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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第95回夏の甲子園  【準々決勝】   高校野球史上最高の日

2013年08月20日 | 高校野球




《第95回全国高校野球選手権大会》

【準々決勝】

花巻東(岩手) 5-4 鳴門(徳島)
日大山形(山形) 4-3 明徳義塾(高知)
前橋育英(群馬) 3×-2 常総学院(茨城)
延岡学園(宮崎) 5×-4 富山第一(富山)


今年から復活した準々決勝の同一日開催。
要するに、一日4試合です。

高校野球オヤジとしては、
『待ってました!』という気持ちと共に、
『やっぱりこうでなきゃ、いけねえや』
という気持ちが湧き上がっていましたが、
今日はどの試合も【最高】と叫んでしまうような試合ばかりで、
40余年のワタシの高校野球観戦歴の中で、
間違いなく『史上最高の日』であると断言出来ます。
それ程素晴らしい試合ばかりで、
ワタシは一日中興奮しっぱなしでした。


どの試合も素晴らしかったあ。
語るべきこと、
たくさんありすぎます。

では、
試合順でいきましょうか。

第一試合。

花巻東は、
追い込まれた8回に、
まさに神風が吹いて『3アウト追いつけず』のはずが、
打球がベースに当たってまさかの同点タイムリー。

すかさず今度は逆転タイムリーが出て、その後は厳しい鳴門の追い上げをなんとか振り切って嬉しい二度目のベスト4進出。

前回は剛腕・菊池雄星を擁してのものでしたが、
今回は『ポスト大谷翔平』の年に、
まさに全員野球で東北初の栄冠を勝ち取れるところまでやって来ました。

ベンチの雰囲気やカバーリングなど、
『これぞ花巻東』
というところはそのままに、
今回のチームはプラスしてまとめて点を取るしたたかさも持ち合わせています。
優勝は、
もう夢物語ではありません。

『花巻東物語』の完結編。
上映間近です。


第二試合は、
『花巻東に負けてなるものか』という気迫満点の名門・日大山形が、
『野球どころ・四国』の伝統を色濃く受け継ぎ、
投打に隙のない野球を見せていた明徳義塾に挑んでいきました。

数年前までの日大山形ならば、
野球のうまい明徳義塾に主導権を握られ、ズルズルと後退して土俵を割る…という姿が思い浮かんだものですが、荒木監督率いる新生・日大山形は全く強豪に対してもひるむということを知りません。

一度、二度、三度。
三度まで先行されながらその都度追いついて、
最後は強打の主砲・奥村がやはり大事な場面で歩かされると、
『舐めんじゃねぇ』
とばかり5番が決勝のタイムリー。

その見事な戦いぶりは、
『確かに東北勢は変わった!』
ということを満天下に知らしめる、
素晴らしい戦いぶりでした。

エース庄司は日大三、作新学院に続いて明徳義塾までをも葬り去りました。

何度もピンチを迎えながら、
その都度気合を入れ直して素晴らしい球を投げる彼の投球は、
これまた『真紅の大旗にかなう』と言えるものでした。




第三試合は、
『坂東の荒武者』対決と書きましたが、
まさかの結末になりました。

前橋育英はエース高橋光成の連投を回避して喜多川を先発のマウンドへ。

喜多川は5イニングを2失点と十分にその重責を果たしましたが、
この2点、
相手の『大会屈指の右腕』常総学院のエース飯田に対してはいささか重すぎる失点となっていました。




6回からマウンドに上がった高橋が好投を見せるものの差は縮まらずに迎えた最終回。

『このまま常総学院の逃げ切りか?』
と思われたマウンドで、
好投の飯田投手の様子がどうもおかしい。

一球、二球…
マウンドで投球練習をするものの、
明らかに足が思うように動かない様子。

一度ベンチ奥で治療したのちにマウンドに戻ってきたのですが、
やはり投球は無理で肩を抱きかかえられてまうを後に。

緊急スクランブルで、
背番号18の金子投手がマウンドに。

しかしこの金子投手、
簡単に二人を打ち取り、
勝利は目前に。

そして5番、小川選手の放った打球は平凡なセカンドゴロ。
『万事休す』
と思われた次の瞬間、
バウンドを合わせ損なったセカンドがボールを前にはじいて間一髪一塁はセーフ。

命拾いした前橋育英は、
次の板垣がライト線への二塁打でつないで2.3塁。

バッターはエースの高橋光成。

なんという場面なんだろうか。。。
と思ったのもつかの間、
高橋の放った鋭く低いライナーはセカンドの横を破りまさかの同点タイムリーとなりました。

後は押せ押せの前橋育英。
延長10回にサヨナラで難敵の常総学院をついに破り、
初出場で4強に進出しました。



第四試合も大激戦。

いずれも決勝進出こそが県民の長年の夢でもある宮崎と富山の代表。

延岡学園と富山第一の対戦でした。


カクテル光線に照らされ、美しく幻想的な対戦となりました。


両校共に、
エースの連投を回避。

しかし中盤からは両校ともに背番号1がマウンドに上がり、
両校ともにそのエースからタイムリーで点をあげ、
守りで素晴らしいプレーの連発があり、
とにかく『すごい試合』としか言いようのない、
素晴らしい戦いを見せてくれました。

両校の応援団のノリノリの応援とチャンステーマ。

楽しかった~。

途中からは点灯試合となり、
カクテル光線に照らされながら集中力をとぎらせることのなかった両校のナイン。
本当にキラキラ輝いて、
美しかった~。

その大激戦。

9回には『とんでもないこと』もありました。

それは。。。

9回表、連打で1死1.3塁のチャンスをつかんだ富山第一。
次打者の放ったセカンド右への鋭い打球は、
一瞬誰もが『抜けた!勝ち越しだ!』と思いましたが、
そこでセカンド梶原が素早い動きで打球を処理すると4-6-3のゲッツー。

『すげ~』

球場中からの大拍手を背にベンチに勇躍戻る延岡学園の面々。

しかし・・・

富山第一のアピールを受け、
審判団が何やら協議。

そして。。。場内アナウンスが。

『今のプレーの前にレフトの線審が、投球練習のボールがグラウンドに入った為タイムを宣告していましたので、今のゲッツーはなしとし、1.3塁からプレーを再開します』

これを聞いた球場中の観衆は、
『えーそんなのありか~』

もちろん延岡学園のベンチはまさかまさかの表情。

しかし判定は覆らず、
1.3塁から再開。

ワタシも他のほとんどの人たちと同じように、
『これは富山第一が決勝点を取るなぁ』
と思いましたが、
そこで鬼の形相でピンチに立ち向かったのが、
昨日の試合で完封し、
この日は同点から三番手でマウンドに上がっていた奈須投手。

気合満点に相手の中軸を連続三振。

この最大のピンチをしのぎ切った延岡学園は、延長でついに富山第一の守備の乱れから、
歓喜のサヨナラ勝ちを収めました。




素晴らしい、
長く心に残るような大激戦でした。

この日から甲子園入りしたワタシは、
『やっぱり甲子園は最高だ!』
ということを何度も感じながら、
余韻に浸ることが出来ました。

さあ、
4強がきまりました。

史上初の東北勢Vを狙う花巻東、日大山形に、同じく県勢初の決勝進出を狙う延岡学園、そして初出場の前橋育英かその4チームです。

どこが優勝しても、
実にフレッシュですね。

楽しくて仕方ない、
今年の甲子園。

結末は・・・

思い描くことも出来ません。
まっさらな状態で、
また甲子園に向かおうと思っています。



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