大相撲春場所千秋楽。
『荒れる春場所』の締めくくりは、
”綱取り”の千載一遇のチャンスを生かした、
鶴竜の逆転優勝で幕を閉じました。
12日目に日馬富士を自らの手で追い落とし、
14日目には全勝対決で白鵬を破って単独トップに立ち、
千秋楽では琴奨菊をしっかりと寄り切って、
自らの手で初めての賜杯を手繰り寄せました。
そしてもちろん、
夢の【横綱】も。
こんなに強い【大横綱】が君臨する中、
2場所連続でしっかりと14勝1敗という成績を残し、
しかもその間横綱には一度も負けなかった(本割で)という相撲内容。
まさに『文句のつけようがない』素晴らしさでした。
やはり鶴竜も、
過去のモンゴル出身の3人の横綱がそうであったように、
『時の勢いを味方につけ、チャンスは絶対に逃さない』
精神力の強さと、相撲の力強さを感じさせてくれました。
素晴らしい。
努力型の力士ですから、
しっかりと横綱というものを務めあげていってくれるのではないかと思っています。
今場所の鶴竜を見ていて、
モンゴル出身の力士の『強さの秘訣』を垣間見た思いがしています。
というのは、
『時の勢い』を得た時、
プレッシャーを感じるのではなく、
『何としてもこのチャンスを掴み取って、離さないんだ』
という強い強い意志を、
感じることができるからです。
苦労して異国の地を踏み、
言葉も習慣も、
食事さえも違う環境で苦労してきたという強さ、
こういうところで如実に表れるんですね。
まさに【雑草の強さ】を感じ、
『そういう気持ちの持ち主でなければ、”綱”を張ることは出来ない』
ということを、
分かりやすく見せつけてくれていると思います。
チャンスが来るたびにプレッシャーに押しつぶされる最近の日本人力士との違いは、
まさにそこらあたりでしょうね。
さて、
来場所は久しぶりに【3横綱】が揃い踏みます。
土俵入りも3人。
楽しみですね。
鶴竜の土俵入りは、
どうやら≪雲竜型≫になりそうで、
そのあたりもワタシとしては嬉しいです。
(雲竜型の方が好きなもので)
今年の春場所。
13日目まで”独走”の気配のあった白鵬が、
『負けるはずないだろう』と言われた琴奨菊戦を落として、
なおかつその一番でケガを負い、
一気に形勢がガラッと変わりました。
『相撲というのもまた、恐ろしい』
というのを実感する、
終盤戦でした。
白鵬や日馬富士も、
捲土重来を期していることでしょう。
特に白鵬は、
悔しさでいっぱいなんではないでしょうかね。
そんなこんなで、
来場所もまた、
盛り上がってくれること必至の、
大相撲の千秋楽でした。
おめでとう!!鶴竜!!!
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