行け上原！ ワールドシリーズ制覇だ！

≪ワールドシリーズ第5戦≫

ボストン・レッドソックス　〇　３－１　●　セントルイス・カージナルス
（ア・リーグ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ナ・リーグ）

レッドソックス3勝2敗


海の向こうでは、
ワールドシリーズが開催中。

上原が守護神として八面六臂の大活躍を見せるレッドソックスが、
ついに3勝2敗と王手をかけました。

それにしても、
上原はすごい。
凄すぎる。

8月から9月にかけて、
まさに『一人のランナーも出さない』圧巻の投球を続けていた上原ですが、
その勢いはこのポストシーズンでも持続。

第3戦は不運なサヨナラ負けを喫しましたが、
昨日、今日とまさに『リベンジ』の投球で相手を抑え込み連続セーブ。

『ボストンの大魔神』
ぶりを見せつけてのポストシーズン7セーブ目。

レッドソックスの快進撃は、
まさに上原抜きに語ることは出来ません。


この上原、
年々進化した姿を見せてくれて、
我々を楽しませてくれます。

で～っかい世界で進化し続ける姿は、
我々日本人に”夢”と”誇り”を与えてくれる頼もしい存在ですね。

思えば上原。
巨人に指名されたのが98年でしたね。

その時、
いや、その前から、
メジャーへの憧れを口にしていました。

『自分の野球選手としてのゴールはメジャーにある』
事を常々語っていましたし、
巨人からMLB挑戦を決意した時も、
『ああ、彼はやっぱり行くんだな』
という思いがしました。

巨人から移籍した時点では、
既に『ピークは過ぎている』という投球内容だったので、
ダルビッシュやマーくん、松坂などのように、
さほど注目された渡米ではなかったと思います。

しかし、
彼はMLBで成功することに対するモチベーションが高かったのでしょうね。
アメリカになじむのも早かったし、
MLBで生きていく術なども早く見つけていたのだと思います。

『先発など、自分の日本でのポジションはすべて忘れ去り、まっさらな気持ちで新しい世界に挑戦している』
『契約形態や移籍も全くいとわないなど、MLBでの”常識”の中に自分を素早く置いている』
など、
『やるなあ』
と思うことも多く、
イチローやダルビッシュに奪われがちなMLB日本人選手の話題の中で、
ワタシは上原の投球にも注目していました。

元々素晴らしく頭のいい投手ですが、
今年はその上原の『アタマとカラダ、そして技術』が最高にマッチした状態なんでしょうね。
その投球は、
もはや【芸術品】の域に達していますね。
（とはいえ、たぶんこの状態は今シーズン限りだと、ワタシは思っています。それだけに、今年ワールドチャンピオンになってほしい！）


さて、ここでワタシのことを少し。

ワタシはどちらかというとア・リーグマニア。
そして西海岸のチームが好きなので、
必然として【LAエンジェルス　オブ　アナハイム】の大ファンです。

かれこれ、
30年近くのファン。

たぶんその思い入れは、
日本のプロ野球で大好きな埼玉西武ライオンズよりも上だと思います。

そしてそのエンジェルスの歴史をひもとくと、
ワールドチャンピオンへの道にいつも立ちはだかってきたのがボストン・レッドソックスなのです。

とにかくエンジェルスは、
大事な試合になるといつも『ボストンに負ける』が定番。

プレーオフでは、
近年まで一度もボストンを打ち負かしたことはありませんでした。

実際に見に行った試合でも、
ボストンに対する戦績はすこぶる悪かった！

それゆえワタシは、
『ボストンのユニフォームを見るのも嫌』
なマインドの持ち主です。


西武時代に声を枯らして応援した松坂大輔が渡米した時も、
ボストンのユニフォームを着た途端に『なんだか気持ちの底が萎えてしまって』応援する気にはなりませんでした。

そう、
ボストン・レッドソックスというチームは、
”今まで一度たりとも応援したことがなかった”チームなんです。

まあ要するに、
阪神ファンが巨人を『ぜ～ったい』応援しないのと、
同じ気持ちですね。



しか～～～し。

自分でもなぜなのかはわかりませんが、
今年は上原を、（田澤も）、
そしてボストンレッドソックスを、
なんと応援している自分がいるのです。

なんでかな～。

やっぱり、
上原の存在が自分を変えたんでしょうね。

かつてのLAドジャーズ時代の野茂が投げているのを誇らしげに眺めていた、
『日本人としてのワタシ』
と同じ気持ちなんでしょうね。

この気持ちは、
イチローにも、ダルビッシュにも、
感じることは出来ません。
（松井秀喜にはちょっと感じましたけど。）


『頑張れ、ボストン！！！』
と応援しているワタシの姿、
ワタシをよく知っている人が見たら、
驚くだろうな～。


でも、
上原が喜ぶ姿が見たい！！！

あと1勝！！

声を大にして言います。

頑張れ、ボストン！！！！