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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

やっぱり言わせてもらう。。。。白鵬関、もう辞め時だよ。

2019年11月22日 | 相撲

大相撲、1年納めの九州場所。

優勝争いは、
昨日2敗の朝乃山と3敗の大関・貴景勝が敗れたことで、
ほぼ興味が薄れる展開となりました。

一人横綱として出場している横綱・白鵬が1敗を守り、
一人無人の野を行くといういつか見た光景が広がっており、
まず間違いなく優勝までたどり着くでしょう。

大ベテランとなった白鵬。
その記録は栄光に包まれ、
横綱として獲れる栄誉はすべて手中に収め、
後は協会の第一人者として、
若手の壁になってその強さを見せつける役割。。。。。。

そんな立ち位置で土俵に上がり続けています。
もちろん全盛期のような切れとスピードのある相撲は影を潜めましたが、
まだまだ技の豊富さと経験、
そして誰よりも強いハングリー精神で、
上がってくるものを寄せ付けない強さを発揮しています。

場所前には日本への帰化が認められ、
晴れて引退後の協会への残留にも全く支障がなくなりました。
後は引退まで、
集大成の相撲を見せるだけ。

こう書くと、
順風満帆に見えますが、
土俵上での白鵬、
何を荒れているのか、
荒ぶると言うといい言い方ですが、
ラフでしょうもない相撲ばかりを取り続けています。

何でなんでしょうか。


昨日の遠藤戦では、
張り手を左右でかましただけでは飽き足らず、
強烈なエルボーをかましましたね。
”プロレス相撲”の面目躍如です。

今場所を見ていると、
何かこうイライラしているというか、
本来なら泰然自若としているはずの横綱としての姿に、
全く余裕というものが見えません。

そして横綱にはあるまじき(とワタシは思っています)、
立ち合いでの駆け引き。
(白鵬は全く相手に合わせる、相手を受け止めるという事をしないで、立ち合いでいつも「フライング」のようなこすっからさを出します。)

そして相手がそれに合わせないと、
玉鷲戦のように相手を威嚇。
あるいはお得意の勝負が決まった後に行う”ダメ押し”。

ここの所休場と出場を繰り返していましたから、
そういった「横綱らしくない」といわれる振る舞いはやや封印気味でしたが、
なんだか今場所は堰が切れたかのように、
「何でもあり」と開き直って相撲を取っていますね。

ということで、
白鵬が勝った後の館内、
何とも言えない微妙な空気が漂う・・・・・・という事ばかりです。


相撲に行けばわかりますが、
来ているどのお客さんも、
ごひいきの力士の取り組み以上に横綱の取り組みというのを本当に楽しみにしていて、
勝っても負けても横綱の相撲には大きな歓声と拍手が館内いっぱい起こるのが常。

そんな「土俵の空気」をも切り裂いてしまうような、
何とも言えない「違和感」を、
白鵬の今場所の相撲には感じてしまうのですね。

どうしたんだろう。。。。。

そう思わないでもないのですが、
それ以上に「横綱が晩節を汚して、どうするんだ」と思ってしまいます。


比較するわけではありませんが、
敗れても敗れても、
愚直に前に出る相撲を貫いて、
しかも駆け引きなしでの力勝負を挑んでいった稀勢の里は、
最後の最後まで観客の心はつかみ続けました。

もちろん日本人には「判官びいき」とか「敗者の美学」とか、
敗れ去っていくものの美しい後ろ姿こそに光を感じるという文化がありますが、
それを割り引いたとしても。。。。

特にここのところ、
日本人はラグビー日本代表の「愚直さ」とか「真っ向勝負」とかに心を奪われたばかりでその余韻が残っているので、
余計に駆け引きを繰り返しながら「何でもあり」で勝ちに行く『横綱』の姿に、
失望感を感じているのかもしれません。


白鵬さん、
どうか晩節を汚さないで。。。。

あえて言えば、
このあたりが身を引くタイミングなのでは。。。。。

今場所優勝して、
手放しで喜ぶファン、
多くはないと思うよ。



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