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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

♪春なのに~  東京クラシック 早実と日大三が球史に残る大激闘

2017年04月28日 | 高校野球




≪高校野球 春季東京都大会≫ ~神宮~

【決勝】

早稲田実 18-17 日大三 (延長12回)

日大三 400 000 337 000 - 17
早実  202 020 524 001× - 18




なんともはや、
表現のしようもない『大激闘』でした。

春季高校野球東京都大会。
決勝は『東京クラシック』ともいうべき名門同士の激突。
昨秋に続いての早実vs日大三となりました。

当初神宮第2球場で日曜日に開催される予定になっていたこの試合。
しかしながら折からの清宮人気と名門同士の戦いが予想されたため、
急きょ予定を変更して、
最大で3万人以上が収容できる『大箱』の神宮球場に舞台を移しました。

しかし日曜日開催は『昼六大学野球・夜ヤクルト戦』が組まれていたため、
日程も変更して昨日の木曜日開催に移されることに。
この日は昼に東都大学野球が予定されていたので、
その試合が終わった後の午後6時からプレイボール。

ということでワタシも、
そそくさと会社を後にして、
何とか試合開始に間に合わせ、神宮に参戦しました。

するって~と、
球場は外も中も、
ま~人がいっぱい。

『ヤクルト戦でもあるの?』
ってな感じでしたね。

しかし。。。。

いくら『東京クラシック』っていったって、
甲子園には関係のない『春季大会』ですよ。
しかも関東大会出場をすでに両校とも決めているとあって、
高校野球ファンが普通に考えれば、
『両方とも、夏を見据えて戦力は落として臨んでくるんだろうなあ。。。。。』
というのが定番。

春季大会の決勝なんて、
結構観戦するに値しない戦いになることが、
ままあるものです。

だがマスコミを中心に、
この試合『高校野球では初のナイター開催』だったこともあって、
各所で宣伝されていました。

ワタシは『そうはいっても』と高をくくった部分があり、
『いいところ1万人ぐらいかな?』
って思っていましたが。。。。。。

解放した外野部分の席もいっぱいになるほどの大観衆が押しかけて、
ま~本当に『これが春季大会?』と思うほどの盛り上がりでした。
試合前は。。。。。


そして試合が始まってみるってえと、
その盛り上がりは最後まで途切れることなく続き、
夜10時をとうに過ぎてからの決着だったにもかかわらず、
『席を立てない』ファンが8割方残ってこの激闘を最後まで見守りました。


それにしてもすごい試合内容でした。

ワタシも野球観戦は2000試合を超しますが、
ここまですごかったゲームは、
ちょっとお目にかかったことがなかったです。


それは、
決して『レベルが高くって・・・・』ということではなく、
『試合としての楽しさ、ひいては野球としての楽しさ』
を存分に味合わせてくれたからだと思います。

考えてみれば両校、
揃ってセンバツに出場したものの、
早実は2回戦、日大三は1回戦で”お帰り”となり、
全国での実績は残せていません。

両校ともに選抜では、
チームとしての弱点をさらけ出す形になってしまい、
チームを立て直し、捲土重来を期すという形で臨んだこの春の東京大会でした。

この日の試合内容を検証してみると、
両校ともに『積み残した課題』はそのまま。
特に投手陣の整備は課題のまま残っています。

しかしそういうことを差し置いて、
両校のなんていうかなあ、
『江戸っ子気質』に惚れ直しちまったワタシです。

両校ともに、
相手のことを『そのユニを見るだけで、むらむらと燃え上がるものがある』存在として認め、
互いにリスペクトしながらも『こいつらだけには負けない』という思いが見え隠れする昨日の戦いでした。

春季大会では異例の、
両校ともにフルのブラバン応援、チア参戦、生徒多数参戦。
三高はメガホンを打ち鳴らし、
早実はバンバンバットで気勢を上げる。。。。。。

一足早く、夏の大会の決勝を見ている気分になりました。
そんな、
球場の雰囲気も『ザ・高校野球』という中で行われた一戦。

『こんな舞台設定で、燃えない方がおかしいぜ』
とでもいうように両軍の選手たちも燃えて、
まあとにかく、後半のノーガードでの殴り合い、
見ていてハラハラ、ドキドキでした。

野村の2本のアーチで中盤までリードを奪った早実を、
日大三がひるむことなく追いかけて行って何度も追いつくという展開。

しかし清宮が『引導を渡す』超特大のアーチで『(試合は)決まった』と思いきや、
九回に日大三も主砲・桜井のどでかいアーチから大反撃。
三高らしいイケイケどんどんの『お祭り野球』で九回に7点(!)を上げてひっくり返しました。

さすがの早実もへこんだかと思いきや、
ま~ったくそんなことはなく最終回に大反撃を開始。

『3人(塁に)出て清宮に回って、同点アーチでも放ったら、劇画みたいだよね~』
なんて話していたら、
まさかの『その通りになる』展開。
1点を返してなおも二人のランナーを置いてバッターは清宮。

そして。。。。。

ここで打てるのがまさに千両役者。
全国のファンをうならせている証。


そう、特大の同点3ランがスタンドではねた時、
球場は大きなどよめきと大歓声。
清宮がまた一つ『伝説』を残した瞬間でした。


9回を終わってなんと17-17の同点。
そして延長に突入するという、
まさに『ありえない展開』でした。





そして延長では、
予感したように一転『膠着して1点が遠い』展開へ。

このあたりが野球の本当に面白いところ。
それまでの3イニングで両軍合計24点も取っていたのに、
『あと1点』
が本当に遠い展開となりました。


するって~と、
まさかの10時越え。

『鳴り物応援禁止』
の時間に突入!!!

高校野球の応援でこんなこと、
経験したことあるわけがありません。
試合時間は異例の4時間越え。

それでもお客さん、
ほとんどの人が『明日会社あるのにな~』とぼやきながらも、
この激闘に酔っているようで、
『決まってほしいけど、決まってほしくない』
なんて心境で見ていたのではないでしょうか。


ところで昨日は、
本当に夕方陽が落ちてからは寒かった。

7時過ぎたころからは北風もビュービュー噴き出して、
そりゃあもう、
”過酷な観戦”そのものでしたが、
両チームの熱い戦いが、
そんな寒さすらも忘れさせてくれましたね。


試合は延長12回。
日大三が無死三塁の大チャンスを生かせずゼロで終わると、
もう耐える力は残っていませんでした。

四球・内野安打・バント安打と『いや~な形』で無死満塁となると、
1死から早実の一番・野田がセンターへタイムリー。
この『大激闘』に決着をつけ、
早実が18-17で35年ぶりの優勝を果たしました。


夏の『最後の決戦』のことを考えると、
エースの桜井を最後の最後まで温存した日大三の方が、
すべての投手をつないで17失点した早実よりも収穫は多そうですが、
も~そんなことはど~でもい~って感じです。


この、
昨日の『高校野球史に残るすごい試合』が見られたことに、
そして両チームの選手たちに、
あらためて感謝しています。

後世まで語り継がれるような【すんごい戦い】でした。

『歴史の証人』に、
なっちゃった~。

両校の関東大会での戦いぶりに、
期待しています。

果たして関東の猛者を相手に、
どこまでやれるのでしょうか。

特に両校の打線は、
どこまで爆発するのでしょうか。

楽しみが5月まで継続しました。


そして夏の大会。

もちろん決戦の舞台は決勝戦、
ここ神宮で『3度目の、そして最後の頂上決戦』が行われる予定。

いったいどんなことになっちゃうんだろうか。
前売り券も発売されるということだから、
速攻でゲットしないとね。











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