第91回全国高校野球選手権
【準々決勝 第2試合】
日本文理(新潟) 11-3 立正大淞南(島根)
準々決勝は、
意外なる顔合わせ。
しかし試合を見ると、
意外でもなんでもないことがわかりました。
両チーム共に、
力がある対戦でした。
両校のある【新潟】【島根】。
正直言って、
長い間『野球不毛の地』
といわれていました。
甲子園に代表校を送り込んでも、
たいていは初戦敗退。
相手チームに力の差を見せ付けられ、
肩を落としながら甲子園を去っていく姿が、
いつも印象に残っています。
両県共に、
冬場は雪の深い地域。
練習にも事欠いてしまう気候条件に加え、
強い地区のチームと練習試合が出来るような立地条件でもありません。
しかし、
近年は情熱を持った指導者と共に、
力を持ったチームが出てくると、
それに引っ張られるように地区のレベルも上がってきました。
島根では開星、新潟では日本文理と新潟明訓が引っ張ってきました。
各地区の大会を見ても、
去年の秋の大会では日本文理が北信越でVを飾り、
今年の春の大会では立正大淞南が中国地区で準Vを飾っています。
堂々と強豪の仲間入りを果たしてきているといえるでしょう。
この大会での両チームの戦いぶりを見ても、
堂々としたものです。
立正大淞南は昨日の試合では、
インフルエンザの影響を感じざるを得ませんでしたが、
最後までエース崎田を盛り立てて踏ん張る姿は、
『いいチームを作ったなあ』
と感じました。
日本文理は3試合でなんと50安打。
強力打線が全開になってきています。
とにかく振りが鋭く、
打球が早いのが特徴。
打線の威力は、
他校の脅威となっているはずです。
近年、
駒大苫小牧の出現で北海道のレベルが急上昇し、
今年の花巻東を見ても、
東北のレベルが急上昇。
東北・北信越・山陰・佐賀長崎など・・・・
『弱小県』
はむしろ、
『強豪県』
になり、
昔から強豪といわれていた県の方がやや精細を欠いている状況が出てきました。
≪地域差はまったくない≫
といえるでしょう。
準決勝にも、
この日は悲願の初優勝を狙う、
【岩手】【新潟】
の代表が勝ちあがってきました。
面白くなってきました。
【悲願達成】
がこの大会のキーワード。
さあ、このあとどうなるのか!