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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

谷繁元信と黒田博樹が野球殿堂入り。

2024年01月19日 | プロ野球

昨日、今年の野球殿堂入り3人が発表されました。

元横浜・中日で3,000試合出場という鉄人ぶりを発揮した日本屈指の名捕手・谷繁元信と、
広島とメジャーリーグで活躍、
通算200勝越えを果たしたナイスガイ・黒田博樹が選ばれました。
また、プロ野球審判員として長く活躍した谷村友一氏も選ばれました。

谷繁と黒田。

非常に真っ当な選出だと思います。
「あれっ」と首をかしげるような選出も過去にありましたが、
素直に「そうだろう」と思う選手に選出はうれしいですね。

谷繁は本当にタフな選手でした。
捕手という重労働のポジションながら、
ホントケガでの離脱などが少なく、
その卓越したリードとリーダーシップで、
2つのチームを栄冠に導きました。

高校時代は、
3年の夏に地区予選5試合で7発という誰も破ることができないようなホームラン記録を引っ提げて甲子園に凱旋。
江の川という、ともすればそれまでは対戦する相手に喜ばれていたようなチームを引っ張り、
甲子園で8強まで進出させました。

そしてドラ1で横浜へ。

期待されての入団でしたが、
初年度、そして2年度ぐらいまでは、
そりゃあキャッチングもうまくはありませんでした。

当時横浜ファンの友達とよく飲んでいましたが、
彼と飲むと選手の愚痴が出るわ出るわ。
その筆頭格が谷繁でしたね。

「もうちょっとうまくなってもらわないと、怖くて見てらんね~わ」
が定番。

しかし年々少しずつうまくなっていって、
守備がうまくなるとともに、
本来看板であった打撃の方も上達していきました。

そして捕手出身の大矢氏が監督に就任するとブレークし、
その後権藤監督とは、
谷繁にバッテリーのほぼすべてを任せていたような感じの信頼を熟成させました。

その横浜で日本一の栄冠に輝き、
FAの末選んだのは中日。

その後ワタシは、
中日戦はほとんど見ないので、
谷繁のプレーもほぼ見なくなりましたが、
落合監督の下、球界のスタープレーヤーへと成長していきました。

その後はホームランもかなり出るようになりましたし、
本来の強打の捕手として、
日本を代表するようになりましたね。

現役引退後は中日の監督も務め、
今は評論家になっていますが、
まだまだこれから活躍の場を広げていきたいですね。

捕手出身の監督は、
広く全体を俯瞰して見ることができるので、
監督としても活躍する人が多いですよね。

言わずと知れた野村監督を筆頭に、
元西武の森監督、
そしてヤクルトの古田氏や、
現在ではオリックスを3連覇に導いた中嶋監督が思い浮かびます。
今年からは、
巨人の阿部監督にも期待大です。

まだ40代の若い時にプレーイング・マネージャーという大変な立場になり監督を経験しましたが、
結果が出ずに解任。

その後は解説者を務めています。
しかしまだまだ50歳に突入したばかり。
早く監督でもコーチでも、
現場でその手腕を発揮してもらいたいですね。

野村監督とはちょっと毛色が違いますが、
中嶋監督、森監督のようになってもらいたいなあ。
古田さんのように、
なんだかテレビのコメンテーターみたいなのが”本業”になっちゃって、
現場に呼ばれる気がしなくなっちゃうのはどうかと思いますねえ。
こうはならないでほしいものです。


そして「男気」といえばこの人、黒田博樹。

ドラフトで入団した広島での頃は、
正直あまり見る機会も多くなかったですし、
さほど興味を惹かれるピッチャーでもありませんでした。

彼をよく見るようになったのはメジャーに行った後。
ドジャーズでの彼は見事なピッチングを見せて、
その後はヤンキースに行ってさらに安定感を増しました。

ベテランの域に達してはいましたが、
このメジャーでの7年間は、
ワタシはホント黒田を応援し、尊敬し、大好きでしたね。

本当はワタシ、
昔からヤンキースは”大嫌い”なチームなんですが、
松井秀喜在籍時とこの黒田博樹在籍時は、
憎からず見ていました。
(イチローやマーくんの時は、やっぱり嫌いなチームでしたが、ね。)

メジャー7年間で79勝というのは、
そりゃあすごい成績です。

そして「現役最後のマウンドは広島で」という男気で広島と再契約し、
最後の2年を駆け抜けたのには、
ホント「男が男に惚れる」って感じでした。
素晴らしかったなあ。

その黒田も、
高校時代は控え投手だったってんだから、
上原も含めて、
人間どこでピークが来るのかなんて、誰もわかりませんよ。

今こうしてプロ野球で活躍する選手たちの中にも、
高校時代は悔しい経験しかしていない人、
いっぱいいますからね。

そういう人たちにも、
黒田は希望を与えている存在だと思います。

まだまだ余力を残したままの引退も、
なんだかカッコイイなあ。

ひとつだけ心残りなのは、
2016年の日本シリーズ、
第7戦までもつれ込めば大谷と黒田の投げ合いだと思われたのに、
その前の第6戦でシリーズが決まってしまったことですね。

あれはホント、
すべてのプロ野球ファンの大きな心残りだと思います。

そんな「すべてがカッコいい」黒田の殿堂入り、
もろ手を挙げてお祝いします。

おめでとう!!


野球で人々にたくさんの思い出を残していってくれた人たちが選出されるこの野球殿堂入り。
毎年、選ばれた選手たちのことを懐かしく思い出される場として、
楽しみにしています。



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