ラン

品質保証(その6:実践的品質保証)

品質保証の実践的な改善作業項目としては、
・既存の品質保証手法と、より実用的な品質保証手法との継続的な比較、評価
・プロジェクト全体の適正なテスト体制の構築 及びテスト工程の計画と管理
・開発段階のアプリケーションの重大性評価 (リスク管理)
・パフォーマンスのボトルネックの評価と稼動後のフォロー
・実運用環境における稼動中のシステムの消防訓練とチューニング等
更に、品質保証部門はその権限に応じて、次のようなことも行うこと。
・アプリケーションのライフサイクル全体にわたるユーザ要求の収集および保守 (顧客満足度の追究推進)
・プロセスに関する改善の推進・レビュー及び品質コンサルタントの役目
・業界の品質及び生産性に関する資料および情報の収集推進等

品質保証活動の最終的な目標は、
「品質(質)の高い製品を生み出す全ての工程(要求仕様から設計・製造・テストそして出荷後のチューニング、パフォーマンス管理等)を継続的に改善するための実践方法を測定し、監視し、遂行・改善することである。」
つまり、一つひとつのシステムを手離れの良いものにすることだと言える。

品質保証活動の組織は企業によって異なり、多くの場合、それは企業文化や歴史に依存する。

品質保証活動の規模や編成は、
扱うプロジェクト、実装や関連するビジネスプロセスの複雑さによってさまざまに異なる。

今後共オープン化等により複雑度がますます増加して来るので、考慮すべきことは、法律・訴訟等の専門家、SE(システム管理者、ネットワーク管理者やデータベース管理者等)との連携をとり一体となった行動ができること。

企業の規模によってはこれらの役割を兼務する品質保証活動のメンバーも必要である。

企業は、
自社の重要なビジネスアプリケーションに対する品質保証プロセスには決定的かつ最善のものを求めており、
競争力を維持するために既存の資源を可能な限り活用して実施しようとしている。
テスト、チューニング、パフォーマンス管理の各工程の効率性と効果の向上を求めている。

企業によっては、
アウトソーシングも含めて品質保証を実施する場合もある。
アウトソーシングに適している分野はどこか、
社内に留保すべき領域はどこかを把握し、
そうした企業の意思決定を支援する。

ビジネスの視点から品質にアプローチし、
実世界の体験に基づいた実践的手法を採用することによって、
企業は、高品質のアプリケーションを配備しながら、
収益へのリスクを最小限にするという難題をクリアするよう常にベストを尽くさねばならない。

参考まで、
上記に述べてきた品質保証活動を推進するためには、
品質保証部門の最終責任者は当然のことであるが企業の最高責任者でなければならない。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最近の「品質保証活動のあり方」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事