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あみの3ブログ

036 丸岡城@福井県坂井市丸岡町霧町 令和二年(2020)11月22日

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SNSのお城めぐりと石垣のグループに参加し、凄く啓発され生きがいを感じ始めています。(大袈裟w)
西日本の投稿が多く、行ったことのない地方の事を知ることは凄く刺激的です。

今回は2014年以来となる地元北陸の旧国宝にして現存12天守、重要文化財【丸岡城】を訪れました。




丸岡城縄張り古図



現在の丸岡城周辺航空写真



古図の青く塗った内堀が埋め立てられ、現在でもその形状通りに道路となっています。
明治維新で廃城令が施行され、多くの城が破却された中「丸岡城」も競売にかけられたそうです。城の隅にあった櫓や門は当時20~40両で落札され、個人や寺に移築されましたが天守はたったの5両だったそうです。
その天守が破却から免れたのは当時北陸巡幸の途中であった、明治天皇が発した「残しておくよう」との一言だったそうです。


昭和9年国宝に指定されたが、昭和23年の福井大震災で倒壊。
昭和25年には重要文化財に指定されましたが、地元の国宝昇格の夢は高まるばかり。多くのファンも同じ気持ちだと思います。



では改めて天守内をご案内しますw
本丸から天守台のある城内へは急な石段がありますが



一直線に延びストレートに入り口に達するため守りには弱かったかも(;^ω^)



二重三階建ての天守内
一階は2間×3間が2室と、2間×2間が2室の都合4室に分かれています。(1間は約1.8m)


二階は引き戸で仕切られた「出部屋」が設けられています。


二階から三階への階段は日本一急で傾斜角度が67度もあるそうです。


三階から見た階段
階段と言うより梯子ですよね。ロープにしがみついて昇降しましたが足を滑らせ落ちそうになりました(;^ω^)



太い梁
昭和23年の福井大地震で倒壊しましたが、使える材料はそのまま使って復旧したそうです。
旧国宝時代に解体修理を実施していたので、詳細な図面が残っていたため作業が容易だったそうです。



3階天守閣
急な階段を登ると四方に開口部を持つ望楼に出ます。


廻り縁には柵も無く開放的。
欄干が付いていますが危険なため、一般客は立ち入り禁止です。



福井特産の笏谷石(しゃくだにいし)製の屋根瓦は全国でもここだけ。
2階「出部屋」の跳ね上げ式の窓(突上戸)から見下ろしたところです。



「水切り屋根」
外壁から伝わった雨を土台に侵入させない工夫。
石製瓦もそうですが、北陸の厳しい雪に対する備えです。



格子出窓と狭間
下からの侵入者に対する鉄砲や弓、石などでの攻撃が可能



南面の天守台と大手道の石垣。天守台に比べ天守が一回り小さいので設計ミスではないかと言う説もあるとか(;^ω^)



東面の天守台下の石垣は色合いも土色で優しく見える。右の井戸は、大蛇が現れ霞をかけるという「霞城」のいわれとなったもの。



西側大手道の石垣



本丸下にある「国宝霞ケ城」の石碑
昭和9年国宝に指定されたが、昭和23年の福井大震災で倒壊。昭和25年に重要文化財に指定される。



北側にある「二の丸」は城主居館の御殿が建っていたそうです。
現在は平「章小学校」となっており、城壁のデザインで町並みに調和していますね。




丸岡城は越前を平定した織田信長により柴田勝家が支配し、本拠地である北ノ庄の支城として一向一揆と対峙していました。時代は豊臣から徳川に移り、城主も徳川譜代の大名が務めました。
初代城主重成の父重次が長篠の戦の陣中から妻に送った手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」は簡潔で家族への愛情に満ちていることから「日本で一番短い手紙」として「一筆啓上賞」が設けられ町興しに一役買っている。
現在は「一筆啓上 日本一短い手紙の館」が開館し禍根作品も鑑賞できます。



ご当地マンホールというものがありますが、こちらでは一筆啓上溝蓋があります。



お城の入場券販売所に併設されている「ボランティアガイド案内所」では地元中学の生徒さんが製作した案内ビデオも上映され、予習には最適です。
また「御城印」は入場券売り場で買い求めできます。




【丸岡城】
《古式ゆかしい木造天守が現存する天守》


名称(別名);霞城(かすみじょう)
所在地;福井県坂井市丸岡町霞1-59
城地種類;平山城
築城年代;天正4年(1576)
築城者;柴田勝豊
主な城主;柴田氏、安井氏、青山氏、今村氏、本多氏、有馬氏
文化財区分;重要文化財
近年の主な復元等;平成14~15年店主の屋根を修理
天守の現状、形態;望楼型 二重三階 木造U(現存)
※出典、、、日本100名城 公式ガイドブック・日本城郭協会監修(学研)

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