アメリカでは感謝祭そしてクリスマスと配送が大変な状態。アメコミの到着が遅延することを覚悟していたが、御用達からアメコミが遅れることなく到着。早速Amazing SPIDER-MAN (”ASM”)を手に取った。ASM 9号、10号をレビュー。Arc(話のまとまり)Spider Verseの出だし。
筋書きをDan Slott、本編の画をOliver Coipel、オマケの画をGiuseppe Camuncoliが担当。画像はASM 9号の表紙。Coipelの手によるもの。標題の通りでエグザイルのダンスみたいだなと思ったので、迷わず選んだ。ちなみに、10号の表紙は平凡。
さらっと粗筋を書く。多元宇宙に存在する蜘蛛の力を持つものを次から次へと殺し、そのエネルギーを吸い取る悪魔家族Inheritors。Earth 616(Marvelのヒーロー達が活躍する地球)のPeter ParkerとSILKは、悪魔家族と戦うため、同じ力を持つ軍団に召集され、安全地帯に行く。一方、悪のSPIDER-MANは、別のグループを集め、悪魔家族と戦うため、準備を進めていた。別次元にいるMiles MoralesとJessicaは、悪魔家族の一員Vernaに狩られるが、悪のSPIDER-MANに助けられる。PeterやSILK等は、悪のSPIDER-MANとその仲間達を訪ねるが、悪魔家族の一員Daemos他の兄弟達が現れ、襲われる。
恒例の、気に入った台詞やシーンを紹介。まずは、今回からCoipelがASMの担当になったことが、喜ばしい。彼はその昔THORを描いてたな。その時からお気に入りの画家の一人だったが、おいらの読む作品に関わりを持っていなかった。やはり彼は人物を描くのが得意だね。Peterの表情なんてすごく良い。Milesもね。
ASM 9号。悪のSPIDER-MANの元部下がユニフォームや武器を使って銀行強盗をしているって発想が面白い。Slottは時々面白いことを考える。
その次の展開でその銀行強盗を捕まえるためにPeterとSILKが最初に現れ、次々に蜘蛛の力を持つやつらが現れるシーンは良いな。Peterが特撮怪人Mysterioの仕業だと思っちゃうのも良い。
いろいろ疑問が出てくるのだが、マスクを被った別次元のGwen Staceyを見て、Peterのクローンの一人Kaineが、Gwenって喝破しちゃうのは不思議。Gwenのことをクローンだろってしつこく追及するのは面白いな。そう言えば、Spider Verseの一つのキーワードはクローンだね。
Camuncoliの描く悪魔家族の父親Solusは、永井豪の描くマジンガーZのドクターヘルに似ている。
続いてASM 10号。SILKはこれまで何故かPeterのフェロモンに惹かれる。しかし、別の世界の蜘蛛の力をもったものには惹かれない。PeterのクローンのKaineの放つフェロモンにさえ、違いを感じる始末。ま、話としては面白い。
それから、またまた、悪のSPIDER-MANの尊大な態度が面白い。常に蜘蛛軍団のリーダーシップをとろうとしたり、他のリーダーに難癖をつけたり。良いね。最後のコマでも、“I’m in charge.”と堂々と宣言しているね。
同じコマのSPIDER-Senseが消えたってPeterの台詞が気になる。ま、来月にはわかるでしょう。
まだまだ、謎は沢山。蜘蛛の力を持つものの中でも、特別なものがいる。Kaine (Otherと呼ばれていて、悪魔家族も知っている。)、SILK (Brideと呼ばれている。)だ。もう一人Scionってやつがいるみたいなんだけど、言葉の意味(子孫)から、別次元のPeterの子供、Maydayかその弟のことかな。
気に食わない点。人物が多すぎて誰が誰なんだかわからない。それから、いろいろな姉妹誌に話が繋がっていくところも嫌だな。ま、Amazingだけを追っても話がわかりそうなので、我慢するか。
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