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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第101回全国高校野球選手権大会 大会展望

2019年08月01日 | 高校野球

≪第101回全国高校野球選手権大会≫

【大会総展望】


新たなる足跡を刻む101回目の夏。高校野球新世紀にして新元号初の大会は混戦。

全代表校にチャンスありの大戦国大会。優勝候補はあがるものの、筆頭候補は、いない!

 
あの盛り上がった昨年の第100回目の夏。
その記念すべき大会は、
大阪桐蔭という「もう出ないのではないか?」と言われるほどの絶対王者が君臨し、
その絶対王者を倒しに、地方の公立校である金足農業が吉田の好投と【東北勢初の頂点】を目指して奮闘を続けるという大会でした。

もうこれ以上盛り上げようがないというぐらいの盛り上がり、すごかったです。

そのポスト年に当たる今年の大会。
今年もまた、
高校野球は新世紀に突入し、
また元号も改められてのはじめての大会として、折からの「高校野球ブーム」と相まって、
地方大会から大変な盛り上がりを見せてくれました。

その主役を張っていたのが、
マスコミによって祭り上げられたかのように主役の座に座らされた一人の投手、
【令和の怪物】こと大船渡の佐々木投手でした。

佐々木クン、そして大船渡高校は昨年来高校野球ファンの間では大いに注目されていた存在でしたが、
マスコミが昨年の金足農・吉田投手と同様に格好のワイドショーネタとして取り上げだしてからなんだか雲行きが怪しくなり、
最後は岩手大会の決勝で登板を回避したことから、
ま~あることないこと、
報道されつくして議論の的となっています。

ワタシはこの「高校時代の佐々木クン」に対しては、
「もういいじゃないか、放っておいてやれよ」
と強く思います。

いずれにしてもこの夏の終わりから、
「野球人としての」佐々木クンは大船渡の手を離れ、
日本代表、プロ入団と進んでいくわけですから、
そうなった佐々木クンを日本の国民をあげて応援してあげればいいのではないでしょうか。

佐々木クン並びに大船渡高校の野球部関係の皆さんには、
本当に「お疲れさま」という言葉をかけたいですね。

 

さて、話を戻して今年の地方大会。
「高校ビッグ4」と言われた4人のドラフト候補の投手のうち、
甲子園の土を踏むのは星稜の奥川投手だけとなりました。

大船渡・佐々木、横浜・及川、創志学園・西の3人は、
地方予選で敗れて悔し涙に暮れてしまいました。

そして選抜で優勝を成し遂げた東邦も、
愛知県大会で敗れて再びこの甲子園の土を踏むことはかないませんでした。

今年の地方大会は、
この4人に限らず、
近年まれにみるほど有力校が敗れ去るということが顕著な大会となりました。

それだけ高校野球の世界でのボトムアップが顕著になって、
地方大会でも序盤から全く気が抜けない戦いになっているということです。

そんな中で高校野球も「複数投手制」にマインドが変化しているのは明らかで、
今やこの厳しい地方大会を勝ち抜いて甲子園にやってくるには、
力のさほど変わらない投手を最低3人ぐらいは用意しておかないと厳しいということになってきています。
チームの紹介をするに際しても、
投手は〇〇クンというのではなく、
「△△高校の投手陣」
という言い方が自然になってきました。

今も昔も変わらないのは、
「本当に大事なゲームで先発するのはエース」で間違いはないのですが、
そのエースをいいコンディションで登板させるための投手の存在と、
万が一エースが打ち込まれたときにも火消しをす投手の存在というのが、
本当に大事になってきていると思います。

はっきり言って、
強豪校であればあるほど、
そういうマインドはチームで共有されるということになってきており、
「投手のムリ遣い」は今後心配しないでも、
自然に減ってくるのではないかと思っています。

あとは大会の主催者が、
いかに日程の調整ができるか?いや、するのか?
それにかかってきていると思いますけどね。



さて、そんなこんなで今年もはじまります、101回目の夏。

昨今高校野球で言われているのは「大阪桐蔭の時代」だということ。
選手の質から鍛えられ方、ゲームの進め方から采配のすごさまで、
何から何まで「大阪桐蔭が高校野球のトップを走る」ということは、
全くだれも否定できない事実だと思います。

「一つも負けることが許されない」
というトーナメント戦で、
これだけ勝ち続けるということが果たしてどれだけすごいことなのかは、
傍で見ていると本当のすごさはわからないかもしれません。

