外出自粛勧告の出されている東京。
不要不急の外出は控えるように・・・・とのことなので、
昨日帰宅時に「巣ごもり準備」を整えて、
今日は朝からグダグダしています。
本来ワタシ、
よっぽど書きたいことがない時は土日はお休み~
ということをこのブログを書く不文律としていたりするのですが、
今回は「よっぽど暇なので」ちょっぴりだけ書くことにします。
とはいっても、
書く話題はあまりなし。
プロ野球は昨日選手からもコロナウィルスの感染者が出たということで、
4月24日を目標としている開幕もなんだか不透明感が増してきました。
この街の様子を見ていると、
とても4月終盤にプロ野球が開幕するなんて言うこと、
頭の中で想像することもできませんが。
この時期に何日も練習を休まざるを得ない選手たちにとっては、
コンディションの維持は本当に難しいことだと思います。
それでもしばらくして正常に戻ることを信じて、
頑張って欲しいと思います。
ということで、
今日はワタシがファンの、
西武ライオンズの今季についてちょっとだけ書くことにします。
昨季まで2連覇を達成している西武の・・・・・・
というのが雑誌、新聞、テレビなどで言われている枕詞です。
しかしワタシのみならず西武のファンのほとんどは、
「へっ?連覇?どこが?」
ってなもんで、
ディフェンディング・チャンピオンなんて言う意識は、
これぽっちもありません。
チャンピオンは誰が見てもSBで、
西武は「敗れたチーム」っていう認識で、
今季も見ています。
そういう中で、
90年代から一貫して「FAの草刈り場」と化してる球団で、
今年も9年間西武を支え続けたチームリーダーの秋山がチームを去りました。
年間最低でも180安打以上をたたき出し、
守備でも、そして無形の部分でもチームの中心足り得た男の退団は、
昨年の浅村、菊池、炭谷の比ではないダメージを与えるとも言われています。
しかしそういうときほど、
チームの変革ということには最適ともいえるのではないかと考えています。
逆説的に言うならば、
勝っても常にチームの変革を迫られるという稀有な球団である西武は、
『勝ってマンネリになる』ということはないということです。
考えてみれば、
ここ4,5年を考えてみても、
FAやポスティングで球団を去った選手たちが今でも球団に残っていたならば、
まさにSBにガチンコで対峙できるほどのチームだったとは思います。
投手では今のメンバー+菊池、岸、涌井、牧田
野手では今のメンバー+浅村、秋山、炭谷。
ほらっ、優勝狙えるでしょ。
でも、彼らが残っていたのなら、
今の主力たち、特に山川、外崎、金子とかはここまで成長していなかったと思うし、
投手では高橋も今井も松本も「時期尚早だ」と1軍では使われていなかっただろうし、
本田やら榎田、その他は「誰?」って感じだったでしょうね。
現在の西武という球団は、
良くも悪くも「プロ球団っていうものは、こんなものなんだなあ」ということを意識させてくれる球団で、
しかも「2軍でくすぶっている選手でも、機会さえ与えられれば活躍することができるんだなあ。やっぱりプロに入ってくる選手だから、力は持っているんだなあ。。。。。。プロの選手は『きっかけ』なんだなあ。。。。」
そんなことを認識させてくれる球団です。
よくほかのチームのファンからポジティブな意味で
「西武は育成能力が長けているから」
なんて言われることもありますが、
ワタシが思うに「いやいや、そうじゃなくて、機会を与えられることが多いってだけだと思うけど」
なんて考えています。
話は戻りますが、
黄金時代の80年代~90年代にかけての西武、
常に黄金メンバーでレギュラーは固定され、
強さを見せつけて時代を駆け抜けました。
しかし5年、6年、7年と栄光を続けているうちに、
選手たちは当然のことながら高齢化していきパフォーマンスが落ちていきました。
しかも『勝ち慣れた』ことから、
最初のころのようにがむしゃらに勝ちを取りに行くということはなくなり、
ファンも『いつものように・・・・』ということから、
せっかく日本一になっても、震えるような感動を受けることもなくなっていったと言わざるを得ません。
そして栄光に少し陰りが見え始めた93年に野村ヤクルトに森西武が初めて日本シリーズに敗れ、
翌年はそれまで『お得意様』にしていたはずの巨人にも日本シリーズで敗れて森監督が辞任。
そこで球団もファンも初めて危機感を持ったものの時すでに遅く、
チームは完全にダウントレンドに入ってきてしまったのです。
長年連覇を支えてきた選手は次々にチームを去り、
その彼らの活躍が長かった分だけそこを埋める選手も現れず、
抗えない時代の変革に翻弄されて、
西武の退潮は明らかになってきて『時代はライオンズからホークスへ』となっていったのです。
まあ、
『黄金時代の残り香』がチームに多少残っていたのと、
98年に松坂大輔という選手を獲得したのが多少チームの退潮に歯止めをかけましたが、
『黄金時代の再来』は望むべくもなく、
その後ダイエー⇒SBと時代の寵児をオーナーに迎えた福岡の球団が、
時代を作っていくのです。
その頃の苦い思い出が脳裏をよぎりますが、
西武は現在「FAで毎年続々チームの顔が退団していく」ことになって、
望むと望まざるとにかかわらずチームの変革を毎年余儀なくされている状況があるので、
それを逆手にとって「チームを決して澱ませない」ということができているのだと思います。
毎年が危機感
そんなチーム、
ちょっとないような気がします。
しかしながら、
そんなあチームを「かわいいやつだなあ」と思って応援してくれる多くのファンに恵まれ、
なんだか78年、チーム創設当時の雰囲気に似てきていると感じるのは、
ワタシだけでしょうか?
さあそんなこんなで、
今年も『危機感いっぱい』のチーム状態ですが、
去年の今頃と比べるといいような気がします。
なんだか大きな変革の年となりそうです。
その変革とは、
「打力偏重の強打のチームから、投手力を含めたバランスのチームへ」
ですね。
まず投手力から見てみましょうか。
今年のチームの投手力、
順調に育つことができれば、
面白いことになると思います。
◇今年の西武ライオンズの投手陣
上段;予想(最小~現実~最大) ズバリ今季予想
(先)ニール 8勝~13勝~16勝 15勝6敗 2.80
先発の柱。波に乗れないと10勝以下もあるが、ローテ守って15勝前後は上げてくれる可能性大。いつでも試合は作れる。
(先)高橋 6勝~12勝~15勝 12勝10敗 3.80
ケガ無く1年間全うすれば2ケタは勝つ予想。負け数も多いと思うが、ローテの中でタフさは一番というところを目指したい。
(先)松本 5勝~13勝~15勝 13勝8敗 3.50
最も期待が大きい。6~7回投げて試合を作る力は一番ある。2年目の覚醒に期待十分。
(先)今井 4勝~9勝~13勝 9勝8敗 4.50
今年4年目になるが、本格化するのは来年以降か。菊池の歩みと似ている気がするので、2,3年後にエースへという期待。
(先)浜屋 3勝~8勝~10勝 8勝6敗 3.80
ルーキーでは最も期待が大きい。何とか先発で使ってほしい。イメージはSB和田、G田口。試合をつくれば打線が援護。
(先)與座 0勝~8勝~12勝 6勝6敗 4.00
何と言っても実質初年度だけに過大な期待はNGか。しかし持っているポテンシャルはSB高橋並かも。
(先)松坂 0勝~3勝~6勝 3勝4敗 5.00
復活は遂げるが、一時的なものか。パ・リーグ各チームの打線は、簡単に抑えられるほど甘くはない。
(先)十亀 2勝~5勝~8勝 5勝5敗 5.50
春先の松坂の後を継いで、夏場にローテに入るか。年に2,3試合「いい時の十亀」が出るので、そこに期待。
(先)内海 0勝~3勝~5勝 2勝3敗 4.50
松阪、榎田、十亀とともに「4枯れ専」で1ローテを守れたら最高。どう使われるか今は不明。
(先)榎田 2勝~5勝~7勝 2勝3敗 5.00
たぶん中継ぎ起用だが、困ったときに何度か先発も。2年前は「夢の時間」だったのか?
(先)ノリン 0勝~5勝~10勝 ???????
たぶん駄目、いつもの西武の「ダメ外人」リスト入り。大化けあれば西武が今年もVに絡む。
(先)本田 0勝~3勝~7勝 1勝3敗 6.50
ここ数年の西武の『1年だけ活躍枠』になりそう。岡本~榎田と来て昨年は本田。昨年は一時よかったが。
今季予想 寸評
(抑)増田 55試合 30S3HP 2.50 今年も守護神予定。調子あがらなければ、平良、ギャレットとの交代あり得る。
(中)平井 60試合 40HP 3.50 パフォーマンスは落とすだろうが、なくてはならない存在。
(中)平良 60試合 5S30HP 4.00 どこまで持つのか。ポテンシャル高いが、試練のシーズンにはなりそう。
(中)ギャレット60試合 5S30HP 3.00 今季最も期待高い。日本野球になれれば、次のサファテになれる逸材。
(中)宮川 45試合 1S10HP 3.50 試合中盤の中継ぎをまかされそう。オリ山本に近づいてほしいドラ1.
(中)田村 50試合 10HP 3.00 個人的に最も期待している。大化けの要素大。動かすボールを覚え飛躍する。
(中)齊藤 40試合 4.00 左殺しを小川から継承するか。かつてのドラ1だけに、少しは貢献してもらいたい。
(中)国場 20試合 5.00 今年ポジションを確立できない可能性あり。正念場だけに踏ん張りたい。
(中)森脇 40試合 4.00 2年目の飛躍可能性。かなりプロ向きの球を投げ、操れるようになっている。
(中)野田 30試合 4.50 齊藤、小川との争いだが、現時点では後塵を拝する。
(中)小川 20試合 5.00 かなり今年は怪しい。昨年優勝の大事なピースだが、左腕争いを勝ち残れるか。
(中)佐野 40試合 4.50 B班筆頭で、試合が前半で壊れた時のスクランブル登板増えそう。
(中)伊藤 5試合 -- ファームで先発修行の年。後半戦で大事なピースになりたいところ。
(中)武隈 40試合 4.00 果たして復活なるか。まずはB班で調整して、A班に食い込めるか。
(中)相内 20試合 4.00 今年が勝負の年。メンタル強化して、1軍への帯同を増やしたい。
中継ぎ勝利の方程式は、先発が6イニング全うならば、7回平井・平良(左1Pで齊藤ら)、8回ギャレット、9回増田と思われる。
そこに状況によって宮川、田村を絡めてという感じになると思われる。競争はかなり苛烈になっていて、いい傾向だと思う。
◇今年の西武ライオンズ打撃陣
【先発ラインアップ】
1.8 金子 .275 5本 50点 40盗
2.6 源田 .280 3本 50点 30盗
3.2 森 .320 25本 100点
4.3 山川 .280 50本 130点
5.4 外崎 .275 20本 90点
6.5 中村 .260 30本 100点
7. D 栗山 .260 10本 60点
8.7 川越 .240 15本 50点
9.9 木村 .240 10本 40点
まずポイントとなるのは、金子の1番が機能するのか。バッティングの能力的に高い選手ではないので、四球などでの出塁率にフォーカスすべき。出塁率が.350を超えれば十分及第点。そうなれば、秋山が1番だった昨年よりも攻撃のバリエーションが増えていい効果をもたらす。源田から5番外崎までは、試合に出続けることができればおのずとこのぐらいの成績はついてきそう。故障だけではなく、DBや接触プレーによるけがで離脱ということは避けたい。森の首位打者、山川の本塁打・打点の2冠はゆるぎないと思っている。外崎は少し成績を落とすだろうが、それには代えられないプレーヤー。中村、栗山のベテラン陣は今のところ何の問題もなさそうに見えるが、故障での離脱や衰えへの対策は万全にしたい。そのためのオプションは、サードはスパンジー、DHはメヒアという外国人か。しかし、外人枠の問題もあり、投手3人が好調ならば、投手でその枠を使いたいのでおのずとベンチ入り外人は1人に絞らざるを得ない。スパンジーはもう少し見てみたい外人だが、どうやら期待には応えてくれそうにないにおいがする。逆にメヒアは、致命的な打撃の弱点は解消されていないものの、フィジカル的には昨年、一昨年よりはかなりよさそうで、期待してもいいかもしれない。下位打線には外野枠が並ぶが、これからのことも考えるとぜひ1枠は川越に与え、しぶとく使い続けてもらいたい。あるいは鈴木を木村と併用させて、また川越、木村、鈴木の3人で2枠を回して使ってもいいように思う。木村は使い勝手のいい選手ではあるが、今後のライオンズを背負って立つ選手ではないと思うので、かつて鬼崎、渡辺などを外して枠を開け、新人の源田を起用し続けたような采配が望まれる。いずれにしても、主力が頑張るとの注釈付きではあるが、昨年と比較して打線は10%程度の落ち込みで済むような気もする。そうならばその打線はいまだパ・リーグではNO1の破壊力を秘める。今年のキーワードは、「固定」よりも「流動的」あるいは「熾烈な争い」と取ることができる。悪くはない。
【控え陣】
2 岡田 60試合 40安打 .250
柘植 50試合 20安打 .200
内 山野辺 70試合 25安打 .240
佐藤 80試合 30安打 .250
呉 40試合 10安打 .200
外 スパンジー
鈴木 70試合 40安打 .260
岸 40試合 25安打 .250
愛斗 20試合 10安打 .200
西川 10試合 5安打 .200
D・打 メヒア 100試合 .260 15本 40点
控え陣が確実に厚くなってきているというのが今年のライオンズの実感だ。捕手は岡田のケガで昨年は森に無理を強いることとなっていたのが、今年はその岡田が復調しただけではなく、新人の柘植が十分に使えることがわかってきて、一気に層の厚さが出てきた。もう捕手はネックのポジションとは言われないだろう。昨年までに見られたような、岡田を代えると守る捕手がいないなんてことはなさそうだ。内野の控えも、さりげなく昨年よりも充実してきた。昨年期待されながら結果を出せなかった山野辺が成長し、セカンドの外崎を少し緊張させる存在になりつつある。そして西武の伝統である『満振り』で中村の後のポジションをつかもうとする佐藤も急成長。内野も『けが人が出たら終わり』と言われた昨年までとは明らかに様相が違ってきている。外野のポジション争いは12球団屈指のし烈さを極めている。当初は7スパンジー、8金子、9木村と思われていたが、ここにきて川越、鈴木の急成長やメヒアの好調ぶりが栗山を7に押しやる結果になってきている感じもあり、混沌とした状況となってきた。そして名門出身で「野球脳」が一段階上とみられている新人の岸もレギュラー争いに参戦。開幕してもしばらくは、1・2軍での入れ替えが起こるのではと思われ、開幕時点と閉幕時点で、がらりとそのメンバーが変わっていることも十分に考えられる。川越がしっかりレギュラーをつかみ、もう一つを相手投手によって鈴木・岸がツープラトンで使える(しかも1,2番ぐらいで収まる)なんてなると、本当に楽しくてしょうがないんだけどね。いずれにしても、「西武新時代」を思わせる布陣も想定され、楽しく観戦できそうな感じではある。
ということで長々と書いてしまいましたが、
監督である辻さんは別としても、
GMである渡辺さんにとって今年は勝負の年になりそうな気もします。
何人の新戦力が登場して、
チームに変革をもたらしてくれるのか?
楽しみなシーズンです。
万が一開幕から波に乗れず下位に沈んでも、
変革への歩みだけは止めないでくださいね。
ということで、
長々と今年の西武について書いてしまいました。
今年の西武については、
現実的に1位~5位ぐらいまで、
どの順位に落ち着いても驚きはありません。
しかし希望的観測をもとに順位予想をするなら、
やっぱり「優勝」でしょうね。
まあ、ファンがやる前から優勝を信じなかったら、
面白くもくそもありませんけどね。
ということで、
「まだかな~開幕」
という感じで、
首を長~くして待っています。
早く去れ去れコロナウィルス。
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