大相撲秋場所は千秋楽を迎え、
【満員御礼】の垂れ幕が下がる中、
横綱・白鵬が20度目の優勝を飾りました。
途中で日の出の勢いの関脇二人に相次いで敗れるという波乱を演出してしまいましたが、
最後はさすがに大横綱。
しっかりと締めて優勝を飾ってくれました。
さすがです。
そして、
今場所は全体の相撲内容が非常によかった気がします。
素晴らしい攻防がいくつも見られました。
親方衆の叫ぶ”土俵の充実”が図られていたと思います。
激震の走った去年から今年にかけての角界。
しかし今場所を見ていると、
ようやく落ち着きを取り戻すのかな、という感じがします。
最後までわからない優勝争い。
これもまた、
土俵の充実には欠かせないことです。
大横綱・白鵬を下の者たちが追っていくという展開。
これこそが、
観衆をワクワクさせる秘訣というものではないでしょうかね。
さて、
そんな中、
関脇・琴奨菊が12勝3敗の成績で大関昇進を決めました。
先場所は大関に片手をかけながら、
終盤に平幕相手にまさかの連敗。
掴みかけたものは、
その手からするりと逃げてしまいました。
そんな失意を味わった後の今場所。
先場所以上に、
琴奨菊の土俵は充実していましたね。
得意のぶちかましからのがぶり寄りは、
白鵬を一方的に寄り切った相撲を見るまでもなく、
はまればこれほど威力を発揮する戦法もありません。
完全に琴奨菊は『勝ち方』を自分のものにしましたね。
すでに現在の大関陣とは互角以上の力を持ちます。
『白鵬のライバル』になる可能性も、
十分に秘めた大器といえましょう。
これからの戦いが、
本当に楽しみです。
願わくば、
大関は4~5場所で通り抜け、
さっさと横綱に駆け上がってほしいと思っています。
当面のライバルは、
関脇・稀勢の里でしょう。
彼もまた、
来場所に大関昇進をかけます。
このライバルの大きな壁になるのが、
琴奨菊に課せられた最初の課題。
逆に言えば、
稀勢の里はこのライバルの壁を破って、
大関に駆け上がらなければなりません。
なんだか、
にわかに面白くなってきた大相撲。
白鵬時代から群雄割拠へ。
時代は移り変わっていくのでしょうか。
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