しかし大阪桐蔭の野球を見るたびに、
ため息が漏れるのは事実です。

だが、
昨年は春夏ともに一つも負けることなく甲子園を駆け抜けた大阪桐蔭が、
今年の夏の甲子園には姿を現しません。
「大阪桐蔭なき大会」は3年ぶり。
選手権に限ってみてみると、
大阪桐蔭はわずかに10回の出場で、何と5回の全国制覇を成し遂げています。
何と何と、「優勝確率」は驚異の5割。

そして2008年に西谷監督が甲子園初優勝を果たした後の「黄金時代」では、
何と甲子園で驚異の48勝6敗という戦績を残しています。
勝率は.889。

まさに80年代の中村監督が率いたPL学園の強さに匹敵するぐらいの、
驚異的な強さを誇示しています。


そんな大阪桐蔭が、
今年はこの甲子園に出場しません。
大阪大会準々決勝で負けた日には、
ニュース番組のスポーツでも何でもないところで、
「大阪桐蔭敗れる」ということが話題として取り上げられていました。

これもまたワタシの記憶が定かであれば、
あの当時のPL学園以来のことだと思います。

今や大阪桐蔭が「負けた」ということが、
社会的なニュースになるのですね。

この大会は、
3年ぶりに「大阪桐蔭抜き」の大会となります。
王者抜きの大会です。

さて、どこが今年は強いのか。。。。。。
考えてみても、有力校がいくつか頭には浮かぶものの、
圧倒的は筆頭候補というのは、まったく浮かんできません。
「展開がハマれば、ここがいいかなあ。。。。」とか、
「日程に恵まれれば、ここが浮上するかなあ」とか、
そんなことが考えられる今年の予想となりますね。

 さて今年も、優勝争いの見どころを探っていきたいと思っています。





「優勝候補筆頭」は存在しないが、あえて注目するならばやはり星稜か。

今年の大会、本当の意味での「優勝候補筆頭」は存在しないとみています。そこまで突き抜けた決め手を持っているチームも見当たらないし、「どこを切ってもまったくスキがない」というチームもないからです。そんな中で勝ち上がるキーワードとしては、やはり使い古されている言葉ではありますが「勢い」と「しぶとさ」これが上がると思います。ここ10年来の夏の甲子園の優勝チームは、大阪桐蔭以外には、いずれもこのキーワード通りの結果を収めている気がしますね。別の言葉でいうと『勝つべくして勝った』チームはいないということです。そういう見方をするならば、本当に大会前の予想は本当に「予想に過ぎない」ということが言えると思いますが、現在における有力チームを見ていくことにします。まずは名前が挙がるのが星稜ですね。奥川という「高校ビッグ4」の好投手を擁して今年の話題を秋の新チーム結成時点からさらっていましたが、選抜では2回戦で「サイン盗み疑惑」というものに巻き込まれて敗退。その後今一つ調子が上がらずにこの夏を迎えたという感じがします。石川県大会でも苦戦の連続。特に奥川以外の投手陣の調子が上がらず、さらに打線の破壊力もいま一つという姿を見せました。しぶとさで最後の3試合の接戦をことごとくものにしてきましたが、より相手のレベルの上がる甲子園で果たしてどんな戦いができるのかに注目が集まります。特に奥川が投げる以外の試合を拾っていけるのかが課題で、優勝へのカギはそんな状況で打線が機能するかということに尽きる気がします。今年は有力校が近畿に集まっている感じがする大会となりそうですが、最も注目しているのは春の近畿大会の覇者近江と、選抜4強の明石商です。近江は昨夏甲子園で金足農相手にまさかのサヨナラ2ランスクイズで逆転負け。くやしさを持った当時の2年生バッテリーである林-有馬を中心に、戦力的には昨年を上回るとみられています。特に林の”魔球”シンカーは、初見の相手には絶大な効果を発揮するだけに、甲子園でこそ輝くピッチャーだという感じがします。昨年同様打線が甲子園で爆発できるのか、もし爆発するようだと、近畿勢で唯一甲子園での優勝がない滋賀県に、初の栄冠がもたらされる可能性は十分にあると思っています。明石商は選抜では4強に進出。狭間監督に鍛えられたスキのない野球は、十分に全国の猛者たちにも通用すると自信を持った大会となりました。来年の有力なドラフト候補である2年生エース中森を援護する打線は破壊力十分。しかもしぶとさも持っており、相当にレベルの高いチームであることは間違いありません。優勝へのカギは、波に乗れるかという所。初戦にいい勝ち方をして、選抜のように「選手が縦横無尽に甲子園を駆け抜ける」展開になったらしめたもの。優勝まで駆け上がることも十分に可能という感じがします。春はその明石商に選抜8強でサヨナラホームランを食らって敗れた智辯和歌山も、今年の戦力は充実しています。もともと黒川から始まる打線の破壊力は出場校中でもピカイチ。投手陣も充実してきたので、戦力は相当に底上げされている感じです。ワタシとして気になるのは、智辯和歌山の夏の大会へのアプローチ。高嶋監督時代は、とにかく予選では選手を絞って絞って、選手のパフォーマンスをピークに持っていくのは甲子園ということが徹底していたようですが、中谷監督はこのアプローチを完全に変えている模様。確かに県大会を見ると、智辯和歌山は全く危なげなく、チーム状況もかなりいいように見受けられるため、逆に甲子園に乗り込んでからがどうなるのかは、本当に注目しているところです。高嶋監督時代は、予選の投打の総合成績を見て「今年の智辯和歌山は、数字で見ると大したことないな」と思っていると大間違い、甲子園では全く別のチームになったかのように打ちまくって・・・・・・ということがよくありました。そのあたり、中谷監督になってどうなるのでしょうか。そして、昨夏は近江に、今年の選抜は明石商に、2季連続で力を持ったチームとの近畿対決に敗れて甲子園を去っているので、そのあたりは選手も意識しているところでしょうね。対戦となったら楽しみです。

