アメコミとラーメン

X-MENその70


今回は、X-MEN Schismの5号(最終話)とUncanny X-MEN 544号について。

最初に544号を読み始めたのだが、実は、Schismの方が最初と気付き、Schismを先に読むことにした。筋書きをJason Aaron、画をAdam Kubertが担当している。

Schismでは毎号異なる画家達が画を担当してきたのだが、最後の締めは、Adamか。またまた、良い画家を選んだな。悪の権化の子供Hell Fire Clubの新しいメンバー達を如何にも子供らしく描くところが良し。一方のX-MENのIdieという比較的新しいメンバーの表情も良いな。

前々回書いたように、このSchismは、X-MENの苦労性リーダーCYCLOPSとメンバーWOLVERINEの分裂がテーマ。分裂の原因は、未成年のミュータントを戦いに参加させるかどうか。CYCLOPSはさせる派、そしてWOLVERINEはさせない派。

今回も気にいったシーンを書こう。Idieと別れたWOLVERINEが廊下で初代X-MENの写真を見てあるアイディアを思いつくシーン。1ページ9コマの中で、その思いつきを表現する。うまい。

続いてUncanny X-MEN 544号。筋書きをKieron Gillen、画をGreg Landが担当している。今回もGregの画はいつ見ても良い。見開き2頁のこれまでのX-MENの話のダイジェストが今回の号のベストショット。添付の表紙画も良いね。

上述の通り物語は、Schismの後日談。いきなり、最初のページとして、X-MEN 1号のページ(巨匠Jack Kirby画)を再度使っている。(ただし、台詞を変えてね。)初代メンバーのCYCLOPSとICEMANの別れがこの最初のページを使うことで、引き立っている。CYCLOPSを付け狙うMr. Sinisterの登場も気がかりだ。この物語自体Mr. Sinisterの脚本と言いたげな表現だな。

気にいっているシーンを2つ。まず、ICEMANが初代X-MENをThe Beatlesと例えるシーン。まず、この例えが優れているのは、メジャーデビュー前The Beatlesのメンバーは、本当に5人いたこと。創設時のX-MENのメンバーと同様にね。そういったことに疎いCYCLOPSことScottは、The Beatles のメンバーは、4人じゃなかったかと突っ込むのだが。The Beatles には、5人いたことをICEMANことBobbyが指摘する。そして、1960年代前半にデビューしたこともそう言えば、同じだな。

X-MEN の創設の地Westchesterに旅立つWOLVERINE。(これも最初のX-MEN 1号のページが効果的に演出している。)CYCLOPSが今の恋人Emmaに呟くシーンが好き。Westchesterへは戻りたくない、何故なら、そこにある(というより今は廃墟なのだが)Xavier’s School for Gifted Youngstersをようやく卒業したところだからだと。
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