SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第105回全国高校野球選手権大会 予選展望その8 【四国】

2023年07月01日 | 高校野球

≪第105回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望8 四国地区 -

 【香川】(参加38チーム)  
選抜アベック出場の英明と高松商のマッチレース。丸亀城西、志度、寒川、尽誠など伏兵も多い。

◎ 英明 高松商
 
〇 丸亀城西 志度    
△ 寒川 尽誠学園   
▲ 大手前高松 四国学院大香川西 坂出商 三本松

2年連続で夏の決勝を戦った英明と高松商が、今年は選抜にアベック出場。夏もこの2校の力がやや抜け出ており、3年連続の決戦となる公算は強い。英明は選抜で智辯和歌山を破り自信をつけた。特に打線は破壊力を増しており、エース下村が復調すれば万全の態勢を作れる。高松商はエース大室に安定感が増し、激戦の大会を制する準備はできた。打線も春以上に良く打てるようになってきて、浅野が引っ張った昨年以上の総合力と自負する。この2校のマッチレースに食い込みたい一番手は、春を制した丸亀城西。とは言っても高松商とのチャレンジマッチには敗れ夏は第3シード。四国大会でも好勝負を繰り広げ、なかなか実戦に強いチームだ。投打ともに爆発力はないが穴もない。志度は春決勝まで進出。久しぶりの甲子園を狙う。4,5点取って3失点以下で逃げ切りを図るゲーム展開に活路を見出す。寒川は打線が看板。尽誠学園は分厚い投手力で16年以来の夏を目指す。強豪の地位を占める大手前高松の戦いに注目が集まれば、名門香川西は全国制覇経験のある高木監督がタクトを振るう。坂出商、三本松の名門公立校の戦いにも注目。


【徳島】(参加29チーム)  
今年も夏は鳴門が本命。2年ぶり目指す阿南光は、エース吉岡が急成長し迫る。

◎ 鳴門 
〇 阿南光   
△ 鳴門渦潮 城東 
▲ 池田 生光学園 徳島商

四国の新夏将軍の異名をとる鳴門が今年も盤石。秋制覇に続き春も準優勝。藤原、真鍋はどちらがエースとしてマウンドに上がるかが楽しみな二本柱。そこに伝統の攻撃力が加わり、4試合を勝てば甲子園にたどり着く県大会では他校が崩すには骨が折れる存在だ。追っていくのは春県を制した阿南光。ここは春大成長を遂げた2年生エース・吉岡のチーム。2年前に甲子園をつかんだ時も2年生エース森山の大ブレークが原動力だった。吉岡は春は全完投とひとりで投げ抜いて防御率が0点台。徳島商、鳴門渦潮、鳴門と強力打線を次々に抑えたのは自信になったはずだ。四国大会の高知線では終盤まで変わらぬピッチングを見せるも、8回に一挙6失点を許して敗戦。これをいい糧として夏に臨みたい。鳴門渦潮は投打のバランスが取れた好チーム。選抜出場の城東はすっかり部員も増えて、春夏連続の出場を目指す。春の四国大会では高松商を破り明徳に肉薄。その勢いを持続させるには、やはり清重、岡の等の2枚看板がしっかり投げることが肝心だ。名門復活を期す池田はもはや幻となりつつある伝統の強力打線に少しでも近づけたい。徳島商は優勝を狙える戦力がある。森煌や森陽がマウンドを守り、失点を最小に抑える。あとは打線の援護だけ。生光学園は県内初の私学甲子園を狙う構図は例年通りだが、今年も戦力は分厚く、一発のチャンスを秘めている。



【愛媛】(参加50チーム)  
果たして松山商の復活はなるのか。連覇を狙う帝京五も充実。名門・今治西は分厚い戦力で本命に躍り出る。

◎ 今治西 帝京五  
〇 松山商 済美
△ 松山聖稜 西条 宇和島東 松山学院    
▲ 小松 川之江 聖カタリナ 

昨年は春優勝、今年は春準優勝と、松山商の復活はもうすぐそこまで来ている。四国四商の中でも最も甲子園での実績が際立つ松山商だが、01年夏以来甲子園から遠ざかる。この間県内でも今治西、宇和島東、西条等の公立勢が何度も甲子園に出場しているので、単純に私学優勢・公立衰退の図式ではないように感じられる。その松山商は元今治西等の名将・大野監督就任で息を吹き返しつつある。このタイミングで是非甲子園出場を飾りたい。春はよく打たれたが、その経験をもとに2年生の2本柱が成長。夏にその成長した姿を見せたい。打線も振れてきており、戦力は充実してきた。その松山商に立ちはだかる最も大きな壁は今治西か。春は投手陣が不調で良く打たれたが、もともと持っている力は高く、強力打線とも相まって、県内では総合力No1との評価。春優勝で夏連覇を狙う帝京五は、監督交代の影響も感じられず、相変わらずの強力打線が自慢。昨夏の甲子園経験者がずらりと残り、チームの核をなしている。強豪の済美は今年も覇権争いに加わってくる。左腕の村田がかなり成長、戦える態勢を整えてきている。昨年、今年と上位に顔を出すようになった松山学院は、整備された投手陣とチャンスにつながる打線で初めての夏を狙う。松山聖稜、西条ら近年上位を外さない各校に、宇和島東、川之江の名門、さらに聖カタリナや小松なども絡んで、野球どころの夏は賑やかになりそうだ。



【高知】(参加23チーム)  
やはり夏の勝ち方を知る明徳が大本命。ここ10年でも1度しか代表を外さなかった。夏に勝てない高知は、奥の手があるのか?!。

◎ 明徳義塾 
〇 高知
△ 高知商 
▲ 高知中央 土佐 梼原

選抜の道は高知に譲ったとしても、夏だけは絶対に譲らないというのが明徳義塾の野球。今年も春からググっと力を上げてきていて、大本命の座にデンと座る。小林、山内、唐島、中本ら、何人でも投げられるピッチャーが控えていて、投手力には全く不安がなさそうだ。打線はここ数年強力打線とは呼ばれなくなっているが、小技、足技を絡め得点能力は高い。一方選抜出場の高知。高知は全国大会に出れば必ず足跡を残してきており、ここ数年好チームに仕上がっている。今年は辻井、平の投手陣に好調な打撃陣が絡まり戦力的には明徳と遜色ない陣容だ。何とかして「夏の明徳にはどうやっても勝てない」という呪縛を取り除いて、今年は久しぶりの夏に名乗りをあげたい。名門・高知商は明徳に快勝して歓喜にむせんだ夏から、また音沙汰がなくなってしまっている。12年ぶりの夏から、また5年が経過。そろそろ結果が欲しい年ではある。春は決勝まで進出したが明徳に完敗。その差は明らかではあるものの、エース草道を押し立て、自慢の黒潮打線が火を噴けばあの夏の再現も。高知中央は近年ずっと実績を残し続けているが、いまだ甲子園には届いていない。今年も秋春4強、そして投打ともになかなかの戦力を揃えているが、壁はとてつもなく厚い。名門土佐は復調したエース高橋に賭ける。純白のユニフォームでの全力疾走は、世の中が令和に代わっても全国に爽やかな風を送り届けてくれる。梼原は大ブレークした17年以来、6年ぶりに好チームを作ってきている。梶原監督の下、初めての甲子園に地元が結束している。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第105回全国高校野球選手権大... | トップ | 第105回全国高校野球選手権大... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事