2021年、元日の夕方です。
明けましておめでとうございます。
今年も1年、よろしくお願いします。
色々な苦難に満ちた2020年が過ぎ、
2021年がやってきました。
スポーツにとっては、
「積み残した・・・・」と言っていいのかどうか、
2020年に開催予定だった東京オリンピックが、
この2021年に順延となりました。
ということで、
今年は『オリンピックイヤー』ということです。
現在のパンデミックが世界で収まらない限り開催にも影を落とすと思われますが、
希望を持ってスポーツを見守っていきたいと思っています。
さて、
大みそかの話題と言えば、
ボクシング、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでしょう。
4階級制覇のチャンピオン、井岡一翔と、
3階級世界最速制覇の挑戦者、田中恒成の【日本人頂上決戦】。
世間の話題沸騰という感じではありませんでしたが、
ボクシングファン界隈では注目された対決でした。
雑誌や新聞などのマスコミ評は全くの互角、
イギリスのブックメーカーの掛け率は若干田中優勢という、
ワタシはちょっと「へ~」と思う評価が下されていました。
ボクシング大好きなワタシですが、
熱を入れて応援しているのはなんと言っても井上尚弥と村田諒太の二人の世界チャンプ。
実は井岡、田中の二人については、
若干冷めた目を持ちながらその試合を見るという感じでした。
(ファンではないということ)
この試合に限って言えば、
田中がこれまで田口、木村ら日本人世界王者と激闘を繰り広げてきたのに比べ、
何か井岡はずっと昔の八重樫戦以外、
血が沸騰するようなわくわくしたマッチアップがないなあ・・・・・というイメージを持っていました。
そういう意味からすると、ワタシもブックメーカーと同じく、
『田中が若くて上り調子の時期であることを鑑みると、若干田中が有利?』
なんて思ったりもしていたのは確かです。
この日は大みそかながら午後5時からの世界タイトル返り咲きを狙う比嘉大吾の試合を挟み、
午後6時というちょっぴり早めに、
にゴングが鳴りました。
他局の看板番組にかぶらないという面では、
とてもいい時間でしたね。。
『世紀の・・・・』
というような枕詞はつかないだろうなあ・・・・・
という感じの淡々とした始まりは、
なんだか「本来のボクシングのタイトルマッチ」というものを思い出させてくれた感じで、
好感を持ってこの試合に入ることができました。
ファーストラウンドのゴングが鳴り、
最初の対峙で田中が大きな右を振るっていき、
気合い満々なところを見せ、このファイトは始まりました。
最初から飛ばしに飛ばすような感じの田中。
しかし早い左右のジャブなどを当てながらも、
なんだか少し力みがあるなあ・・・・・ということがありあり。
ラウンドが2,3・・・・と進んでいくにつれて、
井岡の冷静な「捌き」が光ってくるような展開に。
それでも田中の動き、パンチの速さは際立っているため、
「どうなるかわからんなあ」
というドキドキを乗せて試合は5Rへ。
ワタシの『自己採点』では、
1ポイント差でどちらに振れてもおかしくないと思っていて、
「接戦」という感じでしたが。。。。。。
5Rに井岡が素晴らしいタイミングで放った左カウンター一閃。
もんどりうって「ひっくり返った」田中が驚きの表情を浮かべて、
試合は一気に井岡のペースとなっていきました。
最初から力みの目立った田中が6Rに入って挽回を狙い強引に前に出るところ、
井岡はまたも見事なタイミングでカウンターを叩き込んで、
田中は2度目のダウンを喫しました。
そして最後もまた、
8Rに見事な左フックで、
田中をTKOに追い込みました。
ワタシ。。。。。
驚きました。
井岡の超絶な技巧に。
そして、
「こんなにパンチ強かったっけ?」
というぐらいの強打に。
見事としか言いようのない完璧な勝利。
「スゴイ」
その言葉しか出てきませんでした。
井岡はこの試合の前、
『田中を最強の相手とは思っていない、格の違いを見せつけてやります。』
と語っており、
ワタシはそれを聞いて『ああ、井岡のビッグマウス、健在だなあ』ぐらいにしか思っていなかったのですが、
昨日の試合を見ると納得せざるを得ませんでしたね。
「確かに格が違った」と。
しかし苦労を重ねてきた井岡の真価(進化?)、
満天下に見せつけてくれましたね。
凄かったです。
軽々と「難関」をクリアした井岡。
いよいよ2021年は、
スーパーフライ級戦線のど真ん中に、
殴り込みをかけていけそうです。
まずはロマゴンvsエストラーダの勝者と戦ってもらいたいですね。
ロマゴンと言えば元PFPのスーパースター。
エストラーダも見る限り凄いボクサーです。
特にロマゴンとは、
かつて井岡が世界チャンプの時
「PFPのロマゴンとの戦いを避けた」ということからボクシングファンの間では、
チキンという感じのイメージがついてしまい、
それが井岡のボクシング人生に少なからず負の影を落とすことになっているとワタシは認識しています。
今やロマゴンはPFPではないですが、
直接対決をして打ち破ったとなれば、
そんな風評を吹き飛ばすには十分なインパクトを与えると思います。
その上で、
1階級上の井上尚弥と同様、
『階級の4団体の統一』
を目指して欲しいと思います。
自身で『もう長くはない僕のボクシング人生』と語っていますから、
1戦も無駄にすることなく、
輝き続けてほしいと思っています。
昨日のような完璧な強さを見せられたら、
そりゃあもう、注目せざるを得ません。
「井岡って、こんなにも強かったんだ~」の第2章、第3章、
お待ちしています。
元日の今日は、
午前中からニューイヤー駅伝を見て、
その後高校ラグビーの配信を楽しみ、
そのうちにサッカー天皇杯の決勝が始まった・・・・・・・という、
「元日からこれかよ~」
という家族の嘆きを背に聞きながらの”スポーツ三昧の1日”となりました。
例年元日は午前中から出かけるのでニューイヤー駅伝というのは実は初めて見ましたが、
「かつての箱根のビッグネーム」がたくさん出ていて、
それなりに楽しんでみることができました。
まあでも、
翌日から2日にわたって5,6時間も駅伝を凝視する身としては、
元日のこの駅伝はちょっと長すぎたなあ。。。。。(偽らざる本音)
高校ラグビーの方は、
なかなか面白いことになってきていますが、
まとめて後日記事にすることにします。
天皇杯決勝は、
川崎フロンターレが『夢のような1年』を締めくくるラストマッチとして、
そして中村憲剛の引退試合として、
1-0で勝ったという結果以上のものになりましたね。
NHKは、
ちょっと憲剛の引退ということに寄せすぎていた感はありますが、
後半の残り10分ぐらいまでガンバに何もさせなかったという点において、
今年のフロンターレを凝縮したような試合になったと言っていいかもしれません。
半年間にわたり、
『幸せなサッカー観戦』させてくれたフロンターレに感謝。
ワタシはこれまで、
ホントにゆるいフロンターレサポでしたが、
今年ほどフロンターレの試合をたくさん見た年はありませんでした。
そして思ったのは、
「本当に今年のフロンターレのサッカー、おもろいなあ」
ということ。
三苫がインタビューで、
「来シーズンも川崎でたくさんのタイトルを取りたい」
って言っていたのを聞いて、
少しほっとしているワタシです。
(半ばヨーロッパへの早期移籍を覚悟しているもので)
ああ、
今年も始まりましたねえ。
よろしくお願いします。
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