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第105回全国高校野球選手権大会 予選展望その2 【関東1】

2023年06月26日 | 高校野球

≪第105回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望2 関東(その1) -

【茨城】(参加89チーム)  
常総学院が7年ぶりの夏へひた走る。秋春実績を積んだ土浦日大と大エース・木村の霞ケ浦も負けずに追走。

◎ 常総学院  
〇 土浦日大 霞ケ浦 
△ 常盤大高 明秀日立   
▲ 鹿島学園 水戸商 藤代

春は常総学院が県を制覇し、勢いに乗って関東大会でも4強に進出。7年ぶり、島田監督としては初の夏を目指す。諸星、小林の両腕は春を経てかなり安定感を増してきた。打線も川上、武田などの長距離砲をそろえ得点能力が高い。常総学院としては、6年間夏の代表がないというのは、初出場の1987年から最も長いブランクで、これを今年こそは打破したいところ。しかし追ってくる土浦日大、常磐大の両校もほぼ実力は拮抗しており、予断を許さない。土浦日大は秋優勝、春準優勝と実績では常総学院の上を行く。エース小森は安定感のある本格派。関東大会では、優勝した健大高崎と最後まで接戦を繰り広げ、その実力の一端を示した。5年ぶりの夏に向け、さらに状態を上げていきたい。常磐大も今年は紙一重のところまでチームを持ってきた。秋は準優勝、春は常総との激戦に敗れて4強どまりだったが、十分に覇権を狙える実力だ。特に打線の破壊力が県内トップクラスで、打ち負けない試合ぶりに自信を持つ。そして県内屈指、今年のドラフト上位候補・木村を擁する霞ケ浦も有力候補。木村はMax150キロ越えの速球が武器で、タフな怪腕だ。例年のごとく打線はさほど期待できないため、聖地帰還には木村の右腕が絶対条件。昨夏代表の明秀日立や、一昨年代表の鹿島学園、さらに実力アップ急な藤代など、上位を脅かすチームは多く、波乱含みの展開になりそうな気配だ。



【栃木】(参加59チーム) 
センバツ8強の作新学院は打線が看板。昨夏代表の国学院栃木、名門の佐野日大に、青藍泰斗、文星芸大付も続く。

◎ 作新学院 
〇 佐野日大   
△ 国学院栃木 青藍泰斗 
▲ 文星芸大付 石橋 白鴎大足利  

昨年10大会連続で夏の覇権を独占してきた作新学院が国学院栃木に敗れて、新たな時代に入ったと思われたが、今年の選抜で作新が全国8強に入り「まだまだ俺たちは強い」という事を県下に知らしめた。本来は夏に圧倒的に強い作新だが、今年の夏はどうなるだろうか。作新は選抜でも見られたとおり、期待の小川が不調に陥り、エース不在の状態で戦ってきた。春はうまく機能して勝ちあがったが、夏もこのままでは危ないと危機感を抱いているはず。そんな中選抜以降エースとしてマウンドに登り続けた市川がカラを破りそうな気配がある。ここに選抜で甲子園のマウンドを踏んだ磯や川又、そして小川らがサポートできる体制を作り上げられれば盤石。打線は相変わらず鋭い打球を飛ばし県内屈指の強打線だ。その作新を追う一番手は、やはり強豪の佐野日大か。春は8強どまりだが、持っているポテンシャルは高い。期待の1年生も合流して、選手層は分厚くなった。昨夏代表の国学院栃木は、昨年からのエース盛永の存在が心強い。昨夏は県大会、そして甲子園と強豪相手に一歩も引かない投球を見せ、今年は高校代表の合宿にも呼ばれた好投手。昨年作新、そして聖地で智辯和歌山を破った自身は計り知れないものがあり、今年も夏が来ればこの思いがふつふつと湧き上がってくるはずだ。秋準優勝、春4強の青藍泰斗も力強い。エース長島は県内屈指の角度のある速球が武器。もう少し得点能力が上がれば、堂々と代表を狙っていけるはずだ。春準Vの文星芸大付は、春強豪を次々と撃破して勝ちあがった。作新とも延長タイブレークにもつれ込む激戦を展開し、自信を深めた。選抜21世紀枠で出場の石橋は、エース入江の疲労をためないようにしながらどこまで戦っていけるか。県内は強打のチームも多く、大会前半から気の抜けない戦いになるはずだ。その他でも波乱を起こしそうなチームが多く、激戦の大会になりそうだ。