そしてその他では、甲子園の実績ではピカイチのチームも、今年は非常に強力なチームを作ってきました。神奈川の東海大相模と、高知の明徳義塾です。両校ともに力があるといわれながら選抜を逃し、その後の春の地区大会で関東、四国を制して臨んだ夏でした。お互い県内には「倒さなければならない」ライバルの存在がありましたが、ものともせずに代表にたどり着いたところに、このチームの凄みがあると思いますね。東海大相模は、打線の破壊力が本当にすごく、春もすごいと思っていたら夏はさらにすごくなっていました。一番の鵜沼から始まる驚愕の打線は、どこからでも一発が出るとともに、足も絡めたアグレッシブベースボールを体現。攻撃力ではたぶん出場校中1,2を争うと思われます。心配された投手陣は、全体に底上げされてエースはいないものの4,5人がいつでも、どの場面でも投げられる質の高さを持っていて、ある意味「夏の選手権向き」ともいえる陣容です。勝ち上がっていくためには、何としてもエアポケットに入ってしまったような試合を作らないこと。東海大相模の負けパターンは、一つは打線が相手投手にはまってしまうこと、もう一つは終盤に接戦となって選手が勝手にバタバタする展開になってしまうこと。その両方の展開を避けるには、チーム全体に勢いをつける必要があると思われます。目指すは15年の小笠原時代の戦い方ではなく、11年選抜の戦いでしょう。一方の明徳は、今までのキッチリとスキのない守りの野球から転換、今年は打ち勝つチームを目指して体力アップに努めてきました。その成果は高知大会決勝で見事に発揮され、注目の1年生投手である高知の森木の速球を、ものの見事に打ち返して完勝しました。馬渕監督も、今年は甲子園で采配を振るうのが楽しみなチームと思われます。優勝争いに絡んでくることも、十分に考えられる好チームという気がしますね。

 

