおかない。
いつものように気に入ったシーン、PeterのアパートでSPIDER-SENSE(危険を察知する能力)が効かなくなった。最初J Jonah Jamesonがインタビュー中に薬を盛ったかと思った。GBが妨害する装置を開発したらしい。
GBの諜報部員、Agent Mintzが種明かしするのだが、こいつ強すぎ。確かにSPIDER-SENSEはないかもしれないけど、SPIDER-MANをぶっ飛ばす程強いのは何故??最初Doctor Octopusかと思った。
最大の謎はニューヨーク市警が一般人のPeterを銃撃するシーン。おかしいでしょ。相手は武器持ってないよね。それから、逮捕状が出てないじゃん。
Spec 298号の副題がQuestions and Panthers。これAnswersをもじった駄洒落。
ニューヨークを脱出しようと空港に向かうPeterとTheresa。Vultureが大暴れするのを目撃した時のPeterの台詞。”People are in trouble. (中略) We Stay. We help.”この辺はPeterらしく良い。また、Vultureはそれを想定して暴れていることがその後の台詞でわかる。
Vultureの足はいつの間にか鳥類の足になっている。単にコスチュームの問題か。Vultureのコスチュームも今回の騒動の元凶Tinkererの作なのかな。Vulture自身が科学者で彼の誇りは他人の力を借りることを是とするのかな。この辺はちょっとな。
Whiplashの電磁鞭の攻撃を受けているSPIDER-MANの台詞。”I’m used to fight a guy with four of these (鞭のこと).”明らかにfourというのはDr. Octopusの触手を指している。Zdarskyの紡ぐ台詞は気が利いていて好き。