まさに春本番を思わせる気候の中、
東京セブンズ2014が、
土・日に秩父宮競技場で開催されました。
セブンズとは、
7人制ラグビーのこと。
次回のリオ・オリンピックから正式種目になる競技で、
その強化が叫ばれています。
日本でラグビーといえば15人制のラグビーのことですが、
その同じフィールドを使い、
半分以下の7人ずつで『走りあい』を競うようなこのセブンズ。
7分ハーフという短期決戦で、
その勝敗を競います。
このセブンズは、
1年間に世界9大会が行われるツアー戦。
ゴルフ、テニス、バレーボールなどを思い起こしてもらえれば分かりやすいと思います。
各国を転戦して、
そのポイント数で年間チャンピオンを決めていきます。
各大会の出場チーム数は16か国。
そのうち15か国は、
全ツアーに参加する強豪国です。
日本はその15か国である『コアチーム』入りを目指す立場で、
まだまだ強豪との間には実力差があるのですが、
ホスト国としてこの大会には、
今年も参加しました。
昨年までとの違いは、
今年のチームからはリオに向けて強化を開始して、
15人制ラグビーのトップ選手もチームに参加したということ。
目玉になるのは、
いずれも大学生ながら15人制日本代表のキャップを持つ、
早稲田の藤田と、筑波の福岡です。
両選手ともに、
ラグビー界期待のホープ。
その両選手が参加するとあって、
期待の高まる大会となりました。
土曜日の4か国ごとによる予選グループ。
日本は残念ながら2敗1分けの4位となり、
日曜日は下位のグループによる順位戦、
≪9-16位決定トーナメント戦≫
に進みました。
この8か国によるトーナメント、
日本はまずサモアと対決。
前半からしっかりとした球のつなぎと突破で相手を翻弄し、
42-12で今大会初勝利を挙げました。
そして準決勝。
相手は昨年の15人制でアップセットを起こした相手、ウェールズ。
日本は前半から果敢に攻めてリードを奪い、
逃げ切るかと思いましたが、
後半に相手の反撃を受けて逆転を許しました。
しかし後半残り0秒、
最後のプレーで追いつき延長へ。
相手が一人少ないという大チャンスの状況だったのですが、
残念ながらトライを決められて『サヨナラ負け』。
9・10位決定戦へ進出することは出来ず、
11位タイとして大会を終えました。
それでも会場のボルテージは上がりっぱなしの、
いい雰囲気でした。
そして決勝。
準決勝であのオールブラックス(というのかはわかりませんが?)、ニュージーランドを破ったフィジーと、
ツアーで首位を独走する南アフリカ。
文字通り『強豪同士の激突』となりました。
両チームともに3試合目、
前日から通算すると6試合目ということもあり、
かなり≪ヘロヘロ≫の状態になっていましたが、
そこは強豪同士。
激しくぶつかり合い、
走り合い、
見事に『セブンズの魅力』を存分に日本のファンに見せつけての決勝戦でした。
試合は同点で迎えた後半残り0秒のファイナルプレーで、
フィジーが自陣から独走のトライを決めて、
嬉しい優勝を果たしました。
それにしても素晴らしい大会でした。
昨年も観戦には訪れていましたが、
極寒の気温とそぼ降る雨で、
正直観戦どころではない状況でした。
バックスタンドには全く屋根のない秩父宮ですので、
いつもは満員となるバックスタンド側に、
お客さんはまばらにしかいない・・・・・
という過酷な状況の中での大会でした。
しかし今年は打って変わって、
ポカポカ陽気の『陽光うららかな』春の日。
気持ちよ~く、
思い思いに楽しみながら、
ファンも観戦していましたね。
まだまだ世間への浸透度は『限りなくゼロに近い』セブンズですが、
面白いですよ~。
しかし、
この競技の面白さは、
競技場で感じるのが一番でしょう。
思い思いの観戦方法があって、
次々に出ては帰る各国のチームを見るのは、
楽しいものです。
競技場周辺にもたくさんのブースが出て、
さながらお祭り会場のような風情です。
春の1日をこうして過ごすのも、
いいかもしれません。
ワタシは、
センバツや相撲も気になったもので、
耳にはヘッドホンを当ててRADIKOから流れてくる実況に耳を傾けながら、
目では、目の前で繰り広げられる激闘を追いながら、
日がな一日を楽しんでいました。
すっかり日焼けした、
春の1日となりました。