優勝を狙えるチームは、両手では足りない。前半戦から力のこもった攻防が展開される大会になるはず。

上では5校を上げましたが、その5校だけが「優勝候補」というわけではない、今年の戦国大会です。まずは大阪の履正社。夏の甲子園ではこれまで実績を残せていないものの、今年っ初めての「春夏連続出場」を飾り、かなり意気は上がっています。エース清水は選抜でも星稜・奥川と投げ合って一歩も引かない投球を見せた左腕の好投手。この清水を例年よりは少し落ちるとの評価がある打線がどう援護できるのかが課題と言えるでしょう。今年強豪がそろう近畿勢の中では目立たない存在ですが、そこはやはり激戦の大阪代表。期待は大きいですね。九州では選抜に続き出場を決めた筑陽学園の名前が上がるでしょう。エース西舘を含めて3人がキッチリと試合を作れる投手陣の質の高さに加え、攻撃陣もパンチ力のある選手が揃って一級品。あの西日本短大付以来の久しぶりの福岡勢Vに向けて突っ走りたいところです。東北勢ではやはり選抜にも出場した八戸学院光星の戦力が光りますね。特に打線は一級品だけに、7年前の春夏決勝進出のレベルまで引き上げたいところです。関東勢では、連続出場のチームが多く、「甲子園慣れ」という面では若干のアドバンテージを持っているように感じます。Aクラスのチームはいないものの、波に乗ったら面白いというチームが大挙して控える布陣ですね。選抜準優勝の習志野は、エース飯塚の粘りの投球と、底上げができた打線がチームの軸。夏も快進撃を狙います。4連覇の前橋育英は、梶塚の投球が頼り。打線に多くは望めないものの、「守り勝つ野球」はお手の物。花咲徳栄も5年連続の登場。打線の力は例年通りで、韮澤、井上の中軸のパンチ力はやはり際立つものがあります。こちらも9年連続の作新学院は、昨年、一昨年のチームに比べて打線は今年の方が上との評価もある強打線で勝負。4年連続にして春夏連続でもある山梨学院は、吉田監督がそろそろ結果を出したいと思っているチーム。選抜でも見せた強打が看板ではあるものの、何しろ勝負弱さが顔を出して勝ち切れない戦いが甲子園では続いていますので、どう変革して臨むかに注目です。こう見ると、ほとんど昨年と変わり映えしない代表校のラインナップですが、そのアドバンテージを甲子園で発揮できるでしょうか。

 東海では、選抜出場にして春の東海大会を制した津田学園に注目が集まります。剛腕・前投手を擁して守りは固かったのですが、打撃陣も好調を維持しており楽しみな戦力に仕上がりました。沖縄尚学は興南の宮城投手を打ち崩しての5年ぶりの登場。蓄えていた力を発揮できる大舞台に、燃えています。連続出場組では3年連続の仙台育英も面白い存在。1年生に好素材の選手が多く、中学野球出身の須江監督が就任して、中高一貫のチーム作りを進めて非常に面白いチームになっている印象ですね。

 

候補に挙がる強豪とそん色ないレベルのチームが多く、大激戦になる予感。

 ”群雄割拠”という言葉がまさにぴったりくる大会になりそうですが、その他の注目校を上げるとすると。。。。。。花巻東は、大船渡を破ったということばかりに注目が集まっているものの、もともと夏にはキッチリと仕上げてくるチーム。今年もエース西舘が甲子園で躍動すれば、優勝をも視野に入れられる戦力だと思われます。投打に力を持った日本文理、打線が活発で選抜優勝以来の大ブレークをひそかに狙っている敦賀気比も目を離せない存在になりそう。あの選抜で優勝した東邦を秋の時点で追い込んでいた中京学院大中京の力も評価が高いところ。最大7点差を逆転して栄冠をつかんだ智弁学園は、失うものは何もないという開き直りが相手にはかえって怖い気がします。

中国地方での注目は、戦前からの伝統校の2校。広島商米子東の復活ですね。広商野球がキッチリと受け継がれているかは、甲子園の戦いのお楽しみ。今年の熱闘甲子園のテーマソングを歌うofficial髭男dizmのボーカルの母校でもある米子東は、選抜に続いて夏も復活出場。広商が15年ぶり、米子東はなんと28年ぶりの出場です。関東のキーワードが「連続出場」なら、中国のキーワードは「名門復活」ですね。名門復活といえば高松商も。選抜での準優勝があったので復活という感じはないのですが、夏はなんと23年ぶりの出場です。エース香川と振りの鋭い打線は、十分上位を狙える戦力です。久々の出場といえば秋田中央。秋田市立として甲子園にやってきてから、45年ぶりの復活となりました。話題でいえば、佐賀北が07年のあの「がばい旋風」で優勝投手になった久保監督に率いられて甲子園に戻ってきます。常にリリーフのマウンドに立って、決勝まで無失点という超絶な投球を見せたあの夏の久保投手。監督になって、いったいどんな采配を見せてくれるのでしょうか。立命館宇治も強豪を次々破って、夏は何と37年ぶりの出場。過去5度の甲子園ではことごとく初戦で敗退していますので、今年こそ「悲願達成」をもくろんでいることでしょう。同じことが言えるのが国学院久我山。こちらも甲子園5連敗中で、悲願の甲子園での校歌が目標です。

 

