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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

智辯和歌山 3度目の全国制覇!  

2021年08月30日 | 高校野球

≪第103回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~

【決勝】

智辯和歌山 400 001 121 ー 9
智弁学園  020 000 000 ー 2


全国の注目が集まった「智弁対決」。
決勝のカードは史上初めての兄弟校同士の決戦。

強打で鳴らしながら今大会では投手を中心として守り勝つ試合も見せた両チーム、
満を持しての試合となりました。

「じゃんけんに勝てば必ず先攻を取る」
というのが高嶋監督時代からの鉄則である智辯和歌山が先攻で決勝のサイレンが鳴りました。

智弁学園のマウンドには、
準決勝では登板しなかった左のエース・西村。
今大会ここまで素晴らしいピッチングを見せたエースは、
この決勝ではキレのある速球が走らず、
苦しいピッチングになって初回に智辯和歌山打線の餌食となりました。

先頭の宮坂の2塁打から大仲にヒットでつながれあっという間に1・3塁のピンチ。
1死から4番・徳丸に犠牲フライを打たれて先制点を献上しますが、
ここで止めておけば何という事はない立ち上がりでした。

しかしそこから智辯和歌山打線が3連打で、
あっという間に3点を追加して4-0.
完全に主導権を握りました。

その裏智辯和歌山のマウンドに登ったのは初先発の伊藤。
智弁学園は2回、
1点を返してなおも谷口がライトへ鋭い当たり。

それをライトが後逸して、
1塁ランナーが生還し、
打者の谷口も長躯ホームに駆け込みましたが、
9-4-2とボールが転送され、
ホーム寸前でタッチアウト。

4-2とはなりましたが、
1点差に追いつくことができず、
結果的にはこのプレーが「優勝を決めたプレー」になりました。

4回からマウンドに上がった智辯和歌山のエース中西は、
コンディションバッチリで絶好調。
強打の智弁学園打線を向こうに回し、
145キロを記録するような速球に効果的なフォーク、チェンジアップ、スライダーなどを織り交ぜ、
安定感抜群のピッチング。

全く危なげなしに9回まで0点で抑えきりました。
打線もその好投に応え、
6回からマウンドに登った智弁の右エース・小畠に対してヒットを連ね、
6回から毎回得点でどんどんその差を広げていきました。

結局終わってみれば9-2という、
思わぬ大差の試合となり、
智辯和歌山が00年以来21年ぶり3度目の全国制覇を達成しました。

この試合に限って言うと、
やはりコンディションの違いが明らかでしたね。

3回戦が初登場となった智辯和歌山。
3回戦、準々決勝でアイドリングが完了。
準決勝、決勝でスパークしたという戦いぶりで、
多分決勝が終わってなお、
チームには「まだまだやり足りない」ぐらいの感じが残っているんではないでしょうかね。

これだけ余裕を残しての優勝って、
ワタシには記憶にありませんね。

この大会の智辯和歌山、
取り立ててピンチに陥ったところもなかったですし、
監督や選手が思い描いていた以上の「完勝」で全国の頂点に立ちました。

「これで全国の頂点に立ってしまったの?」
というのが本音なのでは。。。。。と思ったりする完璧ぶりでした。


やはりチームを強化するうえで、
秋に市和歌山の剛腕・小園投手に3連敗を喫したというのは、
非常に大きいことだったのだと思いますね。

「彼を打たなければ、甲子園はない」

という事で鍛えたのは打線だけではなく、
「余計な点をやらない」という投手力を含む守りだったのではないでしょうか。
その合間においてイチローとの3日間の邂逅というのも、
チームに大きな影響を与えたのでしょうね。

就任わずか3年にして、
ピークは去ったかと言われていた智辯和歌山を見事に再生させ、
再び頂点まで上り詰めたその手腕は見事。

これからどんどん、
勝ち星を積み重ねていって、
名将と呼ばれる日も近いかもしれません。


敗れた智弁学園。

やはり激戦を6試合こなしたツケは大きかったようで、
この日の試合では投打ともにかなり疲れが見えました。

この代の前川、西村、小畠などが入学した時から、
狙いはこの夏一本に絞られて鍛え上げられてきたこのチーム。

十分にその実力を発揮して、
この夏頂点まであと一歩と近づきましたが、
最後の最後に兄弟校に頂点への道を阻まれてしまいました。

それでも本当によく頑張った、
素晴らしい準優勝だと思います。

智弁学園は15年選抜の優勝、
そしてこの準優勝で、
名実ともに「全国の高校野球を代表するチーム」になったのではないかと思います。
同県のライバルである天理に対しても、
実績で見劣りすることはなくなったのではと思います。

まだまだ若手の小坂監督とともに、
智弁学園は「これからのチーム」だと思います。
今後の活躍に、
期待しています。


雨にたたられて日程が延び延びとなってしまった大会でしたが、
何とか最後までたどり着くことができました。
本当によかったと思います。

準決勝、決勝は土日に設定され、
たくさんの高校野球ファンがテレビの前で声援を送っていたと思います。

やや淡白な試合になってしまった感はありますが、
甲子園の高校野球はやはり素晴らしいという事を、
全国のファンが再認識したと思います。

しかし。。。

やっぱり満員の観衆、
そして大声援。

それらが高校野球にこれほど大事なものだったんだということが、
再認識された大会といってもいいかもしれませんね。


青い空、白い雲。
そして大観衆と大声援。
ブラスバンドの音色とこだまする金属音。

そういう舞台装置の中で、
選手たちの精いっぱいのプレーが行われる。


そういう第104回大会を、
指折り数えて待とうと思っています。

またの再会を期す、
大甲子園。


やっぱりいいものだなあ。。。。。。




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