アメコミとラーメン

X-MEN同士の仲違い、Uncanny X-MEN


先月到着したアメコミのトリを飾ったUncanny X-MEN (”UX”)18号、19号についてレビュー。

筋書きをBrian Michael Bendis、18号の画をMarco Rudy、19号の画をChris Bachaloがそれぞれ担当。添付の画像は、Alexander Lorenzoが描いたUX 18号の表紙。

さらっと粗筋を紹介。UX 18号は、Fill-in(話と話のつなぎ)かな。過去から来たX-MENのメンバー、それから彼らと共にWOLVERINEと袂を分ったKitty Prydeと現代のCYCLOPSとの関わり。UX 19号では、X-MENをクビになったHIJACKとSHIELDのMaria Hillとの会話、SHIELDに潜入中(?)の変身ミュータントMystiqueの動向、X-MENとミュータント殺しロボットSentinel軍団との戦い。

いつもの通り、気に入ったシーンや台詞を紹介。Marcoの画は写実的。描くのに時間がかかりそう。CYCLOPSのoptic blast(眼から出る光線)を使ったコマ割りデザインは斬新で好ましいのだが、読む順番がわかり辛いのが難点。それから、過去のKittyのシーンを再現したコマは画風を変えていてわかり易い。懐かしいね。最終コマのCYCLOPSのoptic blastの射出シーンは迫力満点。Alexanderの表紙も良し。CYCLOPSの現在のマスクの構造がようやくわかった感じ。

CYCLOPSとKittyの対決シーンが結構好き。宇宙エネルギーPhoenix Forceに操られProfessor Xを殺したことに関してのCYCLOPSの偽らざる気持ちとそれに対するKittyの気持ちが初めて聞けた。

今回のEmma Frostは、いつもの彼女の上から目線的態度を失い面白い。初めて過去から来たJean Greyが来た時のEmmaは完全にJeanに嫉妬している。Kitty PrydeとMAGIKが人の心を読めないことに感謝する言葉を交わした後のEmmaの台詞、”I can still hear with my ears.”という捨て台詞とKitty、MAGIXの表情は楽しい。

一方、過去と現在のシーンがわかり辛かったのが気に食わないところ。

続いて、UX 19号。まずはMystique。彼女はDAZZLERをどこかに閉じ込めてたんだな。DAZZLERから血液を抜いてミュータント仲間に売りさばいている彼女はいつものMystiqueらしいしたたかさだ。DAZZLERが正気に取り戻したところ見逃せない。

MAGIKのDR. STRANGEとの修行の成果が現れた魔術シーンはUX 19号の目玉かな。それから、Sentinel軍団がどういうわけか、X-MEN達のミュータントとしての能力を押さえ込むのも面白い。

Emma Frostの台詞の数々も面白いな。Bendisは彼女を上手く使いこなしている。今回はCYCLOPSの台詞の後に彼女の台詞を置いて効果を高めている。皮肉な台詞であればそれを冗談に変え、冷静な分析であれば、その意味にさらに新たな意味を加えている。面白い。

もうそろそろ、誰がSentinel軍団を送り込んでいるかの謎解きがほしいかな。
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