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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

花巻東高校 このたぐい稀なる好チーム

2009年08月21日 | 高校野球

第91回全国高校野球選手権大会

【準々決勝 第1試合】

花巻東(岩手) 7-6 明豊(大分)  (延長10回)


それにしても、
花巻東というこの類稀なる好チーム。
すばらしいの一言に尽きる。

【強い】
というだけでなく、
【すばらしい】
ということで考えれば、
これほどのチームは久しぶり。

ピンチでの笑顔。
チャンスでの集中力。
折れない心。
全員参加の全員野球。
全力プレー&全力疾走。

そして、
監督の落ち着きぶり。

すべてが素晴らしい。

感動を通り越して、
震えがきました。

1回戦もそうだったのですが、
このチームの真骨頂は、
【絶対的エース】の菊池雄星が変調をきたしてから現れます。

監督が何度も、
『菊池だけのチームではないんですよ』
といっていたそのままの全員野球で、
大ピンチをチャンスに変えるチーム、
それが『花巻東』だと思います。

今日の試合も快調に飛ばしていた菊池が、
1塁での接触プレーの影響&背筋痛で故障。
5回でマウンドを降りました。

そこから明豊の強力打線が、
ジワジワとプレッシャーをかけてきます。
そしてついに耐え切れなくなったリリーフの猿川が、
8回につかまり逆転。
しかも2点差。
残る攻撃は9回の1イニングだけ。

この段階では、
心が折れないほうがおかしい状況。
『やはり菊池がいないとだめか』
と誰もが思ってから、
脅威の反撃で同点に追いつきます。

そのときのベンチのムード。

素晴らしいの一言です。

全員の目がまだ諦めていないことを物語り、
爛々と輝いています。

泣いている選手がいないのは当然ながら、
誰一人祈っている選手もおらず、
全員が≪バッターに≫エールを送っています。

これは、
すぐにやろうといったって出来ないもの。

いつもこんなムードを醸し出すチームなんでしょう。
そのムードが、
今度はジワジワと明豊を追い詰めていきます。

追いついた後の9回、
一打サヨナラの大ピンチで投手への伝令役は、
菊池雄星。

TV画面に映し出される内野陣の円陣は、
『攻めて守れ』
の言葉通り、
最高のムードで受けに回ってはいませんでした。

勝つべくして勝った!

まさにこんな感じの花巻東でした。

さあ、
ケガ人続出の中、
準決勝は待ってくれない。

ボロボロになりながらも、
まだ花巻東に期待してしまうワタシがいます。

この類稀なる好チームを、
一日でも長く見ていたい。

そう思っています。

がんばれ、花巻東!

 


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