2回戦最後の1日。
この日が終わると、
一気に大会も終盤に向けて走り出します。
優勝への道がおぼろげながら見えてくるのも、
このあたりから。
強豪校、伝統校、新鋭校・・・・
さまざまな思惑の絡む中盤戦の対決です。
この日注目したのは、
1回戦で『1度ならず2度までも死んだ』戦いを制した仙台育英。
2回戦は相手も初戦をサヨナラで突破してきた、
延岡学園です。
試合は序盤から動き、
両校の絶対のエースが打たれ、
3回を終わった時点でまさかの7-6。
いったいどうなるのかと思って所から、
本当の試合となりました。
落ち着いてきた両投手。
延岡学園はエース坂元が立ち直りを見せ、
仙台育英は1回戦で抑えを任された田中がスクランブル登板。
4回以降、
全く序盤とは別の試合展開となりました。
1点を争う好ゲームの中、
両校の鍛え上げられた守備が見事なプレーの数々を見せ、
まさに締まった試合で延長へもつれ込みました。
しのぎにしのいだ仙台育英が、
ここでも粘りを見せ12回に3点を挙げ、
粘る延岡学園を振り切って3回戦に進出しました。
3回戦の相手は、
あの島袋投手の興南です。
果たしてどんな試合を見せてくれるのか、
今から本当に楽しみです。
1回戦で2度死んだ仙台育英。
2回戦でも何度もサヨナラのピンチをしのぎました。
今年の仙台育英は、
何かがあるかもしれません。
【東北の盟主】を自認し、
春夏共に決勝進出の経験のある仙台育英。
『東北に優勝旗を持ち帰るのは、俺達以外にはいない』
という強烈なプライドを持っていると思います。
『剛腕エースとスピードのある攻撃。
そして破綻しない守備で総合力の高いチーム』
これが仙台育英のチームカラー。
何人も好投手を生み、
何度も優勝候補に上げられながら、
いまだ手が届かないその優勝旗。
ライバルの東北はダルビッシュを擁してその旗を掴みかけましたが、
最後に掴むことはありませんでした。
青森山田や光星学院、
最近では聖光学院も、
東北に優勝旗を持って帰る候補に挙がります。
昨年突如出現した菊池投手の花巻東。
その154キロ左腕でも、
大旗は掴み取れませんでした。
ならばやっぱり、
老舗の仙台育英しかないだろう!!!!
仙台市民は、
みんな期待していると思いますよ。
『東北野球中興の祖』
竹田監督(元国学院大監督)の教え子であり、
ライバル・東北高校で選手権ベスト8に輝いたこともある佐々木監督。
毎年いいチームを作ってきますが、
今年は何かチーム力以上の≪運≫がついているかもしれません。
次の3回戦で興南を破ることができれば、
先は十分に見えてきます。
東北勢の悲願達成なるのか。
そのための条件はただ一つだと思います。
『エース木村の復活』
これしかありません。
木村が復活すれば、
好調の田中との2本柱は、
他のチームを大きくしのぐと思われます。
興南にも負けないだけの分厚い戦力となることでしょう。
さて、
仙台育英の悲願。
達成の瞬間は訪れるのでしょうか?