≪第98回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【第2日】
第1試合 いなべ総合(三重) 5-3 鶴岡東(山形)
第2試合 中 京 (岐阜) 12-4 大 分(大分)
第3試合 履正社 (大阪) 5-1 高川学園(山口)
第4試合 東 邦 (愛知) 19-9 北 陸(福井)
【第3日】
第1試合 八戸学院光星(青森) 5×ー4(延長10回) 市尼崎(兵庫)
第2試合 山梨学院(山梨) 5-3 長崎商(長崎)
第3試合 横 浜 (神奈川) 7-1 東 北(宮城)
第4試合 常総学院(茨城) 11-0 近 江(滋賀)
毎日晴天続きの甲子園。
晴天なんて言う生易しい言葉では表せないほど、
酷暑の甲子園になっています。
画面から伝わるだけで、
選手たちの顔がもうまっかっかで、
『大丈夫かいな?』
と思ってしまいます。
そして試合も後半になると、
ゴロが転がるたびに、
からっからに乾ききった内野でイレギュラーが出ないかと、
冷や冷やしてしまうようなコンディションです。
そんな中での第2日、第3日。
とにかくこの2日で強豪が続々登場。
そして各有力校とも、
派手な『甲子園デビュー』を飾ってくれました。
まず第2日第3試合で登場した履正社。
堂々の『西の横綱』の評価通りの、
素晴らしい戦いぶりで初戦を快勝しました。
相手の高川学園、山野投手もかなりの質の高さを誇る好投手でしたが、
履正社打線は2回につなぎのバッティングでヒットが続き一挙4点。
この4点のリードをもらい、
注目の好投手・寺島はスイスイと見事なピッチングを披露。
『甲子園デビュー』としてはほぼ満点の圧巻の11三振、被安打2の完投勝利でした。
寺島投手は、
本当にポテンシャルの高さを感じさせますね。
思い浮かぶタイプとしては、
昨年の東海大相模・小笠原よりは、
大阪桐蔭のエースとして巨人に入った05年の辻内の甲子園でのピッチングをほうふつとさせますね。
がっちりとした体から投げ込まれるドスンと迫力のある速球。
見事です。
しかも辻内よりもずっと投球がまとまっている感じで、
なかなか相手に点をやりそうにないタイプです。
これは期待できますね。
第4試合では、
東邦の藤嶋が登場。
この日は4番ライトでの登場でマウンドには登りませんでしたが、
これは頂点を見据えた上でのベンチの采配ではないでしょうかね?
まあ、それにしては昨日投げた投手陣には一抹の不安を残しましたが。。。。
藤嶋は昨日は、
バットで魅せてくれました。
もともと昨年秋の明治神宮大会などでは、
ピッチングよりもそのバッティングで全国を驚かせた選手。
プロ入りする場合野手の方がいいというスカウトも多いと聞きます。
昨日は6打数4安打の大爆発。
しかもホームランを含んですべてが長打という圧巻の打撃でした。
3塁打、本塁打、2塁打ときて、
サイクル安打が期待された第5打席はシングルではなくその上を行く2塁打を放ち、
何か誇らしげにベースに立つ姿が見えました。
東邦は驚愕の24安打19得点。
北陸の投手陣を滅多打ちにして、
選抜で打てないで負けた姿からは想像もできない成長っぷりを見せてくれました。
第2試合の中京は、
注目の主砲・今井ではなくて、
前後を打つ北川・吉位の3・5番がアーチをかけました。
このチームもまた、
凄い打線を持っていて楽しみなチームですね。
第3日の注目は何といっても『東の横綱』横浜の登場。
相手は春の東北チャンピオンの難敵、東北。
マウンドには150キロエースの藤平が上がりました。
県予選ではなかなか本来の調子が出ずに不満を抱えての甲子園入りだったものの、
この試合でその本領を発揮。
7回途中までで13三振の見事なピッチングでした。
打線も足を使って揺さぶり、
公家の豪快な3ランも出て、
まずは好発進といったところでしょうか。
しかし。。。。
2回戦でこの”東の横綱”横浜と”西の横綱”履正社が、
早くも激突することになりました。
今大会NO1のカードです。
特に両チームとも1試合ずつを経験して、
甲子園にも慣れた頃でしょうから、
手に汗握る攻防が期待できるでしょう。
投手力で履正社がやや上回るが、
攻撃力は横浜が上回るという見立て。
四球、長打、失策あたりが試合の明暗を分けそうです。
目が離せなくなってきました。
そして第4試合に登場の常総学院。
力を持ったチームといわれながら、
選抜では初戦で完敗を喫し、
監督をして『このままでは夏もこの場所に戻ってこれずに終わる』と危機感を持って、
この春から夏を過ごしてきました。
昨選抜で好投を続け、
『常総の来年の切り札』
と言われながら今年の選抜では調整不足を露呈し、
その後は故障で戦列を離れる厳しい時期を過ごしたエース鈴木昭。
最後の夏にかけてコンディションを調整してきたということがありありとわかる、
昨日のナイスピッチングでした。
強打の近江打線を相手に、
味方のリードを背にスイスイと安定感抜群のピッチングを披露。
3年前の夏、
飯田投手の素晴らしい投球を軸に8強まで進出した常総学院ですが、
この夏はそれ以上を目指せる態勢が整ったように見えます。
期待が持てる好チームです。
近江はどうしたのでしょう。
試合の入りを間違えると、
リズムがつかめないままズルズルいってしまうという、
典型的な試合となってしまいました。
これで3日間が終了。
これまでの試合の感想としては、
『強いといわれているチームが、予想通りの戦いぶりを見せているな』
というもの。
有力校に挙げられているチーム、
やはり力があります。
有力校が勝ち進んでいるということは、
上位での対戦がより面白くなるのでは・・・・・ということ。
期待できる面白い大会になりそうですね。
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