【群馬】(参加60チーム)  
新戦力を加え関東を制した健大高崎が大本命。”健大キラー”前橋育英がどう戦っていくか。

◎ 健大高崎
〇 前橋育英
△ 明和県央 
▲ 桐生一 樹徳 前橋商 関東学園大付 利根商

例年2強の優勝争いになる群馬だが、昨夏は樹徳が2強を破り甲子園へ。そうはいくかとばかり今年は、健大高崎が秋から春にかけて県内のトップを堅持している。健大高崎は、選抜では初戦でいいところなく敗れ去ったが、その後県大会を連覇し、続く関東大会でも優勝を飾り完全復活をアピールした。原動力は1年生の投手コンビだ。左腕の佐藤龍と右腕の石垣は、交互に先発した関東大会でいずれも好投。投手陣の層が一気にグッとアップした。もとよりエース小玉は健在。さらにショートリリーフで存在感を示す投手も多く、投手陣の層は関東でも屈指だ。一方打線は、まだまだ「マン振り」の副作用的な「完全に打てない試合」もちょくちょくみられるが、久々に足を使った攻撃も見られ、得点力が高まってきた。監督の目標はいつでも全国制覇。さて、今年はどこまで近づけるか。ライバルの前橋育英は、今年は少し分が悪い。前橋育英のストロングポイントは、健大高崎とのライバル対決に強いこと。夏の大会は過去4連勝しており、精神的に優位な戦いが進められるところが心強い。岩崎、黒岩の二本柱は、健大高崎の投手陣にも引けを取らない好投手。打線は一歩譲るが、接戦に持ち込み今年も打倒ライバルを果たすつもりだ。この両校に対し、じわじわと実力をあげているのが明和県央。今年は秋春ともに決勝に進出しており、関東大会の大舞台も踏んで実力をアップさせてきた。二刀流のエース須藤がチームの大黒柱だ。そのほかでは、名門・桐生一が復活を狙う。強力打線で一気に波に乗りたい。昨夏代表の樹徳は、甲子園組を軸に2年連続の夢舞台へ。前橋商は名門復活へ、利根商は桐生一で全国制覇の名将・福田監督が一発を狙っていて楽しみだ。


【山梨】(参加33チーム)  
センバツ全国制覇の山梨学院が圧倒的な1強。東海大甲府、甲府工のライバルたちがどこまで肉薄できるか。

◎ 山梨学院
〇 東海大甲府
△ 甲府工 
▲ 日本航空 駿台甲府 富士学苑 帝京三 

「内弁慶」だった山梨学院が、ついに殻を破って全国の頂点に駆け上がった今年の選抜。その山梨学院が夏は県大会で敗れるという姿は、ちょっと想像できない。実際そのチーム力は他校から抜き出ており、よほどのことがない限り順当に代表の座を射止めるはずだ。山梨学院の心配は、選抜で大黒柱として全試合に投げたエース林の調子が落ちていること。やはり林がしっかりと試合を作っていくという事こそが山梨学院のチームのキモ。星野、中田、宮崎ら数は多い投手陣がどこまで林を助けられるかもカギとなる。打線は選抜でも見せた、チャンスと見るやカサにかかって攻める迫力、集中力は見事。全国レベルの強豪になるために、今年の夏は落とせない。ライバルの東海大甲府も黙っているわけにはいかない。打線の破壊力は水準以上、投手陣もエース左腕・田頭が【東海のエース】らしい感じになってきたのは心強い。春は県大会で打撃戦の末山梨学院を破り優勝したのが名門・甲府工。しかし16-15というスコアを、どう評価するのかは難しい。そして1位で出場の関東大会ではあっさりと初戦敗退。まだまだ実力で山梨学院に肉薄しているという感じはないだけに、夏の直接対決で同じような戦いができるか。春のように乱戦になった方が、勝つ可能性は出てくる感じだが。。。この3校以外は今年は正直厳しい戦いになりそうだ。日本航空は代表になった時のような守備の安定感が少ない。駿台甲府は平井、三神の投の両輪にかける。富士学苑、帝京三などの県内の強豪も、組み合わせ次第では上位に駆け上がる可能性も。




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