風雲急を告げてきたパ・リーグの順位争い。
昨日も"絶好調"の3位・オリックスが敵地で2位の日ハムを破り、
ついに2位と3位のゲーム差も4.5と"射程圏内"に突入してきました。
昨日は日ハムが斎藤を立てて何とかくらいつこうと試みたものの、
"持っている"斎藤は好投を見せたものの、
それ以上にオリックスのエース・金子千に打線が完全に沈黙。
わずか2安打しか放てずらくらくと完封されてしまいました。
両チームの勢いの差が如実に現れましたね。
日ハムは、
今がどん底でこれから徐々に上がっていくでしょうが、
最近の戦いぶりを見ていると、
『CSは大丈夫かいな』
と思わずにはいられません。
オリックスは絶好調。
3位を確保してCS進出することが、
現実味を帯びてきました。
投打のバランスが抜群です。
9月にはいって突如目覚めた埼玉西武は、
昨日も9回に追いつく粘りを見せて、
まだまだあきらめていない戦いぶりです。
打線の調子が上向いてきて、
打ち勝てるチーム状況になってきたのが大きいですね。
苦手のロッテに今日、明日と敵地で連勝するようだと、
まさかが現実になっていくかもしれません。
そしてやや調子を落としていた東北楽天。
昨日はエースの田中を立て、
主意のSBを迎撃しました。
マーくんのピッチングは見事。
8安打を打たれたものの無四球で完封。
自己最多の16勝に並びました。
これで16勝5敗、
防御率も1.35となり、
最多勝、最高勝率、最優秀防御率の投手3部門でいずれもトップに躍り出ました。
いずれも日ハム・ダルビッシュとすごいレベルで争いを繰り広げています。
≪今季成績≫
防御率 試合 完投 完封 勝利 敗戦 投球回 奪三振率
田中(楽天) 1.35 24 12 4 16 5 200.3 9.57
ダルビッシュ(日ハム) 1.48 25 9 5 16 5 207 10.43
いやあ、それにしてもすごい成績。
投手分業の進む現代のプロ野球で、
この成績はものすごいですよ。
ちなみにセ・リーグの防御率1・2位の吉見(中日)、内海(巨人)と比較しても、
完投、完封、投球回数、奪三振率などで大きな違いがあり、
要するに≪彼らだけで金を取れる投手≫なのかどうかというところに、
大きな違いが出ています。
*田中、ダルビッシュだから試合を見に来る人は多くても、内海、吉見が投げるというだけで試合を見に来る人は少ないということ。
数字を見ても、また印象度でも、
いかにこの両投手の力が、
今の球界では図抜けているかということがよく分かります。
実際に投球を見ると、
両投手の速球は急速以上に"凄み"がありますし、
マウンド上でのオーラもすごいものがあります。
この両投手に限って言えば、
日本プロ野球の長い歴史の中でも、
≪歴史に残る≫好投手であるのは疑いようがありません。
いままでの経緯から田中-斎藤を【黄金カード】といっていますが、
なんのなんの。
田中-ダルビッシュ以外に、
黄金カードなんていうものはありえませんよね、実際。
だからこそというわけではありませんが、
CSの第1ステージでは、
両投手の投げ合いが見たいと切望しています。
【負けられない】の試合での、
【本気】の投げ合い。
ものすごいものになるでしょう。
緊張感バリバリの、
すごい対戦になるでしょうね。
かつて2000年ごろに、
西武・松坂とロッテ・黒木の投げ合いが、
しきりにあおられていたときがありました。
しかし今のこの田中-ダルビッシュは、
この両投手のレベルをはるかに凌駕している・・・・・・
と言ったら言い過ぎでしょうか?
こんなにわくわくさせてくれる両投手は、
なかなか出てきませんよ。
短期決戦における直接対決で、
雌雄を決して欲しいなあ。
両投手20勝を達成して、
両投手に沢村賞が同時に贈られたという背景を持って、
CSの投げ合いに向かってくれないかなあ。
プロ野球ファンとして、
こんなにワクワクすることはありません。
まだまだ激闘の続くプロ野球。
ここ数年の中では、
最も盛り上がっているかもしれませんよ。