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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

東京ベースボールクラシック

2013年04月21日 | 高校野球






4月も中旬に入り、
各地で高校野球の春季大会が行われています。

センバツ組に対し、
センバツに出場しなかった学校が冬場にどう鍛え上げてきたかを見る絶好の機会。

夏の『本番の戦い』に向けた前哨戦として、
いろいろな思惑をはらんで各校の監督さんたちが頭を悩ます『春の陣』です。


さて、
その春季高校野球東京大会。
昨日は準々決勝の2試合が行われました。

場所は神宮第2球場。

ゴルフ練習場との≪併設利用≫のこの球場、
ワタシは『観戦には最悪の球場』と位置付けていますが、
それでも春、秋の東京都の高校野球においては上位の対戦がここで行われることも多く、
勢い行く機会も増えてしまいます。

昨日は途中から雨が降っていたということもあり、
とにかく『屋根のある当たり』には人がびっしりと集まっていました。

それもそのはず。
昨日のカードは、
第1試合が帝京vs関東一、第2試合が早実vs日大三。

今年の夏の大会で、
ひょっとすると東西の決勝のカードであるかもしれないこの両対決は、
東京都の高校野球好きにはたまらないカードでした。

第1試合は、
両校がエースを温存。
打撃戦を予想しましたが、
帝京が1回から長打を連発。

主砲・石川クンの2打席連発で主導権を完全に握り、
関東一投手陣をKO。
7回コールド、11-4で準決勝進出を果たしました。

石川クンは1年生の時から正捕手として帝京の本塁をがっちりと守り、
高校野球ファンにはおなじみの選手。

昨夏以来久々に見ましたが、
体が一回りガッチリと大きくなり、
振りの鋭さも一段と増しました。
2本のホームランともに『スッ』という感じできれいに振りぬいた打球がグングン伸びていったもの。
何か打撃では『つかんだ』感じのあるのかと、観ていて感じましたね。

関東一は最終回となった7回に、
投打の軸である中村クンが代打で登場し見事に2ランを打ち返して意地を見せました。

今日は大差がつきましたが、
中村クンが投げればまったく『別物』の試合になることが予想されますから、
今日の結果は『参考程度』にとどまると思いますね。


そしてお目当ての第2試合。
センバツ出場の早実と夏3連覇を狙う日大三。

2013年夏、【西東京大会決勝】のカードとして予想されるこのカード、
予想以上の盛り上がりでした。

その予想に応え、
両校ともにフルメンバーで試合に臨み、
緊張感のある試合前でした。

両校ともに戦後早くから東京の高校野球界を引っ張り続けてきた強豪。
今なおその力は健在で、
古くからの高校野球ファンの血を騒がせる≪東京ベースボールクラシック≫と言ってもいい対戦です。

スタンドには両校のOBも多数駆けつけていました。

OBって言っても、
20代のOBだけじゃないですよ。

特に早実は、
50代、60代、70代、ひょっとしたら80代(?)と思しきOBも数多く、
時ならぬOB会の様相を呈していました。

そして相手が【三高】なら、
『こりゃ負けるわけにはいかん』
と力も入っていました。


日大三は、
小倉監督の泰然自若としたたたずまいが印象に残りました。
第一試合の時はスタンドにいた監督ですが、
何となく『やってやる』というよりも『自信あり』のように見受けられたのはワタシだけ(?)

試合前から、
『三高は相当いいんじゃないかな』
と感じていました。

両校ともにマウンドに上がったのはエースナンバーを背負った投手。
早実は二山、日大三は大場です。

『隠し事はなしで、ガチンコだ』

という両校監督のイキが感じられる伝統のお江戸対決。

試合のカギは『冬場に十分鍛えられてきたであろう三高打線が、センバツで平安、仙台育英という強力打線を”ほぼ”抑えきった早実の二山をどう攻略するのか』というところにあったと思います。

しかし始まってみてびっくり。

さっそく三高の一番がしょっぱなにセンターへ大飛球。
その打球がグングン伸びて神宮第二のネットを直撃する大アーチとなりました。

この一発で、
明らかに試合の趨勢は決まりましたね。

防戦一方の二山投手に対して、
三高の打線が大爆発。
両校の対戦では記憶にない、
五回コールド、10-0の決着となりました。

三高打線は、
一昨年『畔上組』の驚愕の猛爆打線と比較すると長打力には欠けると思いますが、
相変わらず鋭いスイングからの打球の速さは他校にはないもの。

第1試合で長打の威力を見せつけた帝京の打線と比較して、
タイプは違えども得点力は同等以上に持っていると思いましたね。

エースの大場クンも小柄ながら低めに伸びる速球で、
しぶとい早実打線のほとんどの打者に投げ勝っている印象でした。

投打ともに冬を超えて【ガラッと】チーム力が変わったニュー日大三高の姿は、
なかなかまぶしく映りました。
『今年も強い!!』
の印象を残した戦いでした。

早実は選抜帰りで疲れがあったことは否めないと思いますが、
『このままではだめ』
という感を強く持ったのではないでしょうか。

捲土重来を期して【夏に仕上げてくる】のがまた早実の特徴。
期待しています。


それにしても、
考えてみれば平成に入ってからでも、
今日出場の4校は甲子園で
優勝6回を誇る強豪揃い。

そんな【ユニフォームで勝負できる】4チームを一度に見られただけで、
もうワタシは大満足でした。

まあ、
野球観戦にはかなり寒い、
悪条件ではありましたけどね。

来週は神奈川で、
桐光学園vs横浜、横浜隼人vs慶応
の2試合でも見てきましょうかね。

今日は雨で中止でしょうから。。。。。



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