甲子園に名前を刻むのはどのチーム?!それぞれに特色があって、面白い大会になるのは間違いない。

フレッシュな姿を見せるのが、長野から初出場の飯山。全くの『無印良品』ながら、爽やかな白のユニに身を包んで、どんな戦いぶりを見せるのでしょうか。今年はわずかに3校しかいない初出場校。飯山と同様春夏を通じてまったくの甲子園初出場になるのが愛知の。強豪を撃破して、ズンズンと進んできた快進撃を甲子園でも発揮し「夢の続き」を見せてくれるでしょうか。もう一つは宮崎の富島。こちらは昨春の選抜に続いての登場となりますが、序盤から波乱の続いた宮崎大会にあって、落ち着いて毎試合を運んでいた印象が強いチームです。

北海道勢は昨年と同じ顔ぶれ。昨年史上初のタイブレークを戦い、カクテル光線の中敗れ去った旭川大は、戦力をアップさせて2年連続の聖地に挑みます。北照もバタバタしたここ数年間の部内の雰囲気を一変する出場を決めて1年、また今年も栄冠をつかんだのは見事です。戦後最長の連続出場記録を誇る聖光学院は、今年もその記録が途切れることはなく13年連続の登場となりました。ひとことで13年といっても、その長さを改めて考えるとき、このチームの偉大さがわかろうというものです。今年は例年に比べて厳しい1年を過ごしましたが、そのうっぷんを晴らす大スパークを見せてほしいですね。関東一は3年ぶり。過去2年はライバルに行く手を阻まれていましたが、うれしい復活となりました。スピード感のある野球で勝負をかけます。藤蔭は昨年に続いての連続。昨夏は開幕戦で敗れ「短い夏」に終わったので、今年は少しでも長い夏になるよう期待が高まります。土壇場の大逆転もあって代表をつかんだ神村学園は、力でいうと出場校でも上位クラス。打って破壊して、勝ち進めるか。最後に代表の座を決めた四国の2校、鳴門と宇和島東はどうか。鳴門は3年連続の登場で、今年も絶対的なエース・西野がこの夏安定感を増した。宇和島東は久しぶりの登場。上甲監督時代の牛鬼打線復活を願っている。

鶴岡東は、じっくりと力を蓄えてきたチーム。8強を狙っています。長らく”悲願校”として認識されてきた霞ケ浦。4年前にその壁を突破して甲子園にやってきたが、その後またギリギリで敗れることが続いていて、今回ようやく2度目の聖地をつかみました。連続出場の高岡商は、昨年は山田投手を擁して2勝し、王者・大阪桐蔭に果敢に挑んでいった姿は強く印象に残っています。今年は若干戦力を落としていますが、決して侮れないチームです。岡山学芸館、宇部鴻城、石見智翠館は激戦の県大会を制した勢いを持ち込みたいところですね。九州の名門、海星熊本工は、近年は実力を上げてきた新興校に押され気味でしたが、見事に今年は甲子園の切符をつかみ取りました。

 

さて、101回目の夏です。


冷夏が続いていた7月とは違い、
8月は例年以上の猛暑という予報が立っています。

今年は本当に、「本命なき戦国大会」という言葉がぴったりの、
激戦の甲子園大会になる予感がします。
いったいどこが優勝するのか、
予想記事を書きながら何なんですが、
全くもってわからない・・・・というのが本音。

大会自体は、
本当に盛り上がること必至の大会になることでしょう。

そんな中で今年も、
高校球児たちの素晴らしいプレーの数々が見られること、
本当にうれしいことです。

素晴らしいプレーとは、
何もボールに対してのモノだけではありません。

ベンチからの的確な声の数々、
1・3塁コーチャーの、
乾坤一擲の「腕のぐるぐる回し」に気持ちがこもっていて、
なんだか涙が出ちゃった・・・・ということもありました。

映画「ひゃくはち」に描かれていたような、
考えに考え抜いた伝令の選手の表情やたたずまい、
そんなことだって、
「甲子園の好プレー」のひとつです。

何気ない一つ一つのプレーに、
彼らの思いの一杯に詰まった「日常」が垣間見えることも、
高校野球を観戦する中で「本当に楽しいこと」です。

どうかそんなプレーの数々、
見せてください。

そして一人一人が、
生涯忘れられない思い出を、
心の中に刻んでくださいね。

そんな大会になること、
心から願っています。

ワタシの頭の中には、
開会式の入場行進のファンファーレと、
サイレンの音が鳴り響いています。

ああ、今年も日本の夏が始まったな。。。。

 

 


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