昨日帰宅すると、
とても嬉しいニュースが待っていました。
その、
暑さをいっぺんに吹き飛ばしてしまうほど嬉しいニュースは、
夏のインターハイで桐光学園サッカー部が、
悲願の日本一を獲得したことでした。
ワタシにとって浅からぬ因縁のあるこの桐光学園。
学園全体がスポーツに対する理解が深く、
なによりその先頭に学園の理事長が立つという、
スポーツ好きのワタシにとっても「なかなか見ることのない」学園です。
理事長は学生が活躍する姿を見るのがなにより好きで、
普段から暇を見ては野球場に、サッカー場に、体育館に足を運んでは練習試合を観戦している姿を見かけます。
たまにお話しすると、
「今年はこの部にこんな子が入っていて、いいプレーするよ〜」なんて、
よく各部のことを把握しているというか、
「本当にスポーツが好きなんだなぁ」
と思わせてくれることが多く、
ワタシが深くリスペクトする人です。
その理事長が、
そして学園全体が長年にわたり待ち望んでいたのが【全国制覇】。
サッカー部で言うと中村俊輔選手の時は高校サッカー選手権準優勝、
そしてその後もあと一歩まで行きながら頂点は遠く、
昨年のインターハイでは決勝まで進出して後半ロスタイムまでリードするも、
まさかの同点を許して惜敗。
「やはり全国の頂点に立つのは難しい」
ということを実感させられました。
昨年はその後インターハイでの激闘が明らかにその後のパフォーマンスに影響を及ぼしたようで、
冬の選手権での初戦大敗と、
長くその地位を保っていたプリンスリーグ関東からもまさかの降格。
厳しい秋、冬を過ごして来ました。
今年は中村俊輔以来の大物と言える西川選手が在籍して期待値も高かったのですが、
その西川クンは日本一のお忙しいサッカー選手として、
高校生としては異例のセレッソ大阪に参加、
さらに飛び級で召集されているU-21日本代表でも世界を飛び回っており、
なかなかチームに合流することもままならない現実があります。
しかしその中で、
この夏のインターハイは予選の終盤からチームにキッチリと参加して、
チームを引っ張ってくれています。
やはり彼が入った時はチームのパフォーマンスも上がって、
「いいチームだなあ」
と感じさせてくれるので、
このインターハイ、
ワタシは密かに期待していました。
世の中は動画配信が「ここまでやってくれるのかぁ」と感心してしまうほど花盛りで、
このインターハイも初戦からPCやスマホには試合の様子がバッチリ。
勢いワタシも、
桐光学園の活躍を追いかけるのが楽しみになっていました。
シード位置にいた桐光学園の初戦の山には今季プレミアウェストで好成績を残す東福岡が陣取っており、
正直組み合わせを見た瞬間に、
そのあまりの厳しさに「まじかよ~」と叫んでしていましたが、
その東福岡は初戦で清水商の流れをくむ清水桜ヶ丘に敗れ、
桐光との対戦まで上がってくることはありませんでした。
もちろん清水桜ヶ丘も強豪なのですが、
何か桐光に風が吹き始めたなあ・・・ということを感じていると、
その清水桜ケ丘とのPK戦にもつれ込む初戦の激闘をモノにして、
今大会チームは波に乗ることができました。
もともと華麗なパスを駆使した攻撃サッカーが得意なチームですが、
この大会ではとにかく「守って守って、しのいでしのいで」という戦い方になりましたね。
そんな真夏の炎天下の中、
本当にしんどい試合続きでしたが、
何とか最後まで泳ぎ切り栄冠をつかむことがきました。
桐光の生徒の気質というか、
一番欠けているのではと思っていた「泥臭く」という部分、
今回はサッカー部が見事に見せてくれたことが、
栄冠につながったのだと思います。
今大会、
苦しい試合ばかりだったのですが、
中でも準々決勝からの3試合は特に激戦続き。
後半のロスタイムまで来て何とか決勝点をもぎ取って逃げ切るという試合続きで一つとして余裕のある試合はありませんでしたが、
昨年決勝でのあの悔しい敗戦を選手、首脳陣も深く胸に刻んでいるからか、
厳しい試合にもたじろがず勝負強さを見せてくれました。
準々決勝の西京戦、
準決勝の京都橘戦ではエース西川が歓喜のロスタイム弾。
迎えた決勝も、
神田の「サヨナラ弾」で、
ついについに、
その瞬間を迎えることができました。
桐光学園としては、
本当に悲願であった初めての全国制覇。
サッカー部だけの話じゃありませんよ。
全ての部の悲願であった全国制覇に、
サッカー部がついに到達しました。
おめでとう!
理事長をはじめとして、
学校関係者の笑顔が、
目に浮かぶようです。
先週末はハマスタで、
野球部が厳しい敗戦を喫してしまっていましたから、
なんだかワタシも、
喜びがひとしおです。
新たな歴史を刻んだサッカー部。
ほかの部にも、
凄く刺激を与えたことでしょうね。
これからは各部ともに、
さらに一つ上の戦いを目指して、
サッカー部を追っていくことでしょう。
ステージを一つずつ上げていくという、
そんないい流れを呼ぶことができそうな、
これからの各部の戦いに期待です。
野球部も来年の選抜を、
ぜひ目指せ!!!!
とにかく桐光学園にとって、
記念すべき日